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エッセイ本作り中に漂うトマトの香り

先日うとうととリビングで寝ていたらものすごくいい匂いがした。おそらくトマトベースの料理で、もしかしたら大好物のミネストローネでは?と思うくらいだったので飛び起きた。

台所に行くと母がちょうどごはんを作っているところだった。その手にあったのはピザソース。まな板には切ったハムやピーマンがある。隣には冷凍コーンにピザ用チーズ。勝手に期待していた私には肩透かしだった。

「あ、ピザトースト作ってるの?」
「うん」
「あんまりおいしそうな匂いがするからびっくりした」
「そう?」

私はそれだけ言うと台所をしょんぼりしながら後にした。




それにしてもピザソースってあんなにいい匂いだとは思ってもみなかった。起きている時には「ピザを作っている」という認識があるからちょっと違うけど、無意識下に滑り込んでくるとあんなに魅惑的な香りになるのだ。

芳醇なトマトに加え、引き立てて香ってくるようなスパイス。おそらくは相性のいいバジルだろう。さらに食欲をそそるにんにく。最高じゃないか。

こんなことなら寝ているうちにミネストローネの夢を見ておけば良かった。



私は台所が空くと今日のランチをどうしようかと考え始める。そして一瞬ののち「君に決めた!」と手を伸ばしたのはこれだ。

はー、これこれ。このカップスープのトマトもりもり感がたまらなく好きだ。カップに最後に残るトマトのかたまり。トマト一個食べたんだなと思って満足感がある。




そしてふと気付く。私もランチをピザにすれば良かった…。






最近では暇を見つけてはごそごそとエッセイ本作りについての情報を集めたり、実際に予定表を作ったり、作業工程についてまとめ始めている。

今やっているのは収録作品を決めること。けどせっかく作るからにはやっぱり書き下ろしの新作があった方がいいと思った。そっちのほうが買って下さった方も読んでいて楽しいだろう。

ちょうど書き下ろしのテーマを考えているんだけど、一応もぐもぐメインの本にしようかと思っているのでそっちがいいかな。


一応今のところ書いたのは新宿中村屋(老舗の洋食屋さん)に行った話。でも一つではどうかなと思ったので短い話を書いて、あともう一つくらい何か書けないかと悩んでいるところ。

けど何を書いたらいいのか思いつかなくて困っている。


まだ収録作も完全には決まっていないので、もしこの話好きですというのがあったら参考にしますのでコメントで教えて下さると助かります。





ここまで書いた私はエッセイ本に向けて加筆修正作業などに精を出した。そしてやっぱり諦めきれず、夜ごはんに急遽ピザを作ることにしたのだった。

本日、トマト過剰摂取の予感。

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ちょこ
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