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集中力アップが期待できる精油6選と実際に使ってみた感想

【2022年10月6日追記】
ローズマリーについての項目に追記しました。
ローズマリー・カンファーの使用感のみを書いていましたが、ローズマリー・シネオールも追加しました。

精油には様々な効能があり、私たちの生活の手助けをしてくれます。その中には気持ちをリフレッシュし、やる気を出す作用のある精油もあります。

そこで、集中力を上げたいときや気合を入れたいときに適していると言われる精油6種類の紹介と、実際に私が使用してみた感想をまとめました。

私個人の使用感のため偏った見解にはなりますが、どんな精油を使うか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

①グレープフルーツ

香りのイメージと作用

グレープフルーツは甘酸っぱくすっきりとした、果実そのもののような香りがします。

その爽やかな香りが心を高揚させると言われており、グラつく感情のバランスを整えて楽観的な気持ちに導いてくれるそうです。

グレープフルーツ精油(Citrus paradisi)などのシャープな香りは心身をリフレッシュさせてくれます。グレープフルーツ精油の香りは、植物精油には珍しく交感神経系を亢進し、基礎代謝を上げることでダイエット効果をもたらします。

臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法より

グレープフルーツ精油は心身を活動モードにする交感神経系を刺激することができることから、その香りを嗅ぐことでやる気が高まります。

また、グレープフルーツ精油の芳香浴を行うことで、脳内の情報処理速度が高まる可能性があるそうなので、集中して何かに取り組みたいときに使用するのも良さそうです。

実際に使用した感想

頭がすっきりし、精油を使用する前よりも集中力が上がった気がしました。雑念がクリアになり目の前の事柄に向き合いやすくなったので、結果として集中力が上がったのだと思います。

また、グレープフルーツの果肉そのもののような香りのため、食後すぐに使用しても気分が悪くなることがありませんでした。

私は食後にエキゾチックやフローラルなどの濃い香りを嗅ぐと気持ちが悪くなることがあるのですが、グレープフルーツ精油だとそのような問題が起きず、タイミングを気にせず使うことができました。

ただ、精油が付着した肌が紫外線に当たると炎症やシミの原因となってしまう光毒性があったり、肌への刺激が強いので希釈濃度に気を配らないといけなかったりするので使用の際には注意が必要です。

アロマディフューザーなどで吸入する方法だと、それらのことを気にせず精油を使用できるので手軽だと思います。

②ジュニパーベリー

香りのイメージと作用

シャープで力強い木の香りに松脂を混ぜたような香りがします。ジンというお酒の香りづけに使われているので、お酒好きの方にはなじみ深い香りかもしれません。

ジュニパーベリーの精油は疲れた心を回復し気力を引き上げ、気持ちをポジティブに変える作用があると言われています。

1分間のジュニパーベリー精油の芳香浴後、まず副交感神経が活性化し、その後交感神経が活性化したという報告があります。

アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級より

不安定な気持ちを一旦リセットし、前を向く活力を与えてくれるような精油です。気持ちを切り替えて次に進みたいときに使用するといいと思います。

実際に使用した感想

私はこの精油を吸入しても、やる気がアップするような作用は感じられませんでした。どちらかというとリラックスした気持ちになります。

ただ、下がっていた気持ちが正常に戻るような感覚はありました。気力を引き上げるという意味では、マイナスが0に変化したので効果があると言えるかもしれません。

また、スっとした鋭い香りなので、気分を変えたいときに適した香りだと思います。頭がすっきりします。

しかし、こちらの精油も皮膚に強い刺激があるのでボディトリートメントに使用する場合は注意が必要です。また、妊娠中の方と慢性の腎臓病がある方は使用を避けてください。

③ティートリー

香りのイメージと作用

やや苦みがあり爽やかでウッディな香りだと言われています。私には、木屑と粘土と少量のシロップを混ぜたような、かすかに甘く土っぽさのある苦い木の香りに感じます。

抗菌作用や抗炎症作用があることから、皮膚のケアに役立つことで有名な精油です。

不安な気持ちをリセットする作用があることから、次のステップへ進む手助けとなる精油であると言われています。

自分の中のエネルギーが外に向かって放たれていくような感覚を与え、前に進むための後押しをしてくれます。集中力を維持したいときにも役立つ精油です。

あたらしいアロマテラピー辞典より

ざわつく心を落ち着かせる作用があるので、頭がすっきりとして集中しやすくなるようです。

実際に使用した感想

私はこの精油を吸入しても、集中はあまりできませんでした。香りがチクチクするように感じてしまい、気が散ってしまいました。

しかし、これは単純に私がティートリーの香りが好きではないだけかもしれないです。ブレンドしたときは気にならないのですが、単体での香りはあまり得意ではないです。

ただ、この香りを吸入したときは目が冴えるような、しゃきっとした気持ちになれたので、苦手なりにも多少効果はあったように思います。この香りが大丈夫な方には、もっといい作用が現れるのかもしれません。

ティートリー精油は吹き出物やニキビケアにも使えるので持っていると便利な精油ではあるのですが、敏感肌には刺激が強すぎてしまうので、お肌に使用する際には注意が必要です。

④ペパーミント

香りのイメージと作用

強い清涼感がありながらも柔らかな甘さのある香りです。すっきりとしています。

興奮状態を鎮め、気分を爽快にさせる作用があるそうです。やる気が出ない心に活力を与え、元気にしてくれます。

中枢神経を刺激するため、集中力が低下したときや、気もちを切り替えたいときに役立ちます。

あたらしいアロマテラピー辞典より

ペパーミント精油は頭の中を心地よく刺激してくれるので、目を覚ましたいときにも使うことができます。

実際に使用した感想

頭の中がぐしゃぐしゃの状態で使用したときは、とてもクリアな気持ちになれました。スっとした刺激だけではなく、ほのかな甘さがあることで穏やかな気持ちにもなれました。

頭がすっきりするので、集中しやすかったです。雑念が多くてやる気が出ないときに最適な精油だと思います。

爽快な清涼感から想像がつくかもしれませんが、敏感な皮膚には強い刺激となってしまうため、お肌に使用する際には注意が必要です。また、妊娠中の使用は避けてください。

⑤レモン

香りのイメージと作用

爽やかで酸味が強い柑橘の香りです。レモンそのままの香りです。

集中力を高める作用があり、その状態を維持してくれる力もあると言われています。

ある実験で、レモンの香りを漂わせた部屋と何のにおいもしない部屋で入力作業を行った結果を比べると、レモンの香りがする部屋のほうが、入力ミスの割合が半分以下に減少したそうです。

あたらしいアロマテラピー辞典より

集中力を持続する作用があることで、ミスを減らす効果もあるようです。

また、レモンの香りには平常心を保つ力もあると言われており、ゆううつな人がレモン精油の香りを吸入すると、抑うつ感や緊張不安が軽減されたとも言われています。

不安や怒りで感情が揺さぶられるときでも、レモンの精油を嗅ぐことで気持ちを落ち着かせ、明るく元気な状態に導く手伝いをしてくれます。

実際に使用した感想

爽やかな気持ちになれました。心を換気したようなすっきり感があり、穏やかな気持ちで集中しやすかったように感じました。

もしリフレッシュ効果のある精油の中でどれを使うか迷った場合には、レモンの精油をおすすめしたいです。レモンの香りは比較的馴染み深いと思うので、レモンの香りが苦手でなければ、使いやすいのではないかと思います。

しかし、光毒性があったり肌への刺激が強かったりするので使用の際には注意が必要です。

⑥ローズマリー

香りのイメージと作用

ほんの少しの甘さとピリッとした刺激のあるハーブの香りです。肉料理の臭み消しに使われているハーブなので、香りの想像がつく方も多いかもしれません。

ローズマリー精油の香りは脳を刺激して記憶力を高める働きがあることから、受験生に人気なのだそうです。

わが国でも、日昼にはローズマリーやレモンなど賦活系の精油を用い、夕方から夜間にかけてはラベンダーやオレンジなど鎮静系の精油を用いて芳香浴を行い、記憶力の低下や認知症の予防に役立てるといった臨床応用が進んでいます。

臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法より

頭をクリアにして自信を与える作用があることから、集中しやすくなり記憶力アップに結び付くようです。

実際に使用した感想

スーッとした香りで目が覚めるのですが、なぜか気分が悪くなります。濃度を薄くしてもダメでした。

香りとしては好きです。力強いハーブの香りなのに、ほんのりと甘みを感じます。

ローズマリーは、同じローズマリーでありながらも種類によって精油の構成成分が大きく異なり、香りにも違いが出ます。

今回私が使用したローズマリー精油はローズマリー・カンファーという種類のものです。この種類はローズマリー・シネオールやローズマリー・ベルベノンなど他の種類のローズマリーと比べてシャープで鋭い香りがし、神経を刺激する力が強いそうです。

ローズマリー・カンファーが私に合わなかっただけで、他のローズマリーであれば問題なく使用できるのかもしれません。もし機会があれば他のものを試してみたいと思います。

ちなみにローズマリー精油には若返り効果があるとも言われていますが、皮膚刺激が強いのでお肌に使用する場合には少量からお試しください。妊娠中の方、高血圧・てんかんの症状のある方は使用を控えてください。

【2022年10月6日追記】
ローズマリー・シネオールを試してみたところ、気分が悪くなることなく使用することができました。ローズマリー・カンファーが合わなかっただけのようです。

ローズマリー・シネオールはハーブ特有のスーッと鼻を抜ける香りの中に柔らかな甘みと苦みを感じます。好みの香りです。

顔を洗ったときのようにシャキッと目が覚める香りというよりは、余裕がないときに「大丈夫だよ」と肩を叩かれたときのような香りです。

混乱していた頭がふと冷静になり気持ちが切り替えられるような香りに感じました。

まとめ:最初の1本にはレモン精油がおすすめ

リフレッシュ効果のある精油6種類を紹介しましたが、実際に効果があるのかは個人の体質によると思います。

また、精油は薬ではないので、明らかに通常とは違う気分の落ち込みや気力のなさを感じる場合にはすぐに病院で診察を受けた方がいいと思います。

しかし、日常で起こる不安感や集中力不足を解消したいときには、精油は力強いサポートをしてくれるはずです。

もし紹介した6種類の中から1種類を選ぶのであれば、私はレモンの精油をおすすめします。

レモンそのままの香りなので、レモンの香りが苦手でなければ快く感じる可能性が高いからです。フレッシュで爽やかな香りなので気分転換に最適だと思います。

集中力アップに使える精油もあるので、作業のお供にぜひ精油を使ってみてください。

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ふわふじこ
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