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静岡経由京都行き、ついでに神戸。 ③なぜ神戸の中華料理はこんなにおいしいのか

静岡に寄り道し、酷暑の京都を満喫したら、最後は久しぶりに会う友だちと会うために神戸へ。

中秋節の獅子舞練習中@南京町
今の中華街っぽい姿になったのは約40年前のことで、
このあづまやができたのも1983年

港町、異国情緒、神戸牛、六甲山…。

「神戸」と聞いてイメージされるのはこんな感じだろうか。
海も山も近くて、異国情緒のある南京町や北野の異人館があって、神戸牛などおいしいものもあって。

私にとっての神戸は中華料理。
大阪に住んでいる友人も「神戸の中華は違う」と言っていたから、神戸が特別なんだと思う。
なぜこんなに神戸の中華はおいしいんだろう。


神戸の中華料理がおいしい理由

一般的理由:神戸開港以来の蓄積

ガチ中華や麻辣湯など、東京で流行っているようなジャンルのお店はあまりない。
そういうのを求めている人には物足りないかもしれないけど、昔からあるお店にも最近できたお店にもおいしいところがたくさんある。

おいしい理由の一つは、中国にルーツのある人が多いことは間違いないだろう。
中華街・南京町は、居留地(現在の大丸より東側)のすぐそばに華僑が住みついたのが始まりらしい。

余談になるけど、「南京町」はもともとは「中国人街」という意味だったらしい。海外の日本人街が「リトル・トーキョー」と呼ばれるのと同じノリだと思う。
他の「南京町」は第二次世界大戦後に改称し、今では神戸のあの辺りを指す固有名詞扱いで、商標登録もされている。

住んでいる人が多ければ、その需要に応えるために中華料理店も増える。そうして全体のレベルが高くなったに違いない。

私的理由:ハズレを避けている

神戸に行く機会がしょっちゅうはないので、せっかく行くなら外したくない。そうなると、以前行っておいしかったお店を選んでしまう。
それでも少しずつ好きなお店が増えるのは、友だちが連れて行ってくれるところがことごとくおいしいからだ。
ということは、神戸の中華がおいしい理由は、単に友だちがおいしいお店を選んでくれてるから?

お勧め5店

当たり前の結論が出てしまったけど、本当においしいので神戸に行く人は旅行中一度は中華料理を食べてほしい。
参考として私が自分で選ぶ場合に必ず選択肢に入れるお店を紹介したい。

別舘牡丹園【元町】

1954年創業の老舗。一人で入って麺類とかで食事を済ませることもできるし、ちょっとかしこまった会食でも使える。

メニューは普通だけどどれもおいしい。
中でも私が好きなのは「脆炸鶏片(鶏の天ぷら)」。日本の天ぷらとは全然違っていて、大分のとり天に近い。衣が特別でサクサクふわふわ。同じ衣のイカやエビの天ぷらもおいしい。

ちなみに「別舘」とはついているけど「本館」はない。


鴻華園 下山手店【トアウエスト】

お店を始められた方がベトナムの人で、メニューもベトナム×中華。
ここの「ベトナム蒸し春巻」はおいしいけど、量が多いので複数で行く時でないと食べられない。「腸粉」に近いけど製法などが一緒なのかはよくわからない。

本店は細い路地を入って行かないと行けないので、旅行で行く人は下山手店のほうが行きやすいと思う。


杏杏【鯉川筋・諏訪山】

ここもなんでもおいしい。
日程の都合でお店で食べるのが無理な時は、焼豚や卵まんを買って帰る。
朝ご飯を食べる余裕がある時は、散歩がてら「杏杏諏訪山工房」まで歩いてお粥を食べたい。


楽関記【鯉川筋】

ここはオープンして10年弱なので、私が知っているお店の中では新しいほうになる。
お勧めは文字どおり看板にもなっている小籠包。
ランチは予約不可で行列必至。狙って行くなら開店時間前の11時ごろに行くのがお勧め。


四興楼【元町】

こちらも1950年創業の老舗。
私にとっての「豚まん」は、老祥記でも一貫楼でも551でもなくここ。皮が甘くて油も少なめ。具も玉ねぎ多めで甘め。
豚まんを買って帰って冷凍しておいて、しばらくしてから旅の余韻を楽しむ。お店で食べることはほぼない。

隣がウインズ神戸なので、日によっては店内は一人で競馬新聞を睨みながら黙々と食べているおっちゃんが多め。

ここに挙げたお店は、どれも南京町の外にある。
観光で行くと南京町の屋台で買い食いしたりしがちかもしれないけど、神戸の中華料理店はむしろ南京町以外の場所にたくさんある。

どこも歩いて行ける場所なので、ぜひ機会があれば行ってみてください。

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