しながわ水族館と「ぴのらぼ(著:カルロピノ)」共同企画が楽しそうな3つの理由
2021年3月20日(土・祝)~5月9日(日)の期間、東京品川のしながわ水族館にて特別展「絶対に見つからないいきもの展~隠れているやつらを見つけだせ!~」が開催されるそうです。
テーマは擬態。前容として紹介されているしまうみへびやカメレオン、おにだるまおこぜ、あんこうの仲間のなかには、自分を他の生き物に見せかけたり背景に紛れさせたりできる技能を持った方々がおられるようです。
ぴのらぼ/カルロ・ピノとは
共同企画、と題されているのは「しながわ水族館」と書籍「ぴのらぼ」が協力した展覧会であるため。ぴのらぼとはジャンルにして生き物クイズ本(プレスリリースの表記より)。シリーズ化といいますか何種類かに分けられて出版されています。
今回の共同企画で取り上げられたのは2019年夏に発売された一冊。
著者はバーチャルYouTuberであるカルロ・ピノさんです。仮想存在であるバーチャルYouTuberが書籍をしかも何巻もリリースしているという専門性の高さに驚かされますね(数日前にもバーチャルYouTuberの方が初めて出版なさった本について言及してはおりますが……)。今回以外のぴのらぼにおける主題は恐竜、虫がメインのよう。
大好きな生き物のことをたくさんの人に届けたいという企画から始まった、生き物クイズ本。第一弾では『おいしい虫さんたち』と題して、様々な虫さんたちの「おいしいところ=いいところ」をクイズ形式で紹介しています。そして今回の『ぴのらぼ 絶対に見つからないいきものさん』は、その『ぴのらぼ』シリーズの第二弾。“擬態する生き物”をテーマとして、ただ生き物を紹介するだけに留まらず、イラストの中でどこに生き物が隠れているかを見つけ出すクイズを通じて楽しく「生き物のかくれんぼ術」を知ることができます。(PR TIMESより)
またぴのらぼという言葉自体は彼女自身が教鞭を執るライブストリームシリーズの名称でもある。
さらに各巻ともイラストレーターはカルロさんの所属する企業の同僚である八重沢なとりさん。
こちらもバーチャルYouTuberとして弁が立ったりゲーム実況とかを得意とされているに留まらず、また普段は風紀委員を務めていらっしゃいながら絵の才能もお持ちです。
とても素人とは思えません。所属は違いますが、昨日(一昨日)開催されたお友達のバーチャルナース名取さなさんのイベントに向けてえがかれた絵です。自分のことを語ってしまい恐縮ですが、名取さんはぼくにとって、やたらnoteの題材として使わせてもらっているモルカーを知るきっかけとなった人です。
話を戻しますと、カルロさんは普段YouTubeでライブストリームを頻繁に行っていて、今回の告知もそちらで発されました。
内容についての言及は前半に凝縮されていますが、カルロさんは興奮が先立ち、いきなり飲食エリアの「カメレオンドリンク」をご紹介されていますね。
まるでカメレオン!?ドリンク
レモンなどを入れると色が変わるバタフライピーシロップがドリンクバーに仲間入り!ソーダで割ったり好みの味にして最後にレモンを加えれば不思議と色が変わります。
ドリンクバー料金:330円
販売場所:レストランドルフィン
(しながわ水族館 INFO)
カルロさん的にはカルロ・ピノという個人ではなく、「自分が著(あらわ)したコンテンツ」とのコラボレーションという選択をしていただけたことに喜びを感じているようでした。
それは「ぴのらぼは当初バーチャルYouTuberという自身の立場その他関係なく、生き物について知ってもらいたいがために児童書として書かれた」という下地があったため(上記ライブストリームより)。いわば自分が社会参加するための純粋な原動力みたいなものですね。ご本人にとってそれ以上の自己実現を探すほうが難しいのではないかと傍からは思えてしまうほど。
それだけの思いで本人の知識を集積したメディアとしてリリースされた書籍であるため、未知の領域を体験するためのツールとしての充実度が保証されています。
これが、「絶対に見つからないいきもの展~隠れているやつらを見つけだせ!~」に行くべき理由のひとつです。ムービー埋め込みリンク前者は、デビュー(バーチャルYouTuberとして生を受け)して3ヶ月程度でリリースされた虫についての教材ともいえそうな内容です。
また年始に配信されたぴのらぼでは
実際の酪農従事者の方から驚かれるほどの内容であったと評されており、
こちらの感想も書こう書こうと思って時が過ぎてしまっております。
普段遊ぶ時に選ぶゲームも狩猟が主目的であるものだったりと個性が活かされていますね。
しながわ水族館および株式会社サンシャインシティについて
後述しますが、ぼくもこちらのライブ配信が行われる前後でこちらのイベントを初めて知ったので正式に情報解禁していいのは今日(昨日)の22時頃だったのかなと認識しました。
と思ったら同日ながらそれよりもかなり早い時間にPR TIMESにしながわ水族館の運営母体がプレスリリースを載せていますね。
発行元が株式会社サンシャインエンタプライズとなっていますが、こちらはあのサンシャイン60ビルを運営する株式会社サンシャインシティの関連企業であるそう。
水族館・展望台などアミューズメント施設の運営計画及びリニューアル計画の立案・策定や、複合施設ならではの相乗効果を発揮するための取り組みなどを行います。
※施設の運営業務全般や水族館の飼育業務は、関係会社である株式会社サンシャインエンタプライズに委託しています。
池袋を拠点とした事業がメインかと思いきや、山手線沿線エリアに今後も展開を見せていくのでしょうか。新駅も出来ましたしね。開発されきっている感じもしますが……
またプレスリリースに戻るとその中に
※メディア内覧会を3月18日(木)、19日(金)11時~15時に実施いたします。
とあるため、この前後にカルロさんご本人によるPRムービーなんかがリリースされるのかもしれません。
ご本人のライブストリームと水族館側の情報解禁が同時におこなわれたようで、ぼくはYouTubeの側で知りました。正確にはタグ付きで実況していた同僚の皆さんたちの書き込みで知ることになった。
水族館側は、カルロさんのライブストリームが放映される夜時間帯に足並みを揃えて発表してくれたのかもしれません。タレントに歩み寄ってくださる雰囲気が非常に優しく感じます。単なる邪推も甚だしいかもしれませんが……
※他にも発信していらした.LIVEのかたはいらっしゃいます。
ご本人は自分のチャンネルでのライブ配信を終え、最上部にも引用した内容で発信しました。さらに意気込みも。
※新世紀エヴァンゲリオンについての内容ばれはないそうなのでご安心下さい。
少し遠回しになってしまいましたが、このようにしながわ水族館側もコンテンツを大切にした共同企画を実現する体制を整えた上での施設運営を行っていることがわかるため、ファンの満足度に応えた上で知識欲を満たしてくれるイベントとなる予感がします。こちらが2つ目の理由ですね。
最後の理由:年齢層問わず楽しめるアクティビティ
最後の理由ですが「ぴのらぼ」自体が当初は児童書スタートながら子どもから大人まで楽しめる本として人気があるように、イベント内では水生生物ファンも喜ばせるグッズの販売や
◆カメレオンみくじ
【実施期間】イベント期間中
【販売場所】しながわ水族館地下1階多目的ホール付近
【開催概要】かくれんぼが上手なカメレオンにフィーチャーし、当館飼育スタッフがキャラクターをデザインしたオリジナルおみくじを販売!!
【料 金】1回100円
◆企画連動グッズやメニュー
【実施期間】イベント期間中
カメレオンのレオくん
値段:1,650円
販売場所:マリンショップシーガル
カエルアンコウのエルくん
値段:1,078円
販売場所:マリンショップシーガル
非接触デジタルラリーイベントなんかもあるため、アクティビティ・アトラクションとしても楽しめるのではないでしょうか。
ぼくの周りではそこまででもないのですが、現代人は割とアクティビティに飢えているようです。三密(密集、密接、密閉)を避けられて、人と人が触れ合わないイベントで少しでも自分の身体を能動的に動かし発散したいという向きも多いのではないでしょうか。もちろん、虫や爬虫類なんかが苦手でなければという制約は付きますが……
詳細は完全に明かされては居ないようですが、カルロさんなんかのコンテンツも付随するようであればより多くのファンから愛される企画になりそうですね。
後記
また感想の後編的なものを書こうと思って手を付けられていないのですが、去年後悔の映画「白爪草」ではカルロさんの先輩が主演を努め、自身もかなり物語の重心を意味する役割で出演しました。
演技ができる人でもある。自分というコンテンツの見せ方がわかっているのだと考えられます。カルロ・ピノを如何にしてステージ上における100%の状態で魅せるかということについての試行錯誤もこのデビューしてから3年間ほどの間にはあったように思えます。
それほど白爪草での演技は真に迫る(真とはなにか、が定まらないことに恐怖が集積される映画でもありますが)ものがあり、オーディエンスを楽しませた。この辺りはまたいずれ掘り下げられたらと存じます。
それではお付き合い下さり、ありがとうございました。