
巣篭もり受容
題名はぼくが今さっき考えた新語です。ヘッダ画像をお借りしています。
巣篭もり受容とは、巣にいる状態を受け容れてみてはどうか?という提案に似た概念です。
つまり正確には「巣篭もりをいちいち否定していないで、いい加減受け入れよう」「巣ごもりわからせ受容」、なのですが語呂が悪いですね。
わからせ需要
巣篭もりを受け容れていないのは誰かと言うと、業界です。業界だとちょっとでかすぎますね……社会です。もっとでかくなってしまった。
ぼくはもうゲームチェンジャーという単語が面白くて仕方ないのですが、つまりこの鬱屈した状況を変えたくて仕方がないとゲームチェンジャーになりたい人々は一生思っている。
早く2019年以前の環境下で先進国としての生産に明け暮れたいと考えている。
そのためには従業員にテレワークなんかさせていられないらしい。
とにかく出社させて働かせたいらしい。
監視下に置かないと気がすまないらしい。
リモートワーク作業させるなら、常駐の監視ツールを従業員のPCに入れないと気がすまないらしい。
せっかくのリモワだから家族の世話が焼けるのに、ずっとビデオ会議を繋がされて画面からワイプアウトしたら激烈に叱咤するらしい。どんな世界観で生きているのか
そこまで信用できない社員をあなた方は面接して採用判定を下していたのか?人事の才覚がないだけなのではないだろうか?
とはいえ、2019年まではリモート状態で社員をするというシミュレーションはしなくてよかったから仕方ないだろ、という言い分が彼らの中にもあるような気はします。
彼らとは企業の上層、管理職を務める人々です。2019年までは、別に見てないところでベロを出すようなやつを雇っても飼いならせる自信があった。
2020年以降はそりゃ無理だ、世界がこんなんなるなんて誰にもわかるわけないじゃないか、と。
でも別に……それは今に始まったことではないような気もしませんか?
BCP(事業継続計画)みたいに、とんでもない地震が来た時に事業が存続できるかどうかなんてこれまでも散々言われていた。
緊急事態に社員ひとり御せずして何が企業経営なのか?みたいなことは株主とかが指摘してあげるべきことだったのではないでしょうか。
巣ごもりづらい学術系業界
ただ教育、研究系の世界隔絶については、巣篭もり受容の一言で片付けてしまうにはなんとも難しいところなような気もします。
授業ぐらい遠隔地でもできるからいいじゃん、別にその国現地の文化なんて知らなくてもいいじゃん、とは思いますがなんと言っても時差がありますね。
せっかく日本で授業を受けたい、研究したいという向学心に溢れた人がいたとして、遠隔地でまともに生活できる時間外に学術的な行動を取らなければならなくなった場合の精神的負担は結構危うい気がする。
例えば家族が7-23時で起きてて18時ぐらいに帰ってきて夕飯を食いながらわいわいがやがや……しかしながら日本の授業を受けるために自分は例えば21時頃起きて、みんなが寝静まった23時~8時とかまで勉学にパッションを注がねばならない。
その間、大学で言う休み時間とかにどうやって過ごすのか。店なんてコンビニぐらいしかないでしょう。海外にどれくらい丸一日空いているコンビニがあるのかをぼくは知りません。お腹が空いたら家の中で調理しましょうか。果たして家族を起こさずに遂行できるのか。
あと研究機関ではやはり移動不可能な実験器具を目の前にして、プロフェッショナルが立ち会いのもと作業したりする。これはビデオ通話では知見を吸収しづらいような気がする。
巣篭もり受容が適用できる業界……といいますか受容できない場合をどうすれば良いのか。また考えたい。それではまたあなたの明日が素晴らしく誇らしく始まりますよう。
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