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そりゃデンゼルも出世しますワ
映画トレーニング・デイの感想です。ヘッダ画像をお借りしています。
見た人はわかるかも知れませんが、サラッと話の動きが変わるところがあります。で、内容のばれを徹底的に避けながら生きているぼくはもちろんそんな映画だとは知らなく、嬉しいビビリ散らかし体験ができた。
だから映画として最上級に飲み込まれたのでいい映画だったとしか言えない。
最近なんか急にせわしなくなって(←忙しいアピする変な人みたいで嫌な表現だ)、倍速で見ても一日に全部見きれなかったんだけど、何日かに分けて見た時にちょうどジェイクがある決意する手前あたりで保留することにした。
これが大当たりだった。そこで映画を保留することがです。こっから話がえらいぶっ飛んできた。陳腐な表現だ。
黒人が出る映画が好きなぼくはデンゼル・ワシントンが出てくるからトレーニング・デイを選んだんですが、結果的に全然それは当たってたんですがジャケとかその他を見るにつけ、デンゼルが主役なのかイーサン・ホークが主役なのかさっぱりわからない装丁だなと思っていた。
そしてそのように、どっちが主人公なのかわからないように事前情報として振る舞うマーケティングは完璧だった。
イーサン・ホークのジェイクが一日を始めるところから話が始まる。つまりトレーニング・デイとはたった一日の出来事なのか。
デンゼルのアロンゾは軽快なフットワークの警官に見える。目的のためなら手段を選ばない点も、相手が麻薬野郎ばかりだから正攻法だけつまり法律を守らせるために自分も法律を遵守してたんじゃやってらんねーよ側なんだろうな、ジェイクにいい先輩像を見せようとしているバディ系なんだな、相棒みたいな感じなんだなと思いながら序盤は見れる。
だけど泥沼になっていく。結果的にレイプされていた少女をジェイクが助けたことには意味があるんだろうなとわかりやすく書かれていたけど、ジェイクの人生をデカく分断する節目だったとまでは思わなかった。
デンゼルはトレーニング・デイで主演男優賞だったらしい。ということはデンゼルが主役なのか、と思わされるけど、ジェイクもかっこいい。特にぼくがちょうど保留して見始めた後半からですね。浴槽に入れられるあたりです。
もちろんデンゼルはアカデミーに選ばれることに納得できる。前半の軽口を演じるしょうもない奴だけど熱血漢の顔を隠していてもおかしくないと思わせるような振る舞い方、なんの躊躇いもなく戦う様、確かに後半に行くまでは格好良すぎですらあり、このデンゼルをまた見たいと思った人がイコライザーを創ったとか(そんな事実はない)教えられたら信じるだろうと思う。
デンゼルの形振りとしては確かにこれまで見たデンゼル映画の中でトップクラスなので、このような終わり方をするのは確かに綺麗かもしれないけどアロンゾが救いようのないカスだったみたいな結果を視聴者が知ることになるのはやりきれないものがある。それも含めて様式美だと言われれば別に反論はない。
これぐらい性格悪い人間を見たのはデンゼルのフェンスが該当する。かなり年取ったあとの映画だと思いますけど。
トレーニング・デイについてはまた書きたい。お読みくださりありがとう。
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