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アクト・ライク・ユー・ノウ

勝利確定bgmという単語をぼくは嫌いなのだが、それに近い感覚をあじわったことがある。ヘッダ画像をお借りしています。

というのもぼくはこの通りおたくのくせにアニメを23分じっと見てるのができないからなんだろうと思う。アニメとはbgmが命だ。25話かけてストレスをかけられまくった主役たちが悪を討ち滅ぼす。この構図は別に異世界転生じゃなかろうと起こりうる。アニメ業界のアニメであるSHIROBAKOもまさにそうだ。

カスみたいなゴミ一匹のせいで主役たちの職的な業がことごとく裏目に出まくっていた。元請けがお客様根性丸出し(=金を払い、下請けに業的な務をさせてやるんだから、ありがたく思え論)という構図はどこにでもあるもので、ガキどもに夢を見せてやるアニメ業界ぐらいはそうであってほしくなかったのだが、白箱でこんなわかりやすく縮図として書いたんだったら、実際はもっとえげつないのだろう。

白箱のこのカスも自社から懲戒解雇された上でこっちの会社からも損害賠償払わされてOKだと思う。それでも足りないぐらいか?たとえば憲法で職業選択の自由が定められているから、よく依頼退職だろうが自主退職だろうが、その当人に企業側の事務だの法務が退職約款(これから関係なくなる相手様に対してそんなもの突きつけるって何様なんだ?)みたいものに同意しろと言ってくることがありますね。

そこには、お前がやめる俺たちの会社と同業に転職したら殺すからな?と書かれていることが少なくはない。これアウトです。そんな憲法を平気で突き破る職業倫理がゴミ以下の企業に俺はいたのか、と離職の時にわかってほとほと愛想が尽きるケースもしばしばである。日本の企業とはなんて情けないんだろう?

話が大きく脱線した。つまり白箱のこのカスに限っては、当該司法判断がくだされたあとに、お前、業界にいる価値ねえから二度とアニメ業界の敷居をまたげると思うな?という命令が下ってOKだということですね。

これすらも脱線なのである。

白箱で例えばどのようなBGMがかけられてたかすっかり忘れちまったが、このゴミを追いやり、主役たちの業績がバーンとなることが決まる瞬間に1期のテーマがかかったら気持ちいいっすよね。勝利確定bgmとはそのことだと思うんだが、なんせぼくにはアニメ視聴経験があまりにも少ないのだ。

その日はオンラインフリーステージを見聴きして凄まじい情報量の歌に触れた。普段同様にそこまで能動的に聴かないとされる女の人の勇ましい歌群がそこにはあるわけだ。別に嫌いとかじゃなくて(嫌いだったら見れない)、普段あまり聴かないだけです。

そのカウンターカルチャーが働いたのかなんなのかわからないが、急にFAT LARRY'S BANDのACT LIKE YOU KNOWが聴きたくなったのでフルコーラスで聴いた。するとランダムでその後にトビー・フォックスのワールドリボルビングが来ました。この繋ぎはなにかこう約束され得た戦意高揚的ななにかがあったのでした。

どちらもジャンルがあまりにもちがう。ワールドリボルビングはどちらかといえばぼくが先に聴いていたステージの女の人達が歌っていたジャンルに近いのかも知れないが(このステージの主役は、まさにトビー・フォックスからの逆オファーにより歌が提供され、日本で全国流通で発売されたEPに収録されている)、ACT LIKE YOU KNOWはいくらなんでもそのステージでは流れない。

ブラック・ミュージックといいますか、ジャズとかファンクの文脈をまたそうでもない方向へ飛ばした歌であるように思えた。恐ろしいほどに有益な弛緩剤となっていた。歌聴きサービスはたまにこのような軌跡を起こす。奇跡結びと言おうものだろうか……


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中村風景
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