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優しさに触れた

というキャンペーンタグがあった気がします。

正確には「触れて」であり平仮名だったでしょうか。人様に会う機会もそんなにないため、優しさの意味も薄れてしまっていて普段は余り思いつきもしなかった。

優しさに触れたことを書かせていただこうと思います。ほとんど地図について話していますが……

関係ない話

当該ハッシュタグを使ったキャンペーンはとっくに終わっているみたいですが、細々とどころかじわじわと投稿が続いているようです。良いことですね。

つまり「キャンペーンに便乗したい」というわけではなく、純粋に書きたいという想いが強い。

期限付キャンペーンであることからか上記題目募集からは撤去されているのが寂しい限りですが、そうなったことで寧ろ運営元・提携先を意に介さず投稿できる裏キャンペーン的な雰囲気がある。

このサイトでは曖昧な題目について常設としていることがあり、具体的な題目となると必ず企業noteとの提携がおこなわれ、好きと好きではないに関わらず当該アカウントを必ずフォローしなければならなかったりと諸条件を以ってユーザ側に一定のハードルを課す。

現代のSNSマーケティング(noteはSNSと変わらないという捉え方をする仮定)としては当然の対応といえるかもしれませんが、殊「個人的に文面を綴る」ことを最大の意義としているという特徴があるサイトとの相性については完全に合致しているといえるかどうかぼくにはわからない。

このサイトのバリューには

・多様性を後押ししよう / Promote Diversity
私たちは多様性を重視します。幅広いクリエイター、幅広いユーザーが集まることで、より多彩なコンテンツが生まれ、それをもとに交流が始まることで、社会全体がより豊かで幸福な場所になることを信じています。

というものがあるらしい。強調は引用ついでに加えています。

企業アカウントを使ったキャンペーンでは自由な思想のもとに於いて文を書いていいですよ、という意味合いは割と失われた状態にあり、サンプルにはある一定の統制が求められる。その土壌で多様性が育成できるかどうかはぼくにはわからない。

それでも、企業様が企業様を相手にしているため至極当然のことですね。

フォローって、支持するという意味もあります。いきなり昨日まで知らなかった企業を支持しますとユーザに言われて、言われた先の企業さんは無条件にお慶びになるのでしょうか。どんな形であれ知名度が上がるため嬉しいに決まってますね。知名度といいますか数字ですが……

解りづらい道

今(この文を書いた当時)ぼくは疲れています。それはなかなか解りづらい道を歩いたため。「解りづらい道」というと一種の人生をモチーフとしたような気取った比喩表現みたいに感じますが、本当に解りづらい道路があった。

ぼくは第6生命55thビルに行きたかったものの、マップ上に表示されたのは第6生命29thビルだった。短慮なぼくはそれを目的地の55thビルであると思いこんでしまった。固有名詞と序数が組み合わさっているという特徴的な建物が点在しているはずがない。

後で判明したのですが、この世に存在しているにも関わらずどうやっても55thビルはマップ上にテキストとして表示されないようでした。表示されても、せいぜい(第6生命55thに間借りしているとされる)左カラムの著名企業の住所および固有名詞が表示された部分のサブメニュー的な位置に薄字で書かれる。

その住所も、当該企業の公式サイトあたりに明記してある表記方法と似通っていてSEO的クロールで検索サイトが自主的に、自動的に拾ったような様相。

つまりその第6生命55thビルに───────当該敷地に───────そのような企業が入居しているという情報を事前に掴むのは不可能に近く、ともすればそれこそプライベート情報であることさえ有り得るため、当該企業=第6生命~と結びつけるには相当に高度な情報力および予備知識が必要であるように思えます。

同系列の企業が近隣に点在している場合、「ポップアップの一歩手前(便宜上ポップアップと呼んでしまいますが)」のような強調文字でピックアップされることもあります。ポップアップだのピックアップだの外来語を受け入れ難い層の方々に優しくない文です。運営企業問わずコンビニエンスストアが一斉にぶわっと表示されたりする感じですね。

第6生命は相当な大地主らしく、周辺にナンバリングされた建物を相当数有しているようですが地図上ではひとまず第6生命が保有している場所であるというレッテルが貼られている状態であることしかわからず、何の誘導性もない。

「地図が読めない」とは

「地図が読めない」という意味は、「『地図』は決して現地を正確に描写しているわけではない俯瞰の状態であり、(第三者から)確実に想像できうる形で撮影された写真として構成された媒体ではないため、現地に対する想像を及ぼすことができない」とも言い換えられると思います。

だからこそストリートビューのような機能が登場した。無趣味と公言してやまないマツコ・デラックスが暇さえあれば地図を開いてストリートビュー照らし合わせる趣味に没頭するというほど「臨場感=実用性」を間近で感じられる。

地図というメディアにおける臨場感とはすなわち実用性です。該当箇所を訪れなくても、該当箇所が如何に忠実に再現されるかがその場所の地図を観る人にとって必要なことであるため。

もし使命で地図を読まなければならないのなら

初めて訪れる場所を目的地とする場合、入念な下準備が必要となるでしょう。それこそ細部まで入念にストリートビューで確かめた上で、期日までに現地を訪問する行為さえ要求され得る。個人に可能な限界までサービスを無償提供しなければならない、という強迫観念のような日本の国民性を象徴する例とすら言えるかも知れません。鵜呑みにしないで下さい。

ぼくのような世間知らずが言うことではないですが、もしそのような準備を職の業なんかのためにしなければいけなくなったなら、必ず業務時間におこなって下さいね。そして時間が来たら定時でしっかり帰りましょう。もしもあなたがリモートワークでないのなら。

何か集団のための目的を達成するための下準備なのであれば、それは一種のマーケティングであり正当な対価が支払われるべき行為です。と思います。この項はぼくの独自研究です。何か熱に羽化されて言わされている。羽化です。

優しさの意味

第6生命55thビルに行きたかったぼくは、当たりをつけた箇所が29thビルであったという事実に打ちひしがれた。

そこである理由から紫が丘ビルB棟を訪問しました。紫が丘ビルB棟には警備員詰め所があった。

かの警備員の方は、その場所にいるということは当然勤務中です。しかしながらぼくは藁を掴む想いで55thビルの場所がわからないこと、55thビルの場所を調べようと住所を打ち込んでも29thビルの場所しか判明しないことを伝えた。

すると警備員の方は専用の手書き地図を取り出し、更には別端末で調べを進めてくれた。決め手となったのは専用地図だった。推測と裏付けできる確からしい情報が記載されて居たためです。

用事が終わったぼくは紫が丘ビルを訪問し、温かい日本茶を渡そうとしたのですが氏はいなかった。そもそもあまりむやみに液体を摂取することは消化器に負担をかけるためあまりしたくはなかった。

しかしながら他に謝意の述べ方をぼくは思いつかなかった。似たような飲料をお飲みになられていたようで、自分のセンスが間違っていなかったと思えたことが救いでした。

おそらく、勤勉に別作業に向かわれたように思える。それほど誠実に人生と向き合っておられる方と巡り会えたあの一瞬を得られたぼくは、あの瞬間だけは類稀な運の持ち主だった。お読みくださりありがとうございました。

という夢を観ました。

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中村風景
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