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be ssek ai

普段映画の感想ばっか書いてますが、それとは別にMVを観るのも好きなため偶にその感想を書きたい。

でもMVとはミュージシャンの思いが多分100%ぐらい詰まっているからめちゃくちゃ重い。受け止めるのに体力や精神力を使うから、うかつに感想も書きづらい。この前そんな思いをしてアニメ映画に使われた歌のMVについて書きましたがあれは一ヶ月ぐらい前だったでしょうか。それぐらい時間をあけないと、人の思いを受け取るという行為に疲れてしまう気がする。

(当該画像等はカバー社の二次創作ガイドラインに基づき利用させて頂きます)

感想

感想とは自分の想いを明文化、具体化するプロセスを経るので結構重たい作業だと思う。

しかしながら当該MVを観たものの生活の上空をただ通り過ぎるだけの一過性のなにかとしてしまうにはちょっともったいなさすぎる。でも……という思いでいつもMVを観ている。

今回見たのはYouTuberが創ったオリジナル歌のMVでした。すべてアニメーションである

そしてこういう高い水準で完成された物品に感想を述べるのって、そっちらへんにめっちゃ詳しい人に任せたらええやんって思うのでやりづらいんですが、少しだけポジティブに色々思ったのでメモしてます。

アニメータまで考察しろと言っていますし(でも考察はしません)。

と思ったらリリースした本人すら中身は良い意味で丸投げだったぽくて驚いています。

これで思い出しましたが、ぼくはいつもMVの感想を書く時に歌詞は考えないようにしています。言葉と絵はあまりにも簡単に結びつきやすいから、別に他の方がやる分には自由にしていただきたいけどなんか自分でやるには簡易になってしまいそうで卑怯な気がするため。

いきなりMV感想からかけ離れるんだけどぼくがまっさきに思ったのはまず、この歌手がこの歌を唄っている生放送を観た時に軽くクレジットが出て、作詞作曲をしていることへの驚きでした。

あまり、アイドル然とした見せ方をしている人々は例えクリエイティブと呼ばれるYouTuberみたいな人種であろうと歌まではクリエイティングできないことが多い。

できる人はもともと歌手とか楽器弾く触れ込みでYouTubeに参入するでしょう。そしてそれはあまり珍しがられないといいますか、(自分で歌を創っても)そりゃそうやろなとか思われる。

でこれは実は今に始まったことでもなくて、かつて自分の同期が節目を迎えたときにも自分で歌を造り今回のようにプロの編曲に頼んで公式の歌を創った。

歌がうまくて歌も作れるのはずるいと思うけど、そのようなパワーがないとYouTuberでありながら公式に歌をリリースしたりもできないのかもしれない。それどころか歌をミックスしたりムービーを編集したり、ステージでは踊りもしないといけなくて、もちろんちゃんとできてしまう。もちろん後天的な努力も想像できないぐらいあると思います。

でも、人に歌わされた歌じゃなくて自分が創った歌を唄うという行為はなにか段階として一段別なところに居る気がする。上か下かじゃなくて次元的なことかもしれない。

6拍子

せっかくなので歌の内容について考えたい。冒頭でも述べたように歌の感想で歌詞について触れるのは歌について書いている雑誌とかがよくやってるのでそちらに任せるとして、この別世界の歌として特殊な部分について触れると、終盤で急にそれまでの8拍子から6拍子になります。

変わるのは2番の終わりから3番……といいますか最後の大コーラスまでの間奏なわけで、そこには歌がない。ありがたいことに歌詞もない。

例えば8拍子が別世界の中でどのような意味を成すかといえば「正常な世界」を表しているはずです。逆に6拍子の部分は異変を示すだろう。逆な部分から先にいうべきでした。

あと6拍子って普通に言っちゃってますけど多分3拍子とか6/8とかちゃんとした言い方があるはずですが、誰かと演奏するときとかにちゃんとした言い方をした試しがないため強行させていただきます。

普通に考えれば2番までは世界が普通に動いてたんだけど、異変が起きて最終楽章でまるごと「変」になっちまった、という展開です。実際そうだと思う。

等身大パペットがMVの中で何度も出てきます。普通に考えれば日常生活には等身大パペットはそんな出てくるはずがない。つまり等身大パペットがいる舞台は2番までの現実とは隔離されていて、普通じゃないはずですね。

そしてMVの最後のシーンでは周りにパペットしかいない世界に主役っぽい人がしっかりと同化……といいますかパペットしかいない世界に乗り込めてしまった感があるため、そういうことなんじゃないかと思える。

最初に別世界を聴けた当該ステージでは唄う彼女自身の新しい衣装も披露された。そしてそのテーマが堕(fallen)的なことでした。MVにも出てきます(上記設定画リンク参照)が、本人は天使なはずなのに堕ちるとはつまり……みたいなことも考えられます。でもそんな簡単なことでもないかもしれない。天使じゃなくなりたいのだろうか。確かに、天使であると決められた種族がいたとしてずっと天使じゃないといけないみたいな決まりはない。

そして6拍子の部分ですが、編曲の方がそうしたのかコンポーザ、本人がそうしたのかわからなかった。ステージも振り返りも見たけど語られていなかったので伏せたままでも良いのかも知れない。

全然MVの中身に触れられなかったため、次回きちんと触れたい。お読みくださりありがとうございます。

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中村風景
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