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ゴーイング・イン・スタイルにろくでもない邦題をつけるな♡
また、いい映画に出会ってしまった……と思いました。ヘッダ画像をお借りしています。非常に多くの内容のばらしが含まれますので気をつけて。
ぼくはモーガン・フリーマンが好きすぎて、フリーマンが出ている映画を観尽くしてしまった。そして映画から少し離れて生活していたら、Going in Styleという映画が配給されていることを知った。
映画はいいんですが、配給会社には何のセンスもないと思う。その理由はGoing in Styleの邦題が「爺さんズ 初めての強盗」というものだから。マジできつい
全部説明してどうすんの?と言いたい。どうやら一度映画になったこともあるみたいだが、それは70年代というぼくらがまだ生きていなかった頃であり、きちんと2020年代(それよりはちょっと前だけど)の文脈にアレンジされていて、別にぼくは今新しく造られた映画として見れた。
恐ろしいぐらいの伏線巡らせ具合に驚かされる。そしてまた、主役がモーガン・フリーマンではなくマイケル・ケインなんだけど、クレジットがなんだか色々フリーマンに忖度した感じになっており不思議だった。好きだけど持ち上げなくていい。
そしてマイケル・ケインとはインターステラーで教授の役だったらしい。端正な顔つきで一度観たら忘れないほど印象的だったが全く思い出せなかった。そしてフリーマンはフリーマンが老人として出ることが求められている映画ではもはや通例となってしまってぼくは食傷気味なのだが癌になっており余命が不明な状態だ。
そして主体がおじいさんたちであるため、そこには必ず失敗がある。特に序盤は失敗が切り離せない状況であろうことは想像に難くない。実際問題としてフリーマンがあほな万引で同じ黒人にしょっぴかれるシーンは共感性羞恥がえげつなかった。
が、そこまでの視聴者の苦難を乗り越えて気持ちいい話が展開する。特に最後の結婚式場の橋の上で欄干に足をかけて不良みたいにたたずむフリーマンと、それを観ているマイケル・ケインにはしびれた。正装であり、当時は思わなかったがマフィアの大物同士の会合のようだったかもしれない。
もうひとりの老人であるアラン・アーキンだが、サックス奏者だった。どちらかといえば二人に比べると幸せな人生を送っている、あるいはそれなりに苦しみはあるがそれを受け入れ(別に二人が受け容れていないわけではない)気ままに暮らしているように見える。人一倍憎まれ口も叩く。
けど、肝心なときに助けてくれるし身体能力があって頼りになる。女にももてる。ぼくはその姿を観て、まるでUndertaleのサンズみたいに思った。サンズが受肉して、それなりの年になったらこうだろうと。英語圏だし、英語圏に生きると得られるなりの性格があるのだろう。
また序盤の銀行強盗と、本番の銀行強盗時に出会った少女と時計の伏線がえげつないレベルの爽快だった。それについてはまた明日。お読みくださりありがとう。
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