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自由が丘 ネコ日記 「プリンが現れテリトリーの危機」 外猫に戻ったクリボー編

以前の記事でクリボーのテリトリーは様々な外敵に晒されてて、大変だというお話をしました。

恐らく彼、クリボーのテリトリーは道路を跨がず、この住宅のひと区画だろうと思われます。歩道でクリボーとすれ違ったことは今まで一度も無いのです。以前の記事で書いてます、他のノラ子たち、メイさんやキョロたん、ブラン他の皆さんは道路を頻繁に横切っています。ですからクルマやバイクとの事故は無くならないのです。

ある日、僕が近所を歩いていると、ボスのメイさんに出会いました。彼は道路の端を歩いていたのですが、前方からメルセデスSUVが駐車をしようとして、クルマを止め、車庫入れを始めました。すると、同乗していた人が、きゃー!猫ーっと叫び、そのSUVは止まります。僕は、メイさんがやばいと振り向いたところ、何事もなく、SUVの下から出てきたのです。
この車庫入れをするようなゆっくりした動き、ネコはさらに反応が鈍くなります。動体視力は抜群なのですが、ゆっくりした動きはあまりよく分からないようです。

メイさんは自由なノラ子

道に出るなとクリボーには教えてはいますが、本能を抑えることが出来るのだろうかと考えます。100%守るのなら部屋の中に入れるしか無いのですが。。。

この道路を跨いでしまうと、戻ってこれなくなることもあります。雨で匂いが消えてしまい、道に迷うネコも多いそうです。
それに、テリトリーの争いに負けた時。殆どは2度と来ることは無くなります。道路を跨ぐと大概は別ネコのテリトリーです。
今度は自分の居場所を探し、他のテリトリーを探します。
僕が家猫修行に失敗しようとする時、リリースするなら急いでと言われていました。なぜなら、クリボーのテリトリーを他ネコに奪われ、クリボーの居場所がなくなってしまうから。
あの時、もっと躊躇して、クリボーのリリースが遅れたなら、ここに戻ることは無かったかも知れません。

逆に考えれば他のテリトリーからやってきたネコが居付くことも確率的にはかなり低いです。外猫にとっては、ごはんを確保することが、命を守ることになりますので、餌場を必死に守り。流れて来たノラ子はまた流れ出て行きます。

クリボーも僕も秋で眠いです。

つい昨日の話ですが、庭掃除をしていると、見たことのあるキジトラが座っています。よく見ると、左耳に耳カットのサイン。7、8Kgほどの大型。なんと2年ぶりに戻ってきたプリンちゃん。僕が外猫の世話を始めた初期の頃に来ていました。キジのメスにありがちな、プリンは気性の激しいタイプです。プリンは当初とてもうちに通ってきて、ドア前を陣取り、居座り。自分のテリトリーだと主張を続けていました。プリンは全く寛容では無く、他ネコを毛嫌いし、身体も大きいので、オス猫ですらどかそうとします。
ある時は、クリボーの母親のキョロたんに噛みつき、追い出したこともあります。追い出したキョロたんは来なくなってしまいました。
その後にさらに気性の激しいブランがやってきて、今度はプリンを追い出してしまいます。それでキョロたんが戻って来ましたが、そこから2年、プリンは全くうちに来ませんでした。

2年前よりさらにデカくなっているプリンちゃん。

今回、僕も懐かしく、プリンにごはんを出し、暫くそのまま放置してました。プリンがずっと居座っています。数時間、動かない。そしてごはんが欲しいと、窓に来てアピール。そのうち窓越しに鳴き始めます。
ご存知の通り、ノラ子はあまり鳴きません。音を出すことで生命が危険です。つまりはこのプリンも、人間に慣れているがために、ごはんをくれのアピールが出来るのです。
そうでなければ、この体格を長期にわたって維持出来ないだろうと思います。

窓越しに吠えるプリンちゃん。

昨夜、隣の家庭菜園で、大喧嘩をするネコの声を聞いて、慌てて窓を開け、クリボー、喧嘩はダメだと言ったところ、すぐに止んだのです。クリボーはプリンから逃げたのかも知れません。
クリボーは去勢、プリンは避妊してあります。恐らくプリンの方が凶暴です。クリボーは元々温厚で、去勢でさらに臆病になっていて、威張れるのは僕だけとなっています。

昨夜からクリボーはうちに来れずにいます。まずいかもと僕は不安なのです。喧嘩後に帰らなくなってしまったグラタン、他のネコの例もあります。ケガをしてないだろうか、慣れないテリで事故にあってないだろうか、と心配事だらけ。いや、この心配事を覚悟の上でのリリースではあります。

クリボーは暗闇からでも、窓を開けるとふにーふにーと駆け寄ってきます。朝、夜と窓を開けて、無反応だと、僕はたまらずクリボーを探しに出ます。今まで一度も見つけたことは無いです。
ただそうすると、僕の足音なのか、匂いなのか、何なのかを感じ取り、うちに戻ってくることがかなりの回数ありました。

今日も、戻ったらうちの周りを探そうと思います。僕の何かが頼りになって、うちに戻ってくると思います。

換気扇のフードを見上げています。なんか飛んでるのかも知れません。

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Hirolie  Matsumoto
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