本を読むこと。 ~ 読書大全には人生に必要な本がすべて揃っている ~
読書を趣味としてある程度冊数を重ねていくと幾度となくその一文が引用されたり、紹介されたりする書籍に出会います。
それは多くの方が「生涯の書」として紹介していたり、発行年から何百年と経っていても、繰り返し版を重ね、書店においても常に在庫されている本でもあります。
それはつまり、どの世代、どの時代、どの国に生まれていても「その本」が重要な意味を持っており、だからこそ繰り返し読みつがれ、語られてきた本であり、そしてこれからも読みつがれ、語られる本になります。
それは人類の歴史そのものであり、人類の知恵そのものであり、そして世界を変えてきたものでもあります。
人には生きているうちに読まなければならない本があるのです。
堀内 勉 著「読書大全」は、経済・哲学・歴史・科学のジャンル毎に、古典から最新のベストセラーまで「人生において読まなくてはならない」200冊が簡単なアブストラクトとともに紹介されている最強のブックガイドになっています。
ここで紹介されている本は誰がどうみても納得のラインナップであり、世界を動かした名著がずらりと並んでいます。
ここで紹介されているうち、私が読んだのは26冊であり、半分以上が2000年代に出版されているものでした。
やっぱり私は古典が弱い。
岩波文庫の字体が苦手だし、古典はものすごく量が多い(カール・マルクスの資本論なんか全9巻、3000ページ以上もある・・)のでどうしても踏み出すことができません。
それでも最近は岩波文庫の棚をしばし時間をかけてゆっくり眺めながら「名著」との出会いを楽しんでおり、以前よりは古典との距離が縮まってきていますので、今後はもう少し増えていくだろうと思います。
残りの人生でこの200冊をどこまで読むことができるのかわかりませんが、人生をかけて読む価値はあるし、少しづつ増やしていく楽しみもあります。
そして「名著」は今後も時代に合わせて生まれ、積み上がっていくでしょう。
そんな「名著」と現役で出会うことができるのもまた一興でもあります。
この200冊を読んだからといって偉くなるわけではないし、収入が増えるわけでもないし、幸福になるわけでもありません。
ただちょっとだけ世の中のこととか未来のこととか、自分のことを「言語化」して考えることができるようになることはできます。
それは世界や自分を「理解」するということでもあると思います。
「我々はどこからきたのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」ポール・ゴーギャンが描いたその有名な絵とこの根源的な問いに対する解を今もなお、多くの研究者や科学者、哲学者が追い求めています。
私のような一般人もこの深遠な問について考えることももちろん大切ですが、それよりも「私はどこからきたのか、私は何者か、私はどこへ行くのか」の解については自分の言葉できちんと答えられるようにしたいと思っています。
やなせたかしがアンパンマンマーチの歌詞に書いた通り、何のために生まれて、何をして喜ぶ、わからないまま終わる、そんなのは私も嫌なのです。
この200冊にはこの問に対して答えるヒントがたくさん詰まっていると思います。
この問に対して自分で答えを見つけたとき、きっと自己満足的な「幸福」を得ることができるだろうと思います。
それはきっと幸せな人生を歩んだこととイコールになるのではないでしょうか。
つまり、読書は究極の「エゴイズム」だともいえるのです。
今回の紹介図書
堀内 勉 著「読書大全:世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学 200冊」
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