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自分が書いた小説が文庫になる喜び

自作小説を文庫として印刷した

生まれて初めて書いた長編小説を本にしました。読むばかりだった「本」を、自分が書いて、自分の名前で印刷できたのは感無量です。

壁に立てかけたけど
立てかけなくても立つ
背表紙にタイトルを入れることもできました

ちなみに冒頭はノートで公開しています!
よろしければぜひ。

本を作ろうと思うまで

友人に誘われて、何度か小説を書いたことがありました。
気のいい友人で、書いたものをLINEで送ると、その文章を褒めてくれ、さらには講評やアドバイスもくれました。

去年、そんな友人に文学フリマに誘われ、出店することになりました。
(その時は「早押しクイズの問題集」を出品するという暴挙でお茶を濁してしまったのですが……)

9月の文学フリマ大阪こそは自作小説を文庫本にして持ち込むぞ……と決意していたので、感動もひとしおです。

長編小説すら初めて書いた自分の、まさに習作と言っても過言ではないと思うのですが、読み返してみると「ちゃんと面白い」のではないかと自信を持っています。

拙いところはもちろんある、、とは自覚しつつ、ぜひ皆さんのお手に取っていただきたい作品ができたと思います。

文庫本を作るのって大変だ

というか、本ですね。
印刷ってすごい大変です。
小説を書くこと自体ももちろん大変。

文庫本を作ろうとしたら、中編から長編なら大体8万字〜20万字くらいです。このくらいの文字数があると「本屋さんで見る文庫本」っぽくなるみたいで。

1万字程度の短編・掌編を数本書いた程度の自分にとって、10万字以上の文章というのは途方もないものでした。
最後の方の週末はもうカフェやらコワーキングスペースに入り浸って何とかしました……。

そして、書き終えたら終わり……ということはなくて。

推敲(もっとこうしたいな〜ここの表現変えたいな〜構成すらいじっちゃおう! 台詞回しを調整しよう!などなど……)

校閲(誤字・脱字・衍字、段落下げのミス、カッコなのに段落下がってしまっている、句点漏れ、前後関係の違和感などなど……)

デザイン作業(文章レイアウト、ページ番号ことノンブル、章立ての表紙ページ、文庫本の表裏背表紙、奥付の作成などなど……)

これらが一気に襲いかかってきて、ようやく入稿です。
推敲はもちろん自分の判断で整えるものですし、読み直すと限りなく修正したくなっていきます……。どこまでも突き詰めてやるべき、とは思っているんですけど、時間的な都合と兼ね合いが必要です。

また、校閲も基本的には一人の戦いで、これが一番辛かったですね……。
誤字・脱字・衍字はどこからともなく発生します。
また、推敲によって台詞や設定、展開が見直されると、時系列的な矛盾や反映漏れが起きることもあって、全編を何度も何度も通しで読むことになります。
平日は仕事があるので、平日の夜の3〜4日で終わるかな〜と思っていたのに、一週間かけても全然進まず……。

友人に助けられつつ、最後は深夜作業に踏み切って入稿しました。

会社だったらきっと様々なサポートを受けたり、いろんな人たちの力をお借りしたりして実現する作業を、基本的には一人でやれたのはすごくよい経験になりました。

それだけ思い入れも強くなった作品ですので、是非手に取っていただきたいです。

9/8(日) 文学フリマ大阪12 す-23でお待ちしています。

9/8 に、大阪天満橋駅最寄りのOMMビルにて開催されます。
来場は無料ですので、ぜひ足を運んでみていただけないでしょうか。

以下、お品書きです。

お品書きでーす

一人でも多くの方に手に取っていただければ幸いです。

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