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漢字に秘められた聖書物語(1994/2/1)/ティモシー・ボイル【読書ノート】

アメリカ人が漢字の字源・形成から中国古代人の思想を調べ、その中で聖書物語を発見して、それを日本語で書き下した摩訶不思議な本である。

『漢字に秘められた聖書物語』はティモシー・ボイル著の作品で、漢字と聖書の物語の間に存在する面白い関連性を探求しています。本書は、使用されている漢字が、不思議と聖書に記されている物語とどのように関連しているのかを解説しています。例えば、創造主が世界を創造し、その創造の六日目に人が造られ、神の口からいのちが息吹かれ、アダムと名付けられたという聖書の物語が挙げられています。
ティモシー・ボイルはアメリカ州立大学で物理学を専攻し、卒業後は日本の北海道で短期宣教に参加し、最終的には筑波大学学園都市を中心として活動しているとされています。
本書はエデンの園やノアの箱舟と大洪水など聖書の物語を漢字を通じて解説しており、第2部では「王の王、イエス・キリスト 義なる神の小羊」といった漢字による聖書的連想ゲームを提供しています。このように、『漢字に秘められた聖書物語』は漢字と聖書の物語の間に存在する独特の関連性を読者に示し、漢字を通じて聖書の物語を理解する新しい視点を提供しています。

1. 漢字の起源
漢字のほとんどは象形文字で、自然界の事物をイメージ化して表現されました。例えば、燃える火や馬、虫、鳥など、具体的な事物から漢字が派生しました。
2. 聖書の伝承と漢字
聖書の出来事は言い伝えによって伝えられました。古代には書物が存在せず、情報は石や粘土板、杖、亀の甲羅などに刻まれました。聖書の言い伝えから漢字が派生し、特に創造物語と洪水物語から多くの漢字が生まれました。
3. ノアの洪水と塔の建設
ノアの洪水の後、人々はシンアルの平地(現在のイラク)に集まり、言葉が混乱することなく一つの言語を共有していました。彼らは天に届く高い塔を建設し、その高さは現代のビルに匹敵するほどでした。
4. バベル(混乱)の出来事
主は人々の塔建設を阻止するため、言葉を混乱させ、人々を分散させました。これが異なる言語が生まれた原因で、人々が異なる方向に移住したことを示唆しています。
5. 古代中国の宗教観
古代中国では皇天上帝(唯一紳)が宇宙を創造した唯一の神とされ、一神教が信仰されていました。
6. 創造物語の漢字
『創世記』に関連する漢字を紹介し、園、禁、鬼、悪魔、裸、果、義、被などの文字について説明します。


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