
八木沢里志 「純喫茶トルンカ(1)」
こんにちは、匤成です。今日の2冊目は八木沢里志、著「純喫茶トルンカ」です。Kindle Unlimitedから紹介します。全部書いてしまうのも惜しいので、紹介するのは一話だけとします。(1)とあるのは2冊目があるから。
八木沢氏といえば「森崎書店の日々」が大ヒットしました。内藤剛史主演で映画化もされています。この作品も古本市が近いという事で、その近辺ではないだろうかと思います。ここからは書評口調にします。
昔なつかしの商店街
純喫茶トルンカは、少し日が翳ると他より早く暗くなってしまうような商店街の奥にある。純喫茶とはお酒を一切提供しない喫茶店の事だ。立花勲(たちばな いさお、始めに1回しか出てこない名だ)というマスターとその娘である立花 雫(たちばな しずく、以後、雫ちゃん)が主役の連作短編集。
地の文は天の声ではなく話の主人公毎に違う。僕であったり俺、わたしだったりと変わる。立花親子とバイトの修一君、同じ商店街の生花店で働く、雫が「絢子ねえちゃん」と呼ぶ天真爛漫な女性、雫の幼なじみの浩太が主な登場人物だ。
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