短歌(連作でない)
雑多ですが、夏からのものをまとめてです。
その胸の中で蠢く心臓を思ひて
ドラゴンフルーツを断つ
夏風邪だけをとり残す夜
首をふらぬ扇風機は夢を見る
嘘ついたことのない者だけが石を投げよ
やっぱりマシュマロにせよ
桜の葉食うとかありえねえなんて喚くやつには
五月は来ない
雨風に決して負けずに集めます
みたらし団子のスタンプカード
烏らは反面教師、と心得て
洗濯ばさみは黙って並ぶ
5冊目の2ページまでは白紙だし
失くさないから落としておいて
即席の豚汁くらいの既視感で
S字フックに干す赤ふんどし
冷水に浸す転んだ掌に同じ生命線をもつひと
日光で割った硝子の破片だけ
撫でて血が出て笑っていたね
気持ち良くないこと 閃き 炭酸
何一つ知らないでいるな、蛾
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創作活動は呼吸だと、最近分かりました。
呼吸が止まっていました。
そろそろ吹き返します。
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