碧空は気前よく陽光を分け与えてくれる
季節は程よい速さで過ぎていく
僕は
市場に出かけるのをやめ
ジプシーのまじないに耳をふさぎ
実りの少ない古木でいよう
枝を払い
鉄の味のする
わずかばかりの土に
深く根を張り、ただ上へと葉を伸ばそう
小麦の繁殖力には到底勝てっこない
わずかばかりの果実を
ひとつは疲れた旅人に
ひとつは鳥たちのために
ひとつは新しい命のために
(385日)
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