【ふなログ700】「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜」な空間だと、心の隙間を埋められない
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先週末、
自宅ではなく契約中のシェアオフィスで、
オンラインの専門学校の授業を行いました。
フリーレント(無料)期間1ヶ月からの個室契約を始め、
土曜の静まったシェアオフィス内の個室だったので、
とても集中して授業を進めることができました。
↓こんな感じ
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実は、ここ数日で
この専門学校の授業方針を大きく見直しました。
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これまで、
徹底的に「性悪説」に基づいて
規則をビシバシ決めて
マネジメントしてきたつもり・・でしたが、
出席率や課題提出率は鰻登りだったものの、
「双方向」感が皆無であることに気付きました。
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「何か聞きたいことがありましたら聞いてください」
と言っても、誰も発言しない。
正直な話
「最近の若い連中は、自発性がないのか・・・」
などと、
ステレオタイプにぼやく一歩手前まで来ていました。
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先日、
このボヤきは「思考停止」ではないか??
「一度、ざっくばらんに対話する時間を作ってみたらどうか?」
と、アンケートフォームを作って、
授業中に回答してもらい、
その内容をもとに60分くらい、あれこれ聞いてみました。
すると、
積極的な1人の生徒さんが発言し始め、
普段ではわからないようなことを聞くことができました。
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アンケートフォームにも、
普段一見無気力に見える生徒さんも、
しっかり意見を書いていて、
文句や不満ではなく
「こうしたら良くなる」という意見を
持っていることが分かって、
とても意外で嬉しい気持ちに。
zoomで授業やっているので、
zoomのチャットで個別で発言する人も。
照れ屋さん??
でも発言すること自体が尊いからいいよね。
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アンケートは、よくある5段階評価ではなく、
意見とその理由を書いてもらう形式で、
かつぶっちゃけた内容にしました。
お陰様で、
私の方でも改めた方が良いことも明確に。
(朝から話が長くて疲れる、ルール守らない人への説教が多くて雰囲気が悪口なる時がある・・・など)
本当にその通りなので、その場で謝りました。
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とは言え、
「授業内容や資料はわかりやすい」
という言葉が大半を占めていて、
別に「怖い人」を演出する必要はない
ということにも気付きました。
(演出していないけど、ルールを徹底させて引き締めることを強調し過ぎたため)
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「真面目に取り組んでいる人がきちんと評価され、
安心して学習を進めることができる雰囲気を作る」
そのためには、
やはりアイスブレイクは必要で、
もっと
自分のキャラを出していいのだと確信しました。
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「言いたいことも言えない世の中じゃ〜POISON!」
のような某教師像が
私の中のイメージにあったのかもしれませんが、
そんな真似してもしょうがない(当たり前!!)。
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あと最近、
「負のオーラを纏わなければ、もっと人が集まるよ」
「もっと言葉の力を使えばいいよ」
「卑屈になるな!」
と、ある人から言われたので、
それも意識して、11/4(土)の授業を進めたら、
かなり後味が良い授業になりました。
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どこか、
この授業に対する
「苦手意識」がこれまで拭えませんでした。
しかし
「性悪説」を意識し過ぎて絶望し、
不必要に自分の素を晒さずに、
自分自身が、
「つまらない授業」にしてしまったんだと気付いたんですね。
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人を信用しなさ過ぎるのも、
一方通行のコミュニケーション空間を作ってしまい、
活気のない場所にしてしまうんですよね。
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そこで来週末の11/18(土)は、
その福岡の専門学校に直接訪問し、
オフライン授業することに決めました。
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11/4(土)の最初の時間は、
皆の眠気が覚めるまで、
「地元のおすすめのラーメン屋はどこか?」
とか、「おすすめのお土産は何か?」
など聞きまくっていたら、
なんだか楽しみになってきて、
楽しい雰囲気にすることができました。
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俺にもできるじゃないか。
マンツーマンの授業でできているのだから、
20人の授業でもできないはずはない。
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人は、まず心を開かなければ、
相手の言葉を聞く準備ができません。
いくら、
私が「正しい(と思われる)こと」を伝えたとしても、
心が開いていなければ、言葉はハネつけられます。
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自分も過ちだらけの人間なので、
授業中ミスすることもあるし、
そこを謙虚に認めて学びにする。
そのような姿勢も大切。
知識だけをお渡しする授業など、
もうつまらないし、付加価値も無いに等しい。
そんなのは、ネット検索や
ChatGPTでいくらでも代用できる。
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「私という人間」を通して、
生きた知識と文脈をお渡しし、
それを活用してもらえるかどうか?
そのためには、
自分が楽しんで対話しないと。
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楽しい対話が生まれなければ
「言いたいことが言えないこんな世の中じゃ〜POISON!」
になっちまって、
そこには、
知識の行間、感情は満たされないし、
心のスキマは埋まらない。
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知識だけでなく、文脈をお渡しするのが、
プロフェッショナルとしての矜持。
心のスキマも埋めていくのは、
ブルーオーシャンなニーズなはず(自分のキャラが受け入れられるか?という意味で)
「人間対人間」の真剣勝負。
だから教育業は面白い。
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全ての仕事が「教育業」と化すか、
「教育業」に繋がっていく可能性は高く、
AIに負けないためには、
自分という人間を見てもらうのが手っ取り早い。
そんな仕事を、
これからも続けていきます。
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日中業務時間外の「学び直し」目的の
プログラミング授業、法人相手にもできるといいな。
ただ、
業務時間外に研修しようとする骨のある会社は、
案外なく、平日日中ばかり。
(本気でリスキリングする気あるのか?)
売り方を考える必要がありますね。
…という、
今日は私のお仕事の話でした。
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それでは、
今日も素敵な1日をお過ごしください。