発達障害グレーゾーンのお話📚その特性の理解と私の知的好奇心
最近、興味深い本を読んで、すごく自分の為になると思った本があります。
そもそももう1年くらい前には購入した本だけど、なかなか読まずに放置していたのです。
とあるクリニックに通院の時、待ち合い時間に読もうかなと持って行きました。
新書なので小さめの本、鞄にスッポリ入ってかさばらなかったのも持って行った理由の一つ。
帰りの電車の中でも、鞄から出し座りながら読んでみました。
「グレーゾーン」とは、ここでは”発達障害のグレーゾーン”のことをいいます。
100%発達障害ですよとは診断されていない、発達障害の診断基準を必ずしも完全に満たしてはいないけど、その傾向や困り感があり、日常生活や社会生活での困り感があるからそういうようです。
こういう本を読むのも、興味があり自分の知的好奇心からでもあります。
知的好奇心といっても、勉強とはまた違いますが、ある種の知りたい願望というか、もっと知りたいという思いからなのです。
この本は、発達障害グレーゾーンに関する特性や症状、知的能力と絡めた出来ること出来ないことやそのタイプなど、グレーゾーンの人がどういった生きづらさを抱え、またどう克服するかなどが書かれています。
近年、自分も発達障害ではないか?と思い受診し、そうした診断を受ける人も多くなったように感じます。
100%発達障害ですとは言えない場合も多いから、このような本も出版されるのかなと思います。
そうした人、グレーゾーンの方にとって、完全に発達障害と診断されなくとも困り感が軽いというわけではないようです。
発達障害といっても、例えばADHDでしたら、片づけられないとか落ち着きがないとか不注意などが、世間一般的に知られている特徴なのではないかと思います。
けど、それだけではない、ADHDの本当の困り感などよく書かれていますし、その他の発達障害グレーゾーンの人のことも満載です。
どういった知的能力があるとどうなるか、ワーキングメモリや知覚統合の鍛え方、はたまたHSPや境界知能のことなども記述されています。
ちょっと難しいかもしれないけど、克服法が書かれているのは読む人にとって安心材料かな。
ただ、理解が難しいため、自分もこれに当てはまるのでは?と不安になりすぎ、本当は違うのに「私も発達障害(グレーゾーン)だ!」と誤った解釈をしないようにするのも肝心なのですよね。
こうした精神医学のような本で、読んでいて不安になったり気になるような方には、あまり突っ込んで読まない方がいいのかもしれないと思われます。
新書は創作の本ではないことが多いですが、知的好奇心をくすぐる本が多いので、難しくても何となしに手に取ってみたくなります。
創作の本でお腹がいっぱいになったら、こうした知識的な本もまた良いものです。
当事者でない健常な方から見たら理解が難しいグレーゾーンですが、大切なのは「診断」を下すことよりもまず「特性」への理解が大事と最後の方で筆者は記述されています。
なるほど!確かにそうだ。
診断を付けてそれで終わりではないのですよね。
就活や資格の勉強や趣味活動の他に、有意義な本を見つけた気分になりました。
正しい理解と正しい対応・克服が、こうした障害(特性)のある方の一助になっていくことを願います。