邪馬台国とヤマト王権は連続しているのか?
魏志倭人伝は3世紀の日本に邪馬台国という国があったと記述しています。
ヤマト王権は近畿に起こって、4世紀から本格的に勢力を拡大しました。
邪馬台国近畿説は、邪馬台国がヤマト王権と連続していると考えられることを根拠の1つにしています。
邪馬台国九州説でも、邪馬台国とヤマト王権は連続しているという考え方があります。九州説の1つである東遷[とうせん]説は、邪馬台国が九州から近畿に移動して、ヤマト王権を立てたとしています。
邪馬台国とヤマト王権が連続しているという説の根拠は確かなものなのかどうか、検証したいと思います。
※トップ写真は宮崎県天岩戸神社(写真AC)
(最終更新2024/2/15)
中国の歴史書の認識
隋書・後漢書注・梁書は邪馬台国近畿説
邪馬台国近畿説が「邪馬台国とヤマト王権は連続している」ことの根拠の1つとしているのが、中国の歴史書です。7世紀の隋書や後漢書注は邪馬台国近畿説なのです。
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