
中学・高校の学校英語で誤って理解されやすい「enough」という単語
「enough」「plenty of」「plentiful」の違いについて
今回は、英語学習者が混同しやすい「enough」「plenty of」「plentiful」の違いについて、意味・使い方・具体例を交えて考えていきます。
1.「enough」の本来の意味と使い方
「enough」は、基本的に「必要な量を満たしている」「足りるだけの」という意味を持ちます。
✅ ポイント
最低限の量がある ことを示す(ただし、余裕があるとは限らない)
「これ以上は必要ない」「不足はないが、余分もない」というニュアンスを持つ
可算名詞・不可算名詞どちらにも使える
✅ 例文と解説
1️⃣ We have enough chairs for everyone.
(私たちは全員に行き渡るだけの椅子がある。)
→ 椅子の数は足りているが、「余裕がある」「余っている」とは言っていない。
2️⃣ Is there enough time to finish this work?
(この仕事を終えるのに十分な時間はありますか?)
→ 最低限必要な時間があるかどうか を聞いている。「たっぷり時間がある」わけではない。
3️⃣ I don’t have enough money to buy a new car.
(新しい車を買うのに十分なお金がない。)
→ 必要額に達していないことを表している。
4️⃣ That’s enough!
(もう十分だ!)
→ 「これ以上はいらない」「もうやめてくれ」という表現で、強いニュアンスを持つ。
🔹 「enough」はギリギリ満たしている感じ
「enough」は、「最低限の基準をクリアしている」程度の意味で、「たっぷりある」わけではないのがポイント。
「十分な」ではあるが、「豊富な」「余るほどの」とは違う!
2.「plenty of」の本来の意味と使い方
「plenty of」は、「たっぷりの」「十分以上の」という意味を持ちます。
✅ ポイント
「余裕があるほど多い」「必要を超えている」ことを示す
「enough」よりも 量が多い ことを強調
可算名詞・不可算名詞どちらにも使える
✅ 例文と解説
1️⃣ We have plenty of food for everyone.
(私たちは全員に行き渡る 以上に 食べ物がある。)
→ 「足りるだけでなく、余るほどたくさんある」 というニュアンス。
2️⃣ You have plenty of time to finish your homework.
(宿題を終えるのに たっぷりの時間 があるよ。)
→ 時間に余裕がある ことを示す。「enough time(十分な時間)」よりも多い。
3️⃣ There are plenty of seats available.
(座席は たっぷり空いている。)
→ 「enough seats」なら「足りるだけの席がある」だが、「plenty of seats」は「空席が十分にあるし、余裕もある」ことを強調。
4️⃣ Don’t worry, we have plenty of water.
(心配しないで、水は たっぷりある よ。)
→ 必要以上に水がある ことを表している。
🔹 「plenty of」は余裕があるほど多い
「plenty of」は、必要量を超えていることを示し、「十分に足りる+余裕がある」 というニュアンスを持つ。
3.「plentiful」の本来の意味と使い方
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?