あなたの想いが伝わらないのは、あなたが言葉にしていないから。
こんにちは!副業・起業ブランディングコーチの大薗史奈(おおぞのふみな)です。11月はタイでお仕事しています。海外一人旅が好きな割にタイは初めての訪問で、なんとも言えないカオスを楽しんでいます。ちなみにこちらはPM2.5がすごくて、到着するや否や喉をやられて、すごいダミ声になっています。。。
日本は寒くなってきていますが、みなさんは、体調崩されていませんか?
さて、ブランディングの話。前回は、相手の心に届く話ができる人と上手いのにイマイチ伝わらない人の差を書きました。
今日は、「感情」と「言葉」の関係性から「伝わる」とはどういうことなのか?について、語ってみたいと思います。
ブランディングとは「相手の心の中に残る(伝わる)印象」ですからね。「伝わる」周りの話とは、とても関連性が高いです。
言葉は圧倒的に足りない
足りないって何に対してか。
あなたがもつ「感情の量」に対してです。
感情の種類に対して、私たちが表現する言葉の種類は圧倒的に足りていないのです。
「美しい夕日」という言葉は1種類でも
「美しい夕日を見た時の感情」は1種類ではありません。
例えば、高校3年生の夏、毎日来る日も来る日も、風邪を引いても熱が出ても練習を休むことなく、誰よりも朝早く起きて校庭に行き、誰よりも遅くまで練習に打ち込んできた。そんな姿をみていた監督が僕をキャプテンに指名した。明日は特別な試合。歴代の先輩達も射留めることのなかった、優勝の座を決める大切な一戦だった。
それなのに、、、。僕は、試合の前日に全治2ヶ月の大怪我をしてしまった。あまりの悔しさで気がおかしくなりそうだった。1日まるまる部屋に引きこもり冷静になって考えた。
だけど決めた。仲間を信じて、高校生活3年間の集大成をベンチから応援することで力になることを。
延長に延長を繰り返す接戦。僕の代わりに出場してくれた仲間が、残り1分の時に逆転ゴールを決めてくれた。
優勝した。
本当に嬉しいときって、涙が出なかったりするものだ。みんなで泣きながら抱き合う。その時に、体育館の窓から差し込む夕日に気づいた。みんなで外に出た。
今までみた夕日の中で一番美しい夕日だった。
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これが彼の話す「美しい夕日」という言葉の意味です。
もし、このエピソードを知らずに「今日は美しい夕日だった」とだけ聴いたとします。彼が見た夕日の美しさは、どれだけ人に伝わるでしょう。
このように、私たちが持つ感情の種類に対して、表現している言葉の種類は圧倒的に足りていないのです。
そもそも自分の感情が相手に完璧に伝わるなんてことはあり得ない。
だからこそ、伝えるということを諦めないでほしいです。
自分の感情を知ってもらうために、一生懸命に言葉を選び、あの手この手その手を使いながら、つなぎ合わせて、どうにか近しいものを伝えようと努力を続けてほしいのです。
努力というとちょっと堅苦しいですが。でも本来、人には、自然と自分の気持ちを伝えようとする・伝えたくなる性質があるんです。
人は感情が動くと、伝えたくなる。
そもそも人は、感情が動いていない時に、伝えたい・話したいとは思いません。でも、ひとたび感情が動くと、途端に、そのことを伝えたくなるのです。
素晴らしい景色、素晴らしい思い出
素晴らしい人、素晴らしい音楽、
素晴らしい本、素晴らしいセミナー
こういうものに出会ってしまうと、そのことを伝えずにはいられないのです。
一方で、最近の日本。こんな人が増えていると感じています。それは
感情を表現することをやめた人です。
感情を表現することをやめると、私たちはだんだんしゃべらなくなります。
多くの場合は、心に傷をおった時に、表現することをやめてしまいます。
例えば、何か自分の気持ちを話した時に誰かから否定をされた時。
「想いを伝えると人から傷つけられるのだ」と脳の中で結びつきが起こります。
「感情は表現しない方が傷つかない」
「こんな辛い目に2度と合うもんか」
「感情は出さない方が楽に生きられる」
といったように、学習するのです。
感情が無くなると、どうなるでしょう。
喋る理由がなくなります。
こんなコミュニケーションをご家庭で見たり聴いたりしたことはありませんか?
「飯!」「風呂!」「疲れた」「寝る」
そう、こんな風に、実は私たちの身近でたくさん起きている事例です。
こういうコミュニケーションが増えていくと、あなたの人生はどうなっていくでしょう。
人生に味わいが無くなると思うのです。
なんだかモノクロの世界。
誰とも共感し合えない、さみしい人生です。
家でやってる人は、会社でも必ずやっています。
自分では気づかないうちに、いつもの癖が出ています。
パソコンを打ちながら「おはよう」「おつかれ」
このような無機質なコミュニケーション、会社では日常茶飯事です。
普段からこのようなコミュニケーションをしている人は、例えば、部下が大切な話をしようとしているのに、そのことに気づくことができません。
主観ですが、なんとなくハイキャリアの男性に多いなあという気がしています。
きっと、誰かに何かを伝えて、これまでにたくさん傷ついてきたのでしょう。もしくは、誰かが傷つく姿を見てきたのでしょう。
そして、感情を表現しないということをどこかのタイミングで決めたのだと思います。
ハイキャリア男性だけ?いえ、若者も。
先日、電車に乗っていた時に高校生2人が何やら会話をしていました。
「みてこれ、やーばくなーーい?(携帯見せながら)」
「うーわっやっばーーーーーーー(あんまり見てない)」
「これもやばくなーーい?(携帯見せながら)」
「あー、わかるわかる、まじやばいねーーーーー(あんまり見てない)」
わたしはこの会話を聴いていて、一体何がわかったんだろう?と思いました。たまたま見かけた高校生が、、かもしれないけれど、その後もあちこちで耳にするたびに、こういうコミュニケーションが増えているんじゃないかな?と思いました。
もしかしたら、SNSの影響かもしれません。
SNSが当たり前の時代に生まれた世代は、感情を「絵文字」で表現するようになった。でも、絵文字を打つ時って、絵文字と同じ顔をしてないですよね。実際のところ、気持ちは並、表情も真顔なのに、平気で”びっくりスマイル”とかを打って送っているわけです。これって、感情をなくしたままとりあえず返答しているってことですよね。相手に見えないからって本当の感情を伝えることをサボっているのです。
見えないところで日頃からやっている癖は、日常のコミュニケーションにも出ているんじゃないかなあと思います。
もちろん、SNSの普及でコミュニケーションの総量は増えて良い影響もたくさんあるのですが、、。なんとなく釈然としないのは、コミュニケーションの質を問いたくなるからです。
伝えることをサボらないで。 そして、あきらめないで!
今、私はパーソナルブランディング講座を運営していて、12名の生徒さんをバックアップしています。その中で「人に自分の想いや考えを伝える」ということに対する不安や恐怖を抱えている、という声があがったことがありました。
もしかしたら、上記のような経験があるのかもしれません。
きっと、これまでに色々な痛みがあったのでしょう。
人からの目線が気になるようになった理由があるのでしょう。
お気持ち、とてもわかります。
わかるんだけど、でも、やっぱり諦めないでほしいのです。
だって、あなたが大切な想いを伝えて、冷ややかな目を向ける人はあなたのお客さんやファンになる人ではありません。どんなことを誰が言ったって、一定数いるものです。
そのような人の反応を恐れるがあまり、あなたの存在を必要とする人たちに出会えないなんて本末転倒。こんなに悲しいことはありません。
だから、あなたが自分の名前で生きていくということを決めたのであれば、人に伝えることを・伝わることを諦めないでください。
そしてもう1つ。
あなたのファンになる人は、あなたの経歴や活動を見てファンになるんじゃない。
だって、似たような経歴や活動は、すでに山のようにあるから。
そこだけ見せていても、本当のあなたの姿は伝わりません。
「なぜ、そのことをやっているのか?」
「どんな想いで向き合ってるのか?」
「どんな社会になることを願っているのか」
”そういうところ”に、人は共感をするのです。
共感するから、あなたのファン、仲間、お客様になるのです。
人間は共感性の高い動物だから、誰の心にも、自分のことをわかってほしいと思う性質があります。それって普通のことなんです。だから、自分の中に湧き上がる感情を、過去につくった不安や恐怖で無かったことにしないでほしいです。
これは、パーソナルブランディングをしていきたい人にも、別にブランディングを必要としていない人にも伝えたいことです。
どんな世界でも人との関係性なくして、私たちは生きていけません。
だから、伝えることを、伝わることを諦めないで続けてください。
いくら言葉を紡いだって完璧に伝わることなんてないのだから。
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大薗 史奈 (おおぞの ふみな)
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