産後の私を、社会が必要としなかったとしても
ただ、自分が信じた道のためにやった。
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産前産後、育休中こそ、成長・飛躍のチャンス!
そんな社会の風潮を、どこかの記事やSNSから受け取った。
✨産後1ヶ月で起業しました!
✨産後すぐに仕事復帰しました!
✨産育休中に、難関資格を!MBAも!
✨NPO理事に、副業もはじめました!!
そうか、母体を休める期間に、こんなに攻めて過ごす人たちもいるのか。。。正直、私の場合、心身共に、そんなことができる状態ではなかった。
でも、同じ状況下で、人にできるなら、私にもできるのかもしれない。
そう思って、ありたい未来に繋がりそうなチャンスがあれば片っ端から飛び込んだ。
搾乳機を持ち込みながら、次から次へと、面接やオーディションを受けた。その間、赤ちゃんは、何度も家族に頭を下げて、みてもらった。家族が見れない時は、有料のサービスをむちゃくちゃ使った。
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結果、全敗した。
・
「ちょっと、何言ってるか、わからないです…」
「… 苦笑」
・
こんな面接官の言葉や態度は、ちぎれそうな乳腺炎の痛みより、私の心を痛めた。
特に忘れもしないのが、このシーンだ。
私のレジリエンス力を、確かめたかったのだろう。
圧迫面接官を装ったその人は、疑いを全面に出し、矢継ぎ早に、いくつもの問いを投げかけた。まるで、裸一貫のボクサーが、ボコボコに殴られつづけるような体験だった。
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いつもなら、そんなの、なんてことないのに。。私には、異変が起きていた。
【人が話している言葉が、頭に入ってこない。】
【相手が何を言ってるのか、全く理解できない。】
【自分が伝えたい言葉が、うまく出てこない。】
そこにいたのは、人生で味わったことないほど、情けない自分の姿だった。
この症状を
「マミーズブレイン」というらしい。
当時の私は、そんな現象が脳に起きていたとは知らず、ただただ、自分に失望した。
帰りの電車では、言葉にならない感情がこみ上げた。まるで、自分が自分でなくなったみたいだ。悔しくて悔しくて、マスクがびしょびしょになった。
涙を拭いて
深呼吸して
自宅に戻ると
・
赤ちゃんが、微笑みかけてくる。
まるで
「まま、ぼくがいるじゃないか。」
そう言ってくれているようだった。
愛おしい存在は、私を強くしてくれた。
・
さて、わたし、これからどうしようか。
ボロボロになった自信は、どうやって取り戻していこうか。
たくさん考えた。
人生を振り返った。
本も読んだ。
けど、どうしたらいいのか、わからなかった。
でも、
目の前の愛おしい子を眺めていると
答えは、ずぐに出た。
「この子に、私の生き様から、何を感じ取ってほしいだろう?」
それは
心から好きなこと、興味があることには
どれだけ失敗して、恥をかいたとしても
チャレンジし続ける姿を、見てほしい、ということだった。
しかも、チャレンジや失敗は、かならず ”人前でする”こと。
人は、人前じゃないと、失敗しても、恥はかかない。だから、そういうものを、幾度と乗り越えて、はじめて
『好きなことにチャレンジするって、たのしいよ。』
『失敗なんて、全然大したことないよ。』
と、身をもって伝えられると、信じてる。
自分だけ安全なところにいて、子供にだけ言っても、ダメだよね。
それに、コーチングを生業とする中で痛感しているのは、人の目がどれだけ、自分の人生を見えなくさせているか?ということだ。
人に哀れに思われたくないから
ダメだったねと思われたくないから
バカにされたくないから
だから、挑戦しない、公言できない。
コンフォートゾーンの中に、居つづける。
そんな風に、限りある命の時間を、自分の人生に責任をとらない存在に左右されるのは嫌だ。そのことが心に定まったら、私がすることはただ一つ。
・
【自分の興味のあること、好きなことで】
好き=人が変容する瞬間
興味=4年前、私の人生を変えてくれた、スペイン800km巡礼。世界中の人が、年間30万人も歩く、この道のエネルギーに興味がありすぎる。
このことに向けて、チャレンジしてみようと思った。
わたしにとって、カミーノ チャレンジは、こんな背景や流れがあって、自ら起こした波なのだ。
↓カミーノ チャレンジ(カミーノ デ サンティアゴ800km巡礼)とは?
その結果
大きな企業で、数千万人が利用する
ウェブサービスの責任者をしていた時より
2人の参加者に
本当に好きなことをシェアしてる時間の方が
はるかに面白くて、幸せでたまらなかった。
「史奈のおかげで、カミーノ に出会えた!!!」
「ほんとうに、ありがとう」
この言葉が、他のどんなことよりも、嬉しかった。
天職だ、と思った。
こうして、一連の出来事が、再び私に、自信を持たせてくれた。
ま、このプロセスでも、たくさん失敗してるけど(笑)
でも、わたしは、自信を取り戻せたわけです。
自分を信じるって、こうやって育てるんだなと理解が深まったし、自分のことが、またさらに好きになりました。
いいね、生きてるって感じがする。
最後まで、お読みだくださり、ありがとうございました!
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大薗 史奈 (Fumina Ozono)
1982年横浜にて、父 母 妹 4人家族の長女として生まれました。
現在は、夫と息子と共に、海の近くで、ほのぼの生活しています。
【保有資格】
・国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ ACC/PCC
・世界最大プロコーチ養成機関
米国CTI認定プロフェッショナルコーチ CPCC
・全米ヨガアライアンス RYT200
株式会社リクルート(本体)に新卒入社。10年間マーケティング部門で、新規事業開発室でファッションメディアや、ホットペッパーBeautyの立ち上げ、ゼクシイのブランド戦略などに従事。
その後、トヨタ自動車株式会社 宣伝部に転職し、約3年間、高級車種のブランディングとマーケティングプロデューサーを兼任。
70,000人の社員のうち、ブランドプロデューサーは15名ほど。そのうちの1人として採用され、年間、数十億の予算を担当する。
一見、順調なキャリアのように見えるが、全然そうではなく。
外側に映るのは、華やかな仕事に奮闘するバリキャリでしたが、内面は、どこにも自分の居場所をみつけることのできない「万年やりたいこと迷子」。
仕事も職場もそこそこ楽しいのだけど
「命を使ってまでやりたいことなのか?」
分からず、もやもやしながら働き続ける。
心機一転、会社の看板や役割をぬぎ捨てて、無期限の世界1人旅へ。
そこで
私の人生だったからこその天職と
本当に好きなことで心を踊らせながら働く外国人にたくさん出会う。
大企業勤め中には出会ったことのない
圧倒的な内なる輝きを纏う人たちに魅了された。
日本でもこんな風に、自分の本当に好きなこと、世の中に願っていることで、生計をたてて生きられる人を増やしたいという想いから、
複業や個人事業家として新たなスタートラインに立とうとしている方のサポートを、コーチングとブランディングのスキルを通じて提供している。
もっと詳しいストーリーを読みたい方は、こちらの記事をご覧ください
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