口笛を吹いている落花生
落花生がぴゅんぴゅんと口笛を吹いている。夜の静けさに響くその音に、耳を傾けている。
行きつけの八百屋で生落花生を発見し、思わず買ってしまった昨日。
塩茹でにして食べてみた。ほのかな甘味と香ばしさでうまい、うますぎる。しかし、ここで問題が生じる。塩茹でにするだけではあまりに量が多かったのだ。
調べたところ、揚げて、味噌と和えるといいと知り、試してみることにした。
茹でた落花生の殻を剥く。鍋いっぱいの油に落花生を浸して、中火で揚げていく。香ばしい匂いが鼻の奥を刺激する。もうすでに食べたい、我慢できない!
はい、3粒ほど味見と称してつまみ食い。
カリカリになってきた頃、どこからともなく、ぴゅーんぴゅーん、きゅるるるると音がする。音の主は、落花生のようだ。
落花生は口笛を吹くのね。知らなかった。
空気圧?温度変化?わからないけど、しきりに口笛を吹く落花生たち。彼らは口笛が吹けるのか、いいなあ。
そう、私は口笛を一切吹けない。落花生と口笛バトルをしたら一瞬で負けてしまう。
今後、また揚げる機会があっても、決して張り合わず、観客に専念しようと思う。
ちなみに、実家ではお好み焼きの上の鰹節が揺れているのを「かつぶしマンが踊っている」と言っていた。食べ物を擬人化するのって、ポピュラーなんかな?
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