便秘1 ウサギの糞タイプ
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
「ウサギのうんちみたいに小さくコロコロした便」
このキーワードに
自分のうんちもだ!
って思う人も多いのではないですか?
今回は、上記のような
ウサギの糞タイプ(痙攣性便秘)
についてお伝えします。
①痙攣性便秘
腸が痙攣してしまい排便しにくい
□ 便がウサギのフンの様に小さくコロコロしている
□ ストレスを抱えている
□ 突然激しい便意を感じる
□ 便秘と下痢の症状が交互に起こる
□ 食後に下腹部が痛くなったり張りを感じる
□ 便意があるが出ない
□ 残便感がある
上記のような特徴が多く当てはまる人は、この痙攣性便秘である可能性が高いです。
特徴
食後に下腹部が痛くなる。便意があってもウサギの糞のような便や細い便しか出ない。便秘だけでなく下痢を起こす場合もある(その場合は過敏性腸症候群の可能性もあるので、一度、内科受診してください。)
こんな方に多い
・精神的なストレスを抱えることが多い
・周りにとても気を遣う
・交感神経を持続的に高めてしまいやすい方
・呼吸:浅くて回数が比較的多い
(息を止める機会(いきむ機会)が多い)
私のクライアントさんの中で一番多いのは、この痙攣性便秘。
原因
ストレスや睡眠不足などにより自律神経が乱し、腸の運動がひきつったようになり(腸が痙攣を起こし)、便の通りが悪くなって(便の通路が狭くなって)起こります。下剤の乱用で、腸が過剰に蠕動運動をすることでも起こり、下痢と便秘を交互に繰り返すことがあります。
出た!ストレス……苦笑
って思った方も多いですよね。
ストレスを受けた場合
交感神経に偏るタイプと副交感神経に偏るタイプ
の2つがありますが
僕のクライアントさんの中では
このウサギの糞タイプの方は
精神的ストレスを受けたときに交感神経に偏る人に多いです。
5つの対処法
①ストレスを感じた時の自分の身体の反応を知る
□息を止めてしまう(息んでしまう)癖の自覚と深呼吸
□首や肩周りに力を入れてしまう
□歯を食いしばる
□眉間にシワがよる
□ため息が出る
□下を向く
□手足に汗をかく
□手足が冷える
□お腹が痛くなる(お腹をさすりたくなる)
※上の3つ以上 当てはまる人は、ストレスを感じた時に力が入るタイプですよね。
このような感じの方は、まずは力が入ってしまう反応に自分自身で気がつくことができるようにしていくことからスタートです。
精神的ストレスを感じる環境に身を置いているときに自分で呼吸を止めて息んでしまっていることがあることを自覚する。
例えば、仕事で嫌いな上司や同僚と話をしなければならない時など、精神的ストレスを感じる際に呼吸を止めてしまっていることが多いです。まずは、そのことに自分自身で気がつくことが大事です。気がつくことができたら、ストレスを感じているときに息を止めずにゆっくり続ける習慣を少しずつ身につけていってください。どうしても人と対面しているとき、息んでしまうクセが抜けない人は、ストレスを感じたと思ったら、トイレなどの1人になれる環境にいってからでも良いので、大きくゆっくりとした深呼吸を行ってください。
ため息って、ある意味、力の入ってしまった緊張をほぐしているとも読み取れなくもないですよねww。人に見せることは、良いことではないので、人のいないところで、思いっきりため息ならぬ深呼吸をしましょうね🍀
どのような反応であれ、自分がどのぐらいストレスを感じると上記のような反応が出るのかを知っておいて、自分の体から出されるサインを読み取って、ストレスの限界値を知っていく必要がありますね。
②睡眠を見つめ直す
睡眠不足なのか、睡眠の質が悪いのか、睡眠時の環境の問題なのか
詳しくは、以下の睡眠に関するマガジンをお読みください。
③腰まわりと股関節のストレッチ
このような方は、腰が反って(腰椎の前弯に偏る)しまっていたり、股関節の動きが硬くなっていたりする場合が多いです。
腰が反っている人は、腰を丸くするストレッチ(骨盤後傾)
腰が丸くなっている人は、腰を反るストレッチ(骨盤前傾)
体幹を左右に曲げるストレッチ(体幹側屈)
※腰が苦手な動きなく柔軟に動くということが大事です。
股関節も同様で、動きにくい動きを重点的にストレッチを行います。
足を外に開く、前に曲げる、後ろに曲げる、股関節をひねる
(股関節屈曲・伸展・内外転・内外旋)
※特に足を外に広げる(股関節外転)が大切です!
④食生活を見直す
食生活と便秘に関係性があるかないかを調べる。
もちろん、暴飲暴食は問題外ですよ!
⑤ストレス解消方法を探す・増やす
屋内でのストレス解消法
屋外でのストレス解消法
少なくても屋内と屋外の2つの解消法を準備しておいてください。
見つけるためには、たくさん試してみないと見つかりませんよww
どれも1日で全て出来るようになることではありません。
『スッキリうんちは1日にしてならず!』
上記の5つを1つずつでもクリアしていって、
スッキリうんちを目指してくださいね💩
便秘2 ダルダル腸タイプについては、以下のブログをご覧ください。
※注意が必要!
症候性便秘といって、便秘の原因が他の疾患の場合があります。
症候性便秘
何かの病気が原因で排便しにくい
□ 激しい腹痛や吐き気がある
□ 粘液や血が混じった便が出る
□ 形の悪い便が出る
□ 便秘の理由が思いつかない
□ これまでと便の色が異なる
□ 生活習慣を改善しても便秘が治らない
この症候性便秘の傾向があった場合には、すぐに病院で診察を受けてくださいね。
今回は、痙攣性便秘についてお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました🍀
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
YouTube(アレリハちゃんねる)とnoteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。
アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。
無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。
LINEオープンチャット「自律神経の知識箱🎁」
【今後の研修会予定】
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【自律神経セラピストBASIC③のまとめ申込】
・2022年12月21日(水) 20:00-21:30
自律神経セラピスト Basicコース③-1「神経・筋膜の機能解剖」
・2023年1月11日(水) 20:00-21:30
自律神経セラピスト Basicコース③-2「便秘と下痢の運動生理学①」
・2023年1月25日(水) 20:00-21:30
自律神経セラピスト Basicコース③-3「便秘と下痢の運動生理学②」
□ 上記オンライン研修会のまとめ申込みフォームです。
それぞれの研修会の詳細は HPをご確認ください。
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自律神経セラピストBasicコース③−1
『神経・筋膜の機能解剖』
〜評価と介入〜
日時 12月21日(水) 20:00〜21:30
会場 zoom
講師 及川文宏
申込 ↓↓↓
※アーカイブ視聴も可能。当日収録した講義内容の動画を3日間(12月23〜25日)まで期間限定で公開。
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自律神経セラピストBasicコース③−2
『便秘と下痢の運動生理学❶』
日時 2023年1月11日(水) 20:00〜21:30
会場 zoom
講師 及川文宏
申込 ↓↓↓
※アーカイブ視聴も可能。当日収録した講義内容の動画を3日間(1月13〜15日)まで期間限定で公開。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー自律神経セラピストBasicコース③−3
『便秘と下痢の運動生理学❷』
日時 2023年1月25日(水) 20:00〜21:30
会場 zoom(ウェビナー)
講師 及川文宏
申込 ↓↓↓
※アーカイブ視聴も可能。当日収録した講義内容の動画を3日間(1月27〜29日)まで期間限定で公開します。
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『自律神経の評価と介入』 in 東京
〜生理学から臨床まで〜
✅ 対面のセミナーになります ✅
※ アーカイブ配信予定あり
日時 2023年2月19日(日) 10:00〜16:00(昼90分休憩)
会場 東京 江東区(申込後に詳細をお伝えいたします)
講師 及川 文宏
詳細 こちら
申込 ↓↓↓
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『自律神経の評価と介入』in 大阪
〜生理学から臨床まで〜
✅ 対面のセミナーになります ✅
※ アーカイブ配信予定あり
日時 2023年3月12日(日) 10:00〜16:00(昼90分休憩)
会場 大阪市西区(申込後に詳細をお伝えいたします)
講師 及川 文宏
詳細 こちら
申込 ↓↓↓
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[外部講師セミナー]
『自律神経研究の最前線』
〜臨床とのつながり〜
日時 2023年1月17日(火) 20:00〜21:30
会場 zoom ※アーカイブ視聴も可能。
講師 横田裕丈先生
(新潟医療福祉大学 理学療法学科)
申込 ↓↓↓
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3人の理学療法士が教える
『肩こり』
日時 2023年1月22日(日) 9:00〜12:30
会場 zoom ※アーカイブ配信あり
内容・講師
「自律神経と肩こりのつながり」
・日本アレルギーリハビリテーション協会
理学療法士 及川文宏
「東洋医学的な肩こりの対処とセルフケア」
・東洋医学&リハビリテーション協会
理学療法士 千葉道哉
「神経から紐解く首肩こり」
・もずっと -mozutto- BiNI認定講師
理学療法士 佐藤純也
※詳細や講師紹介などはこちら
申込 ↓↓↓
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『皮膚から自律神経を整える』
〜皮膚刺激ツールで簡単ケア〜
日時 2023年3月4日(土)
会場 zoom ※アーカイブ視聴も可能。
講師 山崎 瞬 先生
・地域疼痛ケア協会 会長 ・仙台保健福祉専門学校 理学療法学科
※講演内容の詳細や講師紹介などはこちら
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