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ドラマ「宙わたる教室」と生きづらさを抱える人

学校は苦手で、娘達の保護者会や文化祭に行くのも息苦しいぐらい。
いじめられていたとかではないけれど、どうも集団行動が苦手で、無理していい子にして学校で過ごしていた記憶が強く残っている。
もちろん、貴重な友達もできたけれど。

なので、学校もののドラマは、ラブストーリー以外は敬遠しがちなのだが(ラブストーリーは現実離れしてエンタメに徹して見られるのでOK!)、今期のNHKドラマ「宙わたる教室」がすばらしい。

窪田正孝さんは言うまでもなく、おさえたトーンで秀逸な演技をされている。

イケメン好きの私は、金髪の青年・柳田くんを演じる小林虎之介くんに夢中!
これがまた大収穫!!

その他のみなさんの演技、キャラクターもすばらしいのだが、先日のイッセー尾形さんの回は、号泣回だった。

老夫婦の悲哀、時代・世代間のジェネレーションギャップなど…。
生きづらさを抱えるのは、シニアも若者も先生も同じだ。

私も不器用にしか生きられないタイプだし、夫や娘達を見ていても、もう少しうまくやれないのかとか、神様もう少し優しくしてくれても…と思うことが多々ある。
やはり、生きづらさを感じずにはいられない。
私以外の家族当人が、どう感じているかは本当のところは不明だが。

その生きづらさを全て人に言えるわけでも、言う機会があるわけでもないので、家族以外の他人であれば尚更、理解し合うのは難しいだろう。

職場で会うあの人も、華やかなテレビの世界で見るあの人も、その一部の顔しか私は知らない。
もちろん向こうも、私のことを一面しか知らないだろう。

それを一部でも開示して理解し合うことができれば、もっと近づいたり、関係が深まったり、新しい世界が生み出せたりするのに。

人は多面的で、本音を言い合えなくて、理解し合うのはなかなか難しい。たとえ長年連れ添った夫婦でも。
長嶺さん夫婦は、その関係性も素敵だった。

夜の定時制は、事件のにおいがする面もあるけれど、本音を語りやすい面もあるような気がした。

穏やかな窪田正孝さんの話し方が、ドラマ全体を優しく包んでいる。
彼も生きづらさを感じていそうだ。

ちなみに余談ですが、そして本当にしつこいですが、ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」のゴロさん(田中哲司さん)も出ていて、これまたゴロさん風のアロハシャツを着ているので、つい「あ!ゴロさん出てる!」と嬉しくなる。

好きなドラマは2回は見るので、本当に私には毎日、時間が足りない…。

それはさておき、生きづらさを抱える人が見て、私が感じたように温かな気持ちになったり、少し前向きになれたり、明日からもなんとかやってみようと思えるような、そんな制作物を作れるような仕事をしたいなーと、改めて感じた。

原作の本もぜひ読もうと思う。
そしてまた、この「宙わたる教室」を作っているドラマや本の制作スタッフのみなさんを尊敬する。
こんなにも人の心を動かせるのだから。
私も頑張らなくては…。