ふみあんり

1975年生まれ。家族は、娘二人(大学生、高校生)と夫。フルタイムで編集者として働く。 藤井フミヤさん、星野源さん、オードリー(リトルトゥース)、松村北斗さん(SixTONES)、SEVENTEEN(CARAT)、テレビドラマが好き。

ふみあんり

1975年生まれ。家族は、娘二人(大学生、高校生)と夫。フルタイムで編集者として働く。 藤井フミヤさん、星野源さん、オードリー(リトルトゥース)、松村北斗さん(SixTONES)、SEVENTEEN(CARAT)、テレビドラマが好き。

最近の記事

自分の仕事について楽しく語れるか

仕事について、いつも考えているようで、身近すぎて、当たり前すぎて、深く考えられていないのかもしれない。 大学の就職活動をするとき、ずーっとテレビドラマが好きだったので、テレビ業界の仕事をしたいと考えていた。 とにかくテレビっ子だったし、ドラマじゃなくてもいいので、エンタメ系の仕事をしたかった。 私が就職活動を始めた30年以上前は、パソコンはあったけれど、文書はワープロで打っていたし、インターネットで調べ物をするという習慣はなかった。情報はテレビ、ラジオ、本、雑誌、就職専門

    • 推し活に救われる

      私には好きなこと(推しなど)がたくさんあって、それこそ読みたい本や雑誌も、見たいテレビや映画も舞台も配信やYouTubeも、聞きたいラジオやポッドキャストも、行きたい店や場所もある。 本当に時間が足りない。 お金も足りない…。 最近は、大学生の娘からいろいろな情報を教えてもらうので、どんどん欲求が増えてしまうのに、自分の時間が足りない…。 体力がないので、睡眠は削れないし。 と、思うようになったのは、ごく最近。 9月に10日ほど休んだことがやはり影響してるのかな。 やはり

      • 「徹子の部屋」が物語るテレビの偉大さ

        ネットニュースで見たり、Xで気になっていたりした、仲野太賀さんが出演していた「徹子の部屋」を見た。 太賀さんのお父様は、中野英雄さん。私達世代では、「愛という名のもとに」のチョロでおなじみ。 「愛と言う名のもとに」を見ていたのは、私が高校生のとき。 当時から、ミーハーでドラマ好きの私は、もちろんビデオに録画しつつ、オンタイムで視聴。 ドラマの感想を語り合う友達もいたけれど、30年以上たった今でも、深く記憶に残っているのは、チョロが自殺してしまったシーンを見た翌日の掃除当

        • ドラマ「海に眠るダイヤモンド」から見える職人たち

          今期で注目しているドラマの一つは、やはり「海に眠るダイヤモンド」。 映画「ラストマイル」及びドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」の制作チームが手掛けるといえば、見ない理由がない。 多くの人の感想にあるように、映画を見ているようなスケールで、出演者も豪華。 かつての端島という、今の日常から離れた世界観を描いているので、島の全体像や狭い空間に多く人で賑わうを映像を見るたびに、初回は「ジブリ映画を見ているみたい」と思った。 途中、現代に場面が戻ってくるので、時代設定や方言

          佐藤満春さん『凡人の戦略』に震えた読書感想文

          昨夜届いた本を一気に読んだ! 楽しみにしていた。 タイトルだけしか知らなかったし、詳しく内容を把握していた訳ではないけれど、なぜかきっと面白いだろうと思い、早いうちから予約していた。 なぜだろう? 直感かな。 サトミツさんを知ったのは、「オードリーのオールナイトニッポン」。 なので、にかわと言えばその通りで。 でも知れば知るほど、共感することが多く、出役としての魅力や説得力のある話し方から目を奪われる存在だなと思っていた。 オードリーの東京ドームライブの前座ラジオもすごく面

          佐藤満春さん『凡人の戦略』に震えた読書感想文

          ドラマ「宙わたる教室」と生きづらさを抱える人

          学校は苦手で、娘達の保護者会や文化祭に行くのも息苦しいぐらい。 いじめられていたとかではないけれど、どうも集団行動が苦手で、無理していい子にして学校で過ごしていた記憶が強く残っている。 もちろん、貴重な友達もできたけれど。 なので、学校もののドラマは、ラブストーリー以外は敬遠しがちなのだが(ラブストーリーは現実離れしてエンタメに徹して見られるのでOK!)、今期のNHKドラマ「宙わたる教室」がすばらしい。 窪田正孝さんは言うまでもなく、おさえたトーンで秀逸な演技をされている

          ドラマ「宙わたる教室」と生きづらさを抱える人

          ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」2年目の楽しみ方

          一年前のドラマだが、当時も熱心に観ていたけれど、再び観ている。 というのも、優弥役の木戸大聖くんを見たいと思い(推しから癒しを補充したくて!)、見始めたが、やはり昨年同様にドラマの世界観に引き込まれてしまった。 マンガ原作で、冷静になれば現実離れした設定が多出しているが、俳優さん達の演技力により、ぶっ飛んだ設定も自然に受け入れられてしまう。 すばらしい要素は多々あるのだが、私がいちばん惹かれたのは、サブタイトルにも含まれているテーマ、「みんなを愛するゆりあさん」だ。 ゆ

          ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」2年目の楽しみ方

          いつも本命に選ばれない

          自分は「駅ビルで用が足りる」いわゆる一般的な、王道な人生を歩んできた、と思っていた。 世の中の本流にいたいし、せめてその近くにいたい。 そんな願望がいつもどこかにありながら、とはいえ、それだけではいやだと思ったりもしているし、全然、本流に行けないと思ったりもしている。 日陰よりひなたが好きだし、仕事は裏方だけど、表舞台に出たいわけではないけれど、せめて自分の本命には好かれたい。  でも、なかなか本命には振り向いてもらえない。それが現実。 恋愛のことだけではなく、それは受

          いつも本命に選ばれない

          星野源さん『いのちの車窓から2』の「例の気分」

          星野源さんの新刊『いのちの車窓から2』を読んだ。とてもすてきな言葉がたくさん散りばめられていたので、ゆっくり丁寧に読んだ。 源さんのエッセイの中で、いちばん心に響く本だった。それはきっと、年齢的なものでの共感もあったと思う。 あんなに大スターなのに、それを軽々と楽しんでいるように演じたり、歌ったりしている。ご本人は「軽々と」では全くないと思うけれど。 毎週のラジオでは、そんな大スターの活動の一端が垣間見える話もあるけれど、それを手がけるための地味で日の当たらない苦しみ部分

          星野源さん『いのちの車窓から2』の「例の気分」

          駅ビルで用が足りる人生

          私は駅ビルが好きだし、よく利用する。 食料品から洋服、雑貨、レストラン、飲み会まで駅ビルを利用したりする。トイレを拝借することも。 好きな理由は3つ。 ・駅から直結していているので、外に出なくてよい。雨でも安心。道に迷わなくてすむ(方向感覚が弱いので)。 ・手頃で買いやすい商品が揃っている。食べ物、雑貨、洋服、疲れたらカフェ、食事もとれるので、ほぼ全ての用が足りる。好みの店がだいたい入っている。 ・適度な広さである。大型デパートやショッピンクモールほど広くないので、短時間

          駅ビルで用が足りる人生

          会社を辞めたい病と辞めたくない病

          この数年、自分の働き方、仕事、人生について考える機会が増えた。 端的に言えば「会社を辞めたい」と思うことが多くなった。 どうしてそう思うようになったのかの理由を挙げてみる。 ・50歳という年齢を前に、自分はやりたいことができている気がしない(やりたくないことに人生の大半を注ぎ込んでいる気がしている。すばらしい作品を生み出すクリエイターなど、いい仕事をしていると思える人に嫉妬心を感じる)。 ・長年やっている仕事で、自分なりに「やりきった」と思える仕事をしていない(目の前の仕

          会社を辞めたい病と辞めたくない病

          「海のはじまり」最終話 娘の遺影と子育て

          昨日で最終回を迎えた「海のはじまり」。 もちろん全話観た。 賛否両論、もやもや、胸痛いっぱいの作品だったけれど、最終回も泣けたし、納得のいく着地を見届けられた。 いろいろな角度から考え、感じ、いろいろな気持ちになったけれど、わたしの中で特筆しておきたい感想は、以下の2点だった。 ・親に子どもの遺影を選ばせてはいけない ・子育ては家族だけではなく、まわりを巻き込んでするもの ドラマの主役である夏くんや水季、弥生さんの立場から観るのは、なんだかしっくりこなくて。 年齢的にも

          「海のはじまり」最終話 娘の遺影と子育て

          休暇の最後に二度目の「ラストマイル」!

          毎日しつこく「ラストマイル」の話。 というのも、2回目を観に行った。 今度は夫と。そして、ステッカーをもらい、パンフレットも買ってきた。 2回目は細かい部分も観られてよかった。 パンフレットで、スタッフのみなさんのご苦労もわかり、かるく嫉妬心をおぼえる。 わたしもクリエイターの端の者として、こんな大作を同年代のみなさん方が作られていると思うと、単純にうらやましいと思う。 約30年近く編者の仕事をしていて、すごい方たちと会ってきたけど、「自分的にやりきった」と思える仕事は

          休暇の最後に二度目の「ラストマイル」!

          「中高年のリスキリング」と満島ひかりさん

          「ラストマイル」の余韻を感じながら、「中高年のリスキリング」について考える。 今年はそのことばかり考えているが、去年、一昨年の自分は、まだ危機感が足りなかったと思う。 体力もまだあったし、日々追われる仕事をこなすことに忙殺されていた。 このままではいけないと思いつつ、自分に何ができるのかがわからなかった。 考えようとしていなかったのかもしれない。 今年は体力が追いつかなくなった。 体調不良が続き、このままの働き方ではいけないと、考えざるをえなくなった。 からのリスキリング

          「中高年のリスキリング」と満島ひかりさん

          「ラストマイル」と「踊る大捜査線」とミッドライフクライシス

          わたしはもともとドラマ好きで、「アンナチュラル」も「MIU404」も星野源さんも野木亜紀子さんも好きで、だから、きっと楽しく観られるだろうと思い、「ラストマイル」を映画館に観に行った。 人気ドラマと同じ世界線で、あの人気者達が久しぶりに登場して、スタッフはおなじみのみなさんで、主題歌は米津さん! そのオールスターで、映画という規模感で、エンタメ大作なんだろうなというぐらいの想像をしていた。ネタバレ、前情報は入れないようにした。 物語の当初は、大規模なエキストラや広大なロ

          「ラストマイル」と「踊る大捜査線」とミッドライフクライシス

          50歳でも親に甘えたい

          連休中に、義理の両親が我が家に遊びに来た。 飛行機で来るような距離に住んでいて、以前来たのはコロナ前なので、久しぶりに。 高齢の両親だが元気で、自分の足で動ける。もうそれだけで、わたしは、うらやましい。 常に息子や孫のことを心配していて、年金暮らしなのに、援助を申し出てくれたりして。 本当にありがたい存在だ。 なのにわたしは今、心身ともに疲弊し、働き方を変えたいと考えていた。 たまの電話なら元気で話せるけれど、2、3日でも一緒にいると、元気でいられない自分が、容易に想

          50歳でも親に甘えたい