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【読書】「エンド・オブ・ライフ」を読んで感じた、生と死に向き合うということ。【本屋大賞】

「あなたはどんな風に
最期をむかえたいですか?」

この本を読んでいる間、
ずっとこの質問が頭の中に
浮かんでいました。

この世に生まれた以上、
誰もが避けられない最期のとき。

その最期のときを、
少しでも良いものにしたいという想いで
在宅医療を行なっている診療所が
京都にあります。

「最期に家族で潮干狩りに行きたい。」と
言われれば酸素ボンベを山ほど積んで
潮干狩りに同行し「どじょうが食べたい」と
言われた日には京都中を駆け回って
どじょうを見つけてくる。

そんな、本来、医者や看護師の方がする
業務ではないことまで引き受けて
叶えようとする渡辺西加茂診療所の皆さん。

病院に入院していたら叶わない望みを、
在宅医療ならではのフットワークと
"おせっかい"で叶えていらっしゃいます。

それだけだと
「地域に根差した医療を提供することで、
 患者の最後の願いを叶える、
 ちょっといいお話」で
終わってしまうのですが、
本作の特徴は、今まで叶える側であった
スタッフの方に訪れる最期まで描いた
ノンフィクション作品であるということ。

自分の両親、配偶者、子ども、大切な人。

みんなが幸せな最期を迎えられるためにも
できるだけ若いうちにこの本を読んで、
その時までにできることをしてほしいと
切に願う一冊でした。

***

ー 響いたフレーズ ー

生きたようにしか、
最期は迎えられないからね。

***

ー 今日のごほうび ー

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帰宅ラッシュやお休みの日に、
ときどき見かける白い紙袋。

白地に赤と青の文字というトリコロール
カラーが目を引く紙袋の正体は、
フランスの一部の村で作られた
発酵バター専門店「エシレ」の袋。

大量生産ができない貴重なバターを
ふんだんに使用した焼き菓子は、
ちょっと贅沢な手みやげとして大人気!

フィナンシェやカヌレも人気ですが、
今回は本に出てきた潮干狩りの
エピソードが印象的だったので、
貝殻の形をしたマドレーヌをゲット。

濃厚なバターの甘みの中に、
爽やかなレモンのアクセントが効いていて、他にはないリッチな仕上がり。

二、三日置いておくと味が落ち着いて
しっとり感が増すそうなので、
買うときには複数買いがオススメです!

このnoteでは、instagramに投稿している
読書 + お菓子の記録を紹介しています。
instagram:ごほうび書店 fum*fum


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