ごほうび書店 fum*fum

「ふむふむ」っと本を読んだら ごほうびスイーツを出してくれる 架空の本屋さん。 があったらいいな読書日記。 こちらでは、読書記録と週一回のニュースまとめ、イベントレポなどを紹介しています。*** Instagram: @fumfumbooks

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最近の記事

【読書】「エンド・オブ・ライフ」を読んで感じた、生と死に向き合うということ。【本屋大賞】

「あなたはどんな風に 最期をむかえたいですか?」  この本を読んでいる間、 ずっとこの質問が頭の中に 浮かんでいました。  この世に生まれた以上、 誰もが避けられない最期のとき。  その最期のときを、 少しでも良いものにしたいという想いで 在宅医療を行なっている診療所が 京都にあります。  「最期に家族で潮干狩りに行きたい。」と 言われれば酸素ボンベを山ほど積んで 潮干狩りに同行し「どじょうが食べたい」と 言われた日には京都中を駆け回って

    • 今週のfumi*fumi 【11/30〜12/6】

      * fumi*fumiとは? * instagram:ごほうび書店 fum*fumで 紹介した本を入り口に、 より詳しく世界のことを知ることができる Webサイトやイベントを毎週紹介しています。 今週のfum*fum ① 『ブロークン・ブリテンに聞け』 著:ブレイディみかこ今週の1冊目は、 「ぼくはイエローでホワイトで、  ちょっとブルー」で 一躍有名となった ブレイディみかこさんの新作。 2018〜2020年という3年間を通して、 ブレグジット

      • 【読書】JR上野駅公園口 / 柳美里さん

        先日、アメリカで権威のある賞の一つ、 "全米図書賞"を受賞したことで話題の本作。  発売されたのは4年前にも関わらず、 賞を受賞したことで 再び脚光を浴びています。  主人公は上野駅近くの公園で暮らす 一人の路上生活者の男性。  しかし、生まれたときから路上で 生活していたわけではありません。  日本社会のどのような歪みが、 彼を路上へといざなったのか。  そして、 コロナ禍の影響で失業する方が 世界的に増えている中、 4年前に出版された

        • 【読書】ブロークン・ブリテンに聞け /ブレイディみかこさん

          「ぼくはイエローでホワイトで、  ちょっとブルー」で 一躍有名となったブレイディみかこさん。  前回のかわいい表紙とは打って変わって 最新作はパンクなテイストの表紙に 仕上がっています。  前作ではブレイディさんの お子さんの成長を通して、 イギリスと日本の文化や生活の 違いが描き出されていました。  今回は、 2018〜2020年という3年間を通して、 ブレグジットやコロナに翻弄される イギリスと世界のこれ

          今週のfumi*fumi 【11/23〜29】

          * fumi*fumiとは? * instagram:ごほうび書店 fum*fumで 紹介した本を入り口に、 より詳しく世界のことを知ることができる Webサイトやイベントを毎週紹介しています。 今週のfum*fum ① 『これからの男の子たちへ』 著:太田啓子今週の1冊目は、 お子さんをお二人育てている お母さんでありながら、 現役の弁護士でもある太田啓子さんの 「これからの男の子たちへ」。 イエローの背景をバックに、 未来を見つめる男の子のイラストが、 ポップな印象

          今週のfumi*fumi 【11/23〜29】

          【読書】誰かの理想を生きられはしない /吉野靫さん

          LGBTという言葉が広がるにつれ、 トランスジェンダーという言葉も かなり認知されてきている気がします。  「生まれ持った「身体の性」と 自分が認識する「心の性」が 一致していない人のこと」 などと説明されるトランスジェンダー。  こちらの本を書かれたのは、 ご自身もトランスジェンダーであり、 性別適合手術の失敗で病院との裁判なども ご経験されている吉野靫(ヨシノユギ)さん。  本作が、ご自身の経験や長年にわたる 当事者の方々への聞き取りを元に書

          【読書】誰かの理想を生きられはしない /吉野靫さん

          【読書】 これからの男の子たちへ / 太田啓子さん

          「男の子なんだから泣いちゃだめ。」 「女の子なんだから上品にしなさい。」 みなさんの中にも、 こんな言葉を耳にしたことがある方が 多いと思います。 男の子はやんちゃで元気な方がいい。 女の子はニコニコしてる方がいい。 実はそんな世間の考え方や思い込みが、 大人になってからも、女性に対して 差別的な態度をとる男性を 生み出しているのではないか。 そして、そういった性差別的な男性を 減らすためには、どのような教育や 社会的な取り組みが必要なのか。 こちらの本では、 学校

          【読書】 これからの男の子たちへ / 太田啓子さん

          今週のfumi*fumi 【11/16〜22】

          * fumi*fumiとは? * instagram:ごほうび書店 fum*fumで 紹介した本を入り口に、 より詳しく世界のことを知ることができる Webサイトやイベントを毎週紹介しています。 今週のfum*fum ① 『肉体のジェンダーを笑うな』 著:山崎ナオコーラ今週の1冊目は、 『人のセックスを笑うな』の作者として 知られる山崎ナオコーラさんの最新作。 「性別や年齢など、 人をカテゴリーで束ねることへの 違和感を書き続けてきました。」  と過去のインタビューで語る山

          今週のfumi*fumi 【11/16〜22】

          【読書】 肉体のジェンダーを笑うな / 山崎ナオコーラ さん

          山崎ナオコーラさん。  一度聞いたらすぐに覚えられて、 忘れられない素敵なお名前の作者さん。  みなさんの中にも「人のセックスを笑うな」 などの作者さんとして認知されている方も いらっしゃるかもしれません。  そんな山崎さんの新作は、 4本の短編〜中編小説で出来ており、  「男性からも母乳が出て、  育児に関わるようになったら?」  「女性も男性と同じような力仕事を  できるようになると社会はどうなる?」  「男性にも生理が

          【読書】 肉体のジェンダーを笑うな / 山崎ナオコーラ さん

          cakesの炎上記事をきっかけに、路上生活者の方がなぜその立場に置かれてしまうのか、ジェンダーの視点から考えてみた。

          「ホームレス=路上生活者」と聞いて どんな姿を思い浮かべますか?  もしかすると、圧倒的に男性の姿を 思い浮かべる方が多いかもしれません。  では、「女性の路上生活者というのは 存在しないのか?」というとそんなことは ありません。  本書では、 ホームレス=路上で生活している人 という枠組みではなく、 DVから逃れてシェルターに入っている人、 障害や病気で施設に入っている人、 身内や友人の家に身を寄せている人など、 様々な理由

          cakesの炎上記事をきっかけに、路上生活者の方がなぜその立場に置かれてしまうのか、ジェンダーの視点から考えてみた。

          『男女間の格差はいつ生まれたの? 』 性差(ジェンダー)の日本史展 レポート。

          1.『性差(ジェンダー)の日本史』展 とは?先日、千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館で 開催中の『性差(ジェンダー)の日本史』展へ 行ってきました! Twitterのトレンドワードにも上がっていたので ご存知の方もいらっしゃるかもしれない この企画。 展示内容を紹介するラジオを聴いていたところ、 企画をされた学芸員の方が 「会場に入ると、ハニワがEXILEしています。」 と紹介されていたのが気になり、 都内から約2時間半、 電車に揺られて行ってきました。 2.展示内容と

          『男女間の格差はいつ生まれたの? 』 性差(ジェンダー)の日本史展 レポート。

          今週のfumi*fumi 【11/9〜15】

          * Weekly Curation Letter * Instagramで紹介した本を入り口に、 より詳しく世界のことを知ることができる Webサイトやイベントをご紹介します。 instagram:ごほうび書店 fum*fum 今週のfum*fum ① 私たちにはことばが必要だ  - フェミニストは黙らない -今週の1冊目は、韓国フェミニズム書籍を代表する一冊とも言える、イ・ミンギョンさんの「私たちにはことばが必要だ - フェミニストは黙らない -」。 2016年に起

          今週のfumi*fumi 【11/9〜15】

          外国人やマイノリティと呼ばれる方々と接するヒントが詰まった、ガチンコ海外子育てエッセイ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

          『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 著者:ブレイディみかこ さん  ー 感想 ー だんだんと数は増えてきているとはいえ、 日本で普通に生活していると外国人の方と 接する機会はまだ少ないかもしれません。  今後、高齢者の方が増えるにつれて ますます外国人の方の力を借りる必要が あるかもしれない私たち。  「どんなふうに接したらいいかわからない」 「自分が人種や文化など、失礼なことを  言ってしまいそうでこわ

          外国人やマイノリティと呼ばれる方々と接するヒントが詰まった、ガチンコ海外子育てエッセイ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

          はじめのごあいさつ。

          「きっと読めば自分のためになるけど むずかしい本はなかなか読まない。」  「ついつい食べてしまうあまいお菓子。 幸せな気分になれるはずなのに、 どこか罪悪感を感じてしまう。。」  だったら、その罪悪感を消すため、 むずかしい本を読んだごぼうびに、 お菓子を食べてもいいことにすれば いいんじゃない!?  ちょっと背伸びした本を読んで 「ふむふむ」すると、 おすすめのお菓子も出してくれる ごほうびつきの本屋さん。

          はじめのごあいさつ。