御書印帖もって書店へ行こう【#やってみた】
書店が街からどんどんなくなる憂いを、これまでnote上で何度も投稿してきた。
本好きとして何ができるか、ずっと考え続けている。
まずは、欲しい本は街の書店で手に入れること。
何はともあれ書店に足を運ばないとっと思っている。
数年前、書店のスタンプラリー『御書印帖』なる企画があることを知った。
御書印参加書店を巡って、御朱印ならぬ御書印、つまり各書店さんのスタンプをもらうという。
(注:有料です)
この企画を知った当時、「おおっ」と思ったものだが、その時は残念ながら私の住む博多の街では、参加店舗が少なかった。
だがこのプロジェクトが立ち上がって4年。
参加店舗が、500に近づいてきたそう。
私が住む街にも参加店舗が増えて、俄然興味が出てきた。
ところで私は、神社やお寺の参拝の証として拝受する、御朱印に苦手意識がある。
もちろん、拝受している方を否定するつもりはない。
でも拝受する行為を「神様のスタンプラリー」と評している声を聞いてから、何となく避けてしまっていた。
神聖な神仏を俗っぽく捉える目があることに、恐れを感じてしまったのかも知れない。
でも御書印は、すべて書店の売上に繋がるとのこと。
書店の助けになれるなら、俗物上等!である。
早速、この春、御書印プロジェクトに参加を始めた書店さんに足を運んできた。
伺ったのは、ジュンク堂書店福岡店さん
福岡・天神にある店舗。
20年近く、1階から4階まで本がぎっしりの前店舗には、お世話になってきた。
再開発で移転してからは、ちょっぴり売り場面積が狭くなってしまったけれど、大好きな書店に変わりない。
御書印をもらうには、まず御書印帖を手に入れるところから。
店舗に御書印帖の在庫があれば、無料でいただけるらしい。
お会計のカウンターに向かう。
担当の女の子の名札には、『見習い』と書いてあった。
見習いさんに、御書印って言って伝わるかな~?とドキドキしながら依頼する。
彼女はすぐに
「承知しました!」
と準備をはじめてくれた。
「御書印は、こちらになります」
と、すでに押印してある御書印紙を見せてくれた。
素早く対応できるよう、前準備してあるんだね、と納得。
大型店だもんね。
そう思っていると、おもむろに腕にはめた時計をチラッと見て、筆ペンを取り出した。
丁寧に何か書いてくれている。
どうやら今日の日付のよう。
はじめての体験だから、何から何まで新鮮に映る。
最後に「こちらで台紙に貼りましょうか?」と申し出てくれたので、ありがたくお願いする。
せっかくの御書印を自分で台無しにしたくないものねぇ。
筆ペンを取り出した時と同じように、丁寧に糊付けしてくれた。
料金を支払って、終了。
はじめての御書印を手に入れた。
改めて見て、旧店舗のイラストがスタンプになってる!と、思わず胸がきゅうっとなった。
懐かしい!なんか泣ける。
どんなスタンプか、ご興味ある方は、ぜひ御書印もらって確かめてみてほしい。
スタンプラリーに抵抗あったけど、これは書店に行くきっかけになるし、何より楽しい。
どこに参加店舗があるのかな、今度遊びに行く場所に、御書印帖も持って行こう、なんて気持ちになる。
次はどの書店に行こうかな。
また新たな書店の楽しみが増えた。