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「最高の休息法」を読んで 21 厄介なのは「疲れ」より「疲れた感じ」

身体の疲労について、科学的なデータはまだ十分ではありませんが、近年では肉体の疲労疲労感という「脳の現象」としてアプローチされるようになりつつあります。

疲労感の解消に欠かせないのはやはり運動です。
運動によって人間の脳が変わることもよく知られています。


例えば、平均60歳後半の人たちが40分ほど有酸素運動(速歩)を1年続けたところ、記憶を司る海馬の容積が2%増加しました。運動によって脳年齢が1~2際若返ったのは驚きです。

また、慢性疲労症候群(強い疲労感が長期間にわたって消えない病気)の患者さんを対象にしたメタ解析では運動指導と同じくらいの有効性がカウンセリングにも認められています。

重い疲労感を伴うことで知られる線維筋痛症多発性硬化症といった疾患でも、マインドフルネスが疲労感を軽減したといった報告があります。

これらを踏まえれば、身体の疲れすらも、休息のメインステージはやはり脳なのだといえそうです。


そこで、脳のリフレッシュとしておススメの方法が

1、オンオフ切り替えの儀式を持つ
特定の音楽を聴く、シャワーを浴びるなど。脳は同時に2つを同時にできない。仕事モードと休息モードをはっきりさせる。

2、自然に触れる
人を超えたスケールの非人工物に触れることで日常・仕事モードからの開放を促進する。

3、美に触れる
美しいという感覚は、脳の報酬系・背外側前頭前野などへ作用するとされる。

4、没頭できるものを持つ
好きなことに集中すると、報酬系が刺激される。

5、故郷を訪れる
育った場所には安心がある。安心は不安の反対。

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