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「最高の休息法」を読んで 3 うつ、不眠に対してアメリカでの取り組み

日本ではいまだにうつや不眠に対して「甘え」「自覚が足りない」というニュアンスの言葉が飛び交うように思える。

しかし近年の研究でうつや不眠といった症状が、脳内の出来事に起因するのは徐々に知られつつある。
そして今では脳という臓器に対する直接的な治療が始まっている

そのひとつが「磁気」を用いて脳の活動を局所的に変えるrTMS(反復経頭蓋磁気刺激法)と呼ばれる治療法。

この方法で左背外側前頭前野という部分の活動を高めると、
うつを治療できる。

もはや副作用とは切り離せない薬物を投与するだけの時代ではない、ということだ。

fMRI(磁気共鳴機能画像法)

QEEG(定量脳波)といった画像検査で治療ターゲットを絞り、患者ごとに最適な治療を施せる時代になっている。

さらに、脳の深奥部にまで到達する深部磁気刺激という磁気治療では強迫神経症PTSD(心的外傷後ストレス障害)、薬物依存など、10を超える適応症が見込まれている。


アメリカではこのような先端研究が国家レベルで後押しされている。

2013年からはじまったBRAIN構想は脳をとことん解明しようとするホワイトハウス主導のプロジェクトだ。



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