心の鏡。身なりの乱れに要注意!
こんにちは。以前、学習への物構え、心構えをすることの大切さを記事にしました。園や学校へ行く際、必要な文房具や学用品はちゃんと前日には揃え、整えておくこと。足りないものがあればちゃんと補充しておくこと。そうした習慣は、お子さんの学習モードへの切り替えスイッチをよりスムーズにします。逆に、いざ!学習を始めようと思っても、『鉛筆が削がれていな…』『消しゴムが見当たらない…』『定規がない…』このような状況では、最初からやる気が削がれてしまいます。そうならないためにも、毎日、ほんの数分でいいので、《翌日の自分のために》必要な物を準備をする時間を確保しましょう。物を準備することは、心の準備、落ち着いて行動することにも繋がります。参考記事↓
物構え、必要な物を整えることもそうですが、衣服や身なりを整えることも大切です。反対に、近頃、以前よりも身なりや衣服が乱れているな?と感じたら、それは心の乱れが原因かもしれません。もちろん、寝坊をしたり、たまたまその日はちゃんと出来なかった…そんなこともあります。(私もあります…)しかし、それが数回続くようなら、やはり、どこか心が落ち着かない、身なりに気を配る余裕がない…など何かしらの原因があるように思います。
あるお子さんの話です。その日のレッスンは来た瞬間から、『今日は疲れているの…』と明らかにやる気の無い様子。どんなことで疲れているか?当然、それについて尋ねますが、はっきりした答えはないようです。見ると、いつもはきちんと梳かれている髪はボサボサ、服には朝ごはんの?汚れが付いたままです…。その日は結局、休んでは学習。休んでは学習という感じでレッスン時間が終わりました。途中、泣いたり、不機嫌になることはなく、決められた分量の課題には最後まで取り組んでいたのだから、『まぁ、そんな日もあるよね』とは思います。(私もあります…)しかし、明らかに、いつもより文字が乱雑であったことは確かです。
そこで、お迎えにいらしたお母様に、報告を兼ね、今日のことを話してみると…。『あー。原因はそれですね…』と思うことが分かりました。そう、原因は《ゲーム》です。私は小さいお子さんを対象に学習指導をしているので、出来る限りお子さん、そして連れてきて下さる保護者の方が元気な時間帯にレッスンを入れてもらうようにしています。園や学校の行事、家族のイベントと重なるようであれば、別の日に予約を入れてもらいます。それは、これまでの経験で疲れている時、気持ちが落ち着かない時に勉強をしても集中力が上がらず、効果的とは思えないからです。このことは大人の私達も同じですが、小さなお子さん達はより顕著に態度として現れます。なので、無理のない範囲、可能な限り余裕のある時を選んでレッスンに来てもらっています。
このお子さんも、午前中にレッスンを入れているので、通常であればまだまだ元気な時間帯です。しかし、その日はレッスン前に自宅学習を済ませたらしく、その後、ゲームをしていたそうです。おそらく、教室に来た時には、『もう、お勉強したのに、また勉強…』という気持ちもあったでしょうし、『早くゲームの続きがしたい!』という思いも強かったのでは?と思います。(お母様はこれが一番の理由では?と推測していました)私は自分もゲームが好きで遊びますし、娘もゲームが大好きな子です。なので、《ゲームはいけません!》とは当然、言いませんし、言える立場ではありません。しかし、ゲームとの付き合い方については、これまでにもお母様方から相談を受けたこと数知れず…。ゲームは種類にもよりますが、やはり脳に刺激を与える、興奮させる要素があるものも多いです。そのため、上手に付き合わないと、所謂、《ゲーム脳》《ゲーム中毒》のような状態に陥ってしまう恐れがあることも心に留めておくべきです。よくアルコール依存症の方が『いかにして、お酒を手に入れるか?』という思考に陥ると聞きますが、程度は違えど起きていることはそれと同じです。『どうしたら、早くゲームの続きが出来るか?』そのことばかりを考えるようになってしまいます。
もちろん、今回のお子さんがそうなったという話ではありません。ただ、身なりの乱れや文字の乱れ、簡単なミスをする、課題に時間が掛かり過ぎる(集中力切れ)こうした子ども達の些細な《変化》を見落とすことなく、『何が原因か?』を考え、生活を正してあげる必要があります。それは、養育者である大人の役割です。よく、『ゲームばかりして困ります…』と悩まれている方がいますが、そもそも、そのゲームを買い与えたのは誰でしょうか?たとえ、子ども自身がお小遣いを貯めたり、プレゼントとして手に入れた物だとしても、最終的にゲームを購入したのは大人の私達ではないでしょうか?ゲーム機が遊べるように、設定をしたりするのも大人だったはずです。それを忘れて、『ゲームばかりして困る…』というのは、ちょっと子どもが可哀そうな気がします。ゲームを与え、購入することを許可した私達にも、子ども達がそれらといい距離で付き合うことができるようフォローする責任があるのではないでしょうか?ゲームは楽しい遊びの一つです。友達との会話や交流にも繋がります。だからこそ、『一切禁止!』又は『完全放置』の極論を取るのは危険です。上手に付き合っていければ、良き友人ともなりえるのがゲームです。また、私達親側も家事や仕事、雑務に追われ、ゲームをしていてくれた方が大人しくていい…そんな時も当然あります。(私もあります…)しかし、ゲーム音で難聴になったり、情緒不安定、昼夜が逆転してしまったお子さん達の話を聞くと、他人ごとではない!といつも思うのです。
今回は《ゲーム》に関連付けて書きましたが、お子さんが身なりに気を遣わなくなった、決まった時間に食事を食べなくなった、入浴を面倒だと言うようになった、言葉遣いが悪くなった…このようなことが気になったら、それは何かが起きている証拠です。心は時に鏡のように、私達の姿や言動を映し出します。心が乱れていないか?生活が雑になっていないか?時々、自分自身を含め、振り返る、気に掛けることが大切だと思います。
目や耳の疲れが集中力の低下に繋がることもあるので、《ゲームをするなら、学習前より終わった後!》これがいいでしょう。
11月に発売される『ポケモン』の新作を今から心待ちにしている娘。(夢にまで見たそうです・笑)『やるべきことはちゃんとする!』私の方針は、もう言わなくても分かっているとは思いますが、それでも娘とゲームの距離感や良き友人となっているか?その付き合い方には、目を光らせておこうと思います。それには、ピリピリせず一緒に遊ぶのが一番ですかねー♪
それでは、次回もどうぞお楽しみに。