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コミュニティを成長させるには、コレを見つけるべし

う〇こが道端に落ちていた。


水曜の朝のことだ。その週は月曜からイベント運営の仕事が続いていた。イベントを運営するというのは得てして体力がいるものだ。前日までの疲労も徐々に蓄積されていく。だから3日目ともなると、きっちりと仕事を完遂するために、自らを鼓舞し疲れを押しのけなければならない。そんな朝だ。


う〇こが道端に落ちていた。


結構いい歳だし、何なら役職もそこそこ上の私(やました)が公のnoteでこんな話をしてしまうと、広報部はきっと「下品だ」と怒るだろう。しかし、伝説とすら言われた伊坂幸太郎氏の小説『重力ピエロ』の書き出し、「春が二階から落ちてきた」をオマージュした表現にすることで、このnoteの書き出しにも圧倒的な上品さが生まれている。これで問題ないはずだ。そして食事中の方がいたら申し訳ないので、念のためここからはソレのことを「ぷんちゃん」と呼ぼう。私ったらなんというジェントルマンシップなのだろうか。

ぷんちゃんは生まれたてのように思えた。辺りを見渡すが、親らしき存在は見当たらない。迷子なのかな?可哀想に。ちゃんと親元に帰してあげたい。けれど私にはイベント運営という使命がある。ここでぷんちゃんのお世話をしている余裕などないのだ。私は断腸の思いでその場を後にした。

その日のイベントも順調に進んでいた。それでも終盤に差し掛かると、やはり運営メンバーの表情にも疲れの色が出ている。お客さまにお金をいただいて任されている以上、最後までやり遂げねばならない。私は、今朝のぷんちゃんの話をしてみた。するとどうだろう。笑うではないか。あんなに疲れた顔をしていたのがウソのように、笑うではないか。ぷんちゃんについて堰を切って話し出すヤツさえいる。あ、ご、ごめ。私が話を振っておいて言いにくいんだけど、まだイベント運営中だからそんなにぷんちゃんで白熱しないでほしいよ・・・。でもね、そうなるのも仕方のないことだと思う。だって、ぷんちゃんコンテンツはとても人気があるのだから。

ぷんちゃんミュージアムは総来場者が45万人を超え、あまつさえ海外進出だって果たしている。

ぷんちゃんドリルはシリーズ累計発行部数890万部を超え、今や金融庁とコラボする勢いだ。


皆さんも子どもの頃を思い出してほしい。一度はぷんちゃんの話題で熱弁したことがあるはずだ。安心してほしい。決して恥ずべきことではない。たとえばぷんちゃんミュージアムは、Instagramを見てみると#投稿が55,000件以上もなされている。心の奥底では、みんな本当はぷんちゃんの話をしたいのだ。


さて、私が本日お話したかったことは、ぷんちゃんについてではない。断じてない。何ならぷんちゃんの話を使わずとも説明できる。今回私が伝えたいのは、コミュニティを成長させるためには「メンバーが自発的に話したいテーマを見つける必要がある」ということだ。私たち福神漬は日々お客さまのコミュニティを育てるお手伝いをしている。その際の基本路線はユーザーファースト、つまりユーザーが求めているものを提供しましょうね、というものだ。そうすることでメンバーが集まり、コミュニティが大きくなる。しかし求めているものを一方的に提供し続けるだけでは、真のコミュニティとは言えない。求めているものをインプットするだけでは人間の欲求を満たし切れないからだ。インプットに加えて、自らの内にあるものを他者にアウトプットすることができて初めて、人間は自己実現に近づく。だから、メンバーが自然に、ついつい語りたくなってしまうようなコンテンツや仕掛けをコミュニティに投下することが大切なのである。

もしも皆さんのコミュニティやSNSアカウントで行き詰ったら、ぜひ「メンバーが自発的に語りたいことは何か」を考えてみてほしい。それが叶えられたとき、きっとコミュニティはもうワンステップ成長するはずである。

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