角打ちで伝える福井の魅力
私と福井 Vol.1
取材・文:品川結貴
2023年12月より表参道のCultive291にて週末に開始している角打ちにて、副業として日本酒コンシェルジュとして活躍されている大塚さんにお話を伺いました。
―大塚さんのご出身はどちらですか?
大塚さん:東京です。まだ事業は継いでいません実家が酒屋で自分は5代目です。
―日本酒は前からお好きだったのですか?
大塚さん:いえ、前は興味がなかったです。
祖父が好きだった日本酒についてある時から興味を持ち始め、そこから色々と飲むようになりました。
日本酒を知っていくととても面白いです。日本酒にはコミュニティがあり、自身でイベントを開く人、酒蔵さんと仲良くなり泊まり込みでお手伝いに行く人、個人で酒蔵さんから営業やイベント手伝いの仕事をもらう人など、日本酒好きはバイタリティがすごいです。製法や造りなどの知識豊富な方もいれば、とりあえず気軽に飲みたいと、人との繋がりを求めている人も多く、とても面白いです。
ー福井のアンテナショップである「Cultive291」にて角打ちを昨年12月に開始しましたが、どのようなお客様がいらっしゃいますか?
大塚さん:かなり幅広い方がいらっしゃいます。20代の若い方から70代、80代の方まで幅広いです。
若い方は日本酒カレンダーやPeatixといったイベントを検索できるサイトを見て来てくださっているようです。日本酒好きは週末のイベントをチェックする方が多いようです。
ー福井の日本酒はいかがですか?
大塚さん:福井は山や海に囲まれ、ミネラル豊富なお水や、全国2位を誇る五百万石の生産地であったりするので、すごく美味しいです。
さらに、バリエーションの多さにはびっくりします。例えば白龍は女性の杜氏さんなので、すごく柔らかで、優しい香り。福千歳は伝統的な山廃仕込みため、力強い旨みがありながらもふくよかな香りを感じる。紗利はすごくクリアで洗練された味わいにびっくりしました。酒蔵さんによってかなり特徴的な物を出しているので、毎回様々な日本酒を扱えてとても発見が多いです。
ー角打ちの日本酒コンシェルジュをされていかがですか?
大塚さん:角打ちを始めて、一つ一つのお酒についてしっかりと学ぶようになりました。地形からくるお酒の特徴、地域に根差したお酒の醸造や造り手の想いのなど、毎回扱う日本酒より事前に勉強をしています。さらにお客様とのコミュニケーションからも勉強させていただき、とてもやりがいを感じています。
ー今後の意気込みをどうぞ。
大塚さん:目の前では、小難しいことは抜きに、まずは、ふとした瞬間に『なんか飲みたいな、あの人と話したいな、角打ち行こう!』と思ってもらえる場所にすることが第一歩だと考えています。
そこから、角打ちを通して、『繋がり』を作っていきたいです。繋がりとは、福井という『地域』はもちろん、日本酒好きの和・飲み手と造り手という『人』という意味合いもあります。また、そこに自分の介在価値を見出せる様、引き続き日本酒の基礎知識の勉強はもちろん、お客様や、酒蔵の方とのリアルな対話を通し、個々のお酒に対する価値観やニーズを知り、日本酒の知識・説明に厚みを持てる様にしたいです。
角打ち情報はこちらでご確認ください
■店舗概要
<ふくい南青山291>
・所在地:〒107-0062
東京都港区南青山5丁目4-41 グラッセリア青山内
・電話番号
Cultive291:03-5778-0291
Connect291:03-5778-0290
・営業時間
Cultive291(カフェ):9:00-21:00 (フードL.O.20:15/ドリンクL.O.20:30)
Connect291(ワークスペース):9:00-21:00
※シェアオフィスのご入居者およびコワーキングデスクをご予約の方は24時間出入り可能です
※スタッフ在籍時間は9-20時です
・定休日
不定休(年末年始を除く)
・行き方
電車でお越しの方
東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道駅」B3出口より徒歩4分
車でお越しの方
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