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【読書感想】秋の終わりと冬のはじめに読んだ本
noteの皆さん、こんばんは!
本日は最近読んだ本の紹介をしていきます。
※著者・敬称略
◆『よるのばけもの』住野よる/双葉社
#よるのばけもの#住野よる
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 1, 2024
いじめられている女の子と、いじめる側の世界にいる男の子の話。男の子は、夜になると全身が黒い粒に包まれ、バケモノに変身する。歪んだ同調圧力は、常にどちらかに属さなければという感覚を煽る。「賛否」のあいだにあるグラデーションを忘れない人間でいたいと思った。
この本を読んだきっかけは、YouTubeの朗読です。
『進撃の巨人』の声優でおなじみの梶裕貴さんが、YouTubeでこの本の朗読をされていまして、何気なく聴いてみたんです。
「変身」「夜の学校」という何ともいえないミステリアスな展開に惹き込まれ、続きが気になって原作を購入しました。
本書には抱えきれない罪悪感や、答えの出ない問いなど、普遍的なテーマが据えられています。
「わからない」という気持ちに向き合う意味を教えてくれる本でした。
▼出版社さんの公式サイトで試し読みができます!
◆『幸せになる勇気』岸見一郎 古賀史健/ダイヤモンド社
#幸せになる勇気#岸見一郎 #古賀史健
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 3, 2024
今月は個人的な節目だったので再読。『嫌われる勇気』の続編である本作のメインテーマは、愛と自立について。幸せになる勇気とは、愛する勇気。愛で人は自立するとのこと。今後の生き方について背中を押された。見返りを求めず、まず自分から素直に愛そうと思う。
こちらはアドラー心理学を対話形式で解説する大ベストセラー本、『嫌われる勇気』の続編です。
続編と言っても『嫌われる勇気』を読んでいなければ理解できない、ということはないのでご安心を。個人的には、前半部分は『嫌われる勇気』の復習を兼ねているように思いました。
アドラー心理学の世界では、人生には「仕事」「交友」「愛」の3つのタスクがあると言われています。本書は、そのなかでも最難関と言われる「愛」のタスクの深淵に迫っていきます。
なぜ「愛」のタスクが最難関なのか、そしてなぜ「愛」のタスクに取り組まなければならないのか。
前作『嫌われる勇気』で特に多くの読者を混乱させたであろう“共同体感覚”が関係しているのですが…楽しみを奪いたくないのでこのへんにしておきますね(笑)。
なお本書は『嫌われる勇気』で概念的に述べられていたことが、より現実的なニュアンスで伝わってくるので「アドラーよく分からんかった」という方も読んでみるといいかもしれません。
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▼出版社さんの公式サイトで試し読みができます。
◆『言葉は君を傷つけない』夏凪空 /双葉社
#言葉は君を傷つけない#夏凪空
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 12, 2024
相手の最も言われたくない言葉がわかる弟と、言ってほしい言葉がわかる兄のバディミステリー。「言葉を使うのが怖い」と悩む主人公が葛藤しながら得た気づきが心を温めてくれる。人を傷つけたくなくて話せない、過去に言葉で傷つけてしまった。そんな人に読んでほしい
この本はたしか、どこかの媒体の、何かのまとめ記事で知りました。(最近いろいろな記事を読みすぎて、訳わからなくなってきています)
この本の魅力を一言でいうと「自分のためにあると思えるような本」。
ライターをしているので余計に思うのですが、言葉は使い方によって毛布にもナイフにもなるわけで。言葉には責任があり、届けるには怖さや勇気と向き合わなければなりません。私も執筆や発信活動に慣れるまでは、誰かを傷つけたらどうしよう…と怖い気持ちが少なからずありました。
そんな気持ちを物語の登場人物たちが代弁してくれているようでした。
特に兄弟の能力が通用しない、ある人物との会話には、気持ちが楽になったり救われたりする人がいるんじゃないのかなと思いました。私もその一人です。
読む人を選ばないオススメ本ですのでぜひ!!
▼出版社さんのサイトで試し読みできます◎
◆『人生を変える!「コーチング脳」のつくり方』 宮越大樹/ぱる出版
#人生を変える!「コーチング脳」のつくり方 #宮越大樹
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 12, 2024
自己実現とは理想の追求ではなく、そのときの心の声に従い、自分らしく生きることだと知った。周りの期待に応えていると、心の声はだんだん聞こえなくなってしまう。人に喜ばれても、自分の心がどうしても嫌がることはもうしたくないです。
自分がいま幸せを感じている主な理由は、①リモートワーク(HSPの最適解)②書く仕事を本業にできた③温かい人柄の人たちに囲まれているから。安心できる環境で自分らしく働かせてもらっているありがたさは、言葉を尽くしても足りない。苦労して得た自己一致な人生、悩む日もあるけど基本は毎日楽しい
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 12, 2024
自己実現はチェンソーマンから学べる。健康で文化的な最低限度の...とは縁遠い生活をしてきたデンジ。まず「人間らしい生活」を叶えるために公安に属し、「不純な夢ゆえ」デビルハンターとして戦う。自己実現のため選んだ道が、(結果的に)社会貢献につながる。コーチング不要の理想的な生き方😁
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 12, 2024
説明がむずかしいのですが、ここ数ヶ月、仕事やプライベートのことで心がずっとモヤモヤしていました。
そこで、セルフコーチングをするために、こちらの本を読んでみることに。
実はこの本…続けて5回ほど読みました(引かないで)。
というのも、1回では本書に書いてあるとおりに実践できている感じがしなかったのです。
なぜ5回も読むことになったのか自分なりに分析すると、他人軸の自分を脱ぎ捨てることができなかったからかなと。私はどちらかというと、他人のニーズに応えることのほうが得意な人間だと思います。そのため読書の時間ですら、自分の本音を取り出すのに苦労しました…。
心の声は意識して耳を澄ませないと消えていってしまう儚いもの。自分軸を取り戻したい方は、読んでみると良いと思います。
なお、こちらを読む前にできれば『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を一読されることをおすすめします!
それには、2つの理由があります。
①本書はアドラー心理学の考え方をベースにしている
②先に自己受容(自分の短所や失敗なども含めて全て受け入れること)について学んでおくほうがコーチングしやすい
私は自己受容ができていなかったため、何度も自分の心の声を偽ってしまい、5回も読むことになりました(笑)。
◆『正反対な君と僕』阿賀沢紅茶/集英社
#正反対な君と僕
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 13, 2024
明るくおしゃべりだけれど、いつも空気を読んでしまう鈴木。凛としたなかに高校生らしい純粋さや自信のなさを秘めた谷くん。正反対の2人に加え、クラスメイトの性格や心理描写のディティールが細かい。特に、自分を客観視・言語化しすぎて自爆しがちな平(たいら)。応援したくなる笑
最近うっかり読んでしまって、寝不足になりました。反省はしていません。
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 13, 2024
(おもしろいから仕方ない)
少年ジャンプ+にて連載中の本作は、高校生が主人公のラブコメ漫画。現在、第7巻まで発売されています。
この漫画が特徴的なのは、登場人物一人ひとりの内面をものすご〜〜く掘り下げて描いているところ。青春…いや精神マンガと言いたくなる解像度なのです。
恋愛は自分の内面を成長させてくれるものなんだなぁ、と改めて気づかされました。もちろんラブコメですので、細かいボケとツッコミの応酬も笑えます😂
本作は11 / 25に完結するため、前日の11 / 24まで少年ジャンプ+にて全話無料キャンペーンを実施中とのこと。未読の方はぜひ!
※私は2〜3日で読めました。ですので気合いを入れたら2日くらいで読めるかもしれません(笑)。
▼こちらでも試し読みができます◎
▼原画展も開催されるそうですよ♪
◆『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』 エミリー・ワプニック著 長澤あかね訳/PHP研究所
#読了#おすすめ本
— 福田 成美|エンタメ好きライター (@ofukunaru) November 19, 2024
社会不適合者はマルチ・ポテンシャライトかもしれないからこの本読んでみて|福田 成美|エンタメ好きライター @ofukunaru https://t.co/cLJrHVKlQP #note
何をやっても長続きしない、興味をなかなか一つに絞れない…そんな悩める皆さんに朗報です。
天職って、一つじゃないらしいですよ!!
複数の才能を持ち、他分野で、あるいはさまざまな働き方で活躍できるポテンシャルを持ったマルチ・ポテンシャライト。
何かを決めてやり遂げるのは素晴らしいこと。ただ、それは一つでなくてもいいのだと教えてくれる本です。
▼出版社さんのサイト
おわり
今回は小説や漫画、キャリアや自己啓発系など、さまざまなジャンルを読みました。
読書の秋したな〜(しみじみ)。
皆さまの本選びの参考になれば幸いです📖