息子がクローン病になったはなし
こんにちは。
発酵マニアの里実です。
長男中3、長女小6、次女小3と旦那の5人家族でまぁまぁ平凡に暮らしています。
今回は息子がクローン病になったはなしをしたいと思います。
この投稿を読んだ方が生活習慣や食生活を見直したり、早期受診に繋がれば幸いです。
そもそもクローン病とは
簡単に説明しますね。
消化管のどの部分にも影響を与える可能性のある慢性の炎症性腸疾患なんです。症状としては、腹痛、下痢、体重減少、疲労感などがあります。
息子は、全て当てはまりました。
原因は明確ではありませんが、食事が欧米化してから日本でも患者が増加傾向と言われています。遺伝や免疫系の異常が関与していると言われ、自己免疫疾患の一つに挙げられています。 脂質の多い食品を摂取すると、すぐに腹痛を起こし下痢になります。酷い方は血便が出ます。
いつ、どのタイミングで腹痛が起きるかも分からないため日常生活にも影響が出てくるようです。
例えば、バス、電車に乗って移動中に腹痛、便意に襲われこともあるそうです。
1.私がやってしまった最大の過ち
私が息子を産んだ時、まだ健康について考えてもいませんでした。妊娠中も好きな物を食べて飲んで、つわりが酷い時はマックのポテトとコーラが最高に美味しかった記憶があります。
産後も、母乳とミルク。生後4ヶ月には腹持ちが良いからとミルクに完全に切り替えました。
離乳食も面倒な時はレトルトを使用したり、出汁もちゃんと取った記憶がありません。
子どもが成長してからも化学調味料が当たり前でコンソメや中華の素でご飯を作る日々。添加物なんて気にすることも無く、ソーセージやハムといった加工物も当たり前のように食べていました。
朝は時間もないし楽だからとシリアルやパン、ヨーグルトを与えていました。
それが普通だと思っていました。無知って本当に恐ろしい…
息子の病気は私が作ったのです。
化学調味料、添加物、加工食品と免疫の関係を知ってからは後悔の日々でした。
2.息子の体質
いつの頃からか、息子は良く鼻水を出すようになり鼻を擦ってはぽっぺに鼻水が付き、常に肌荒れを起こしていました。こまめに顔を拭いていましたが改善されず。写真を見返すと可哀想になります。
離乳食を始めた頃から便秘にもなりました。便が固く幼い息子は自力で便を出すことが出来ませんでした。そして気付けば、花粉、猫、犬、ハウスダストにアレルギー症状が出るようになったのです。
3.息子が好きだった食べ物
そんな息子は好き嫌いなく野菜もしっかり食べていたので、安心していました。
サラダはドレッシングかけなくてもモリモリ食べていました。
しかし…ご飯よりパンが好きだったんです。
お誕生日には宅配ピザを注文していました。小学校高学年にはピザなんてLサイズを4枚食べていました。マックもよく食べていた方だと思います。
朝なんてパンを出せばすぐに食べ終わってくれるので、忙しいを言い訳に毎日パンとスープでした。
4.息子に起きた異変
息子が中1になり、暑い中部活もやっていたことから私は息子の異変が夏バテや熱中症、疲れだと思っていました。
『何だか体が熱い』と言われても「部活の後だからでしょ」
『下痢っぽいかも』と言われても「冷たい物取りすぎなんじゃないの」
『何だかだるい』と言われても「部活のみんなも同じでしょ」
なんて言っていました。それから1ヶ月ほど経ち、39度の熱が出るようになりました。勿論、コロナの検査をしても陰性。その頃から中学校までの道のり(800m)でも疲れるようになっていたようですが、部活は頑張っていました。
受診を決めたのは、学校帰りの息子と道で会った時です。顔がコケてリュックを重そうに背負っていた姿を見た時、ゾッとしました。すぐに、クリニックに行き血液検査をしました。
150センチ 35キロ→33キロ
血液検査の結果が出るのは4日後、何かあればすぐに連絡をくれるとの事でした。
5.受診から入院するまで
クリニックに受診をして4日後クリニックから電話が来てすぐに検査結果を聞きました。
crpの値が3 まだ総合病院に行くレベルではないので薬を処方してもらう事に。
1週間後の血液検査で総合病院に紹介状を出すのを判断するとの事。
この数日後に息子の体重が33キロ→29キロまで落ちており、1週間を待たずに再度受診しました。その時には私もネットで情報を集めていたのでクローン病であることは確信していました。
体重を伝えてすぐに紹介を出してもらう事になりました。
総合病院へ行く時は入院の準備をして行きました。きっと入院すると…
予想は的中しすぐに入院となりました。
6.息子の涙
本当の地獄はここからでした。入院期間も絶食期間も教えて貰えず、3日間点滴のみ。許可されたのは水かお茶でした。点滴が外れてからもエレンタールと言う栄養剤を飲めるだけ。ここまで来ると、エレンタールが飲めるだけ嬉しかったようです。しかし、いつまでか分からない恐怖で涙を流していました。空腹期間中に腸の炎症を治していきます。食事をしないことが治療法でした。
3週間後お粥、低残渣、低脂質の食事から食べれる様になりました。その数日後に退院もできました。
3週間ベッド生活の息子は退院時には筋力の低下でフラフラとふらつきながら歩いていました。
最後に
クローン病になって2年以上が経ちその後も2回再燃し入院していますが、15歳になり化学療法ができる様になりました。
どんなに食事を気をつけていてもcrpの値は3が当たり前でしたが今では0.04に…!
これは本当に嬉しいことです。常に炎症していた体が正常になりました。
体がキツい時に部活を休まなかったこと、貧血で苦しかったはずなのに頑張っていた事に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今は好きなことを好きなだけやって毎日楽しく過ごして貰っています。