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能登半島地震|公開したくなった出身地と被災の話
今日投稿のテーマは何にしよう…と朝から考えていて。
前からぼんやり(?)こうしようかな?と考えていたことがあったんです。
それは……
出身地を公開したい!!
なぜなら出身地には、私が話したいと思うテーマが盛り沢山なのです。
良いところもだし、これから話しますがその他のことも。
私の出身地は、石川県。
そして現在、在住の地です。
石川県の魅力を語る前に、みなさんの記憶に新しい、元日の能登半島地震を被災した経験を語りたいと思います。
自分の中では、避けて通れないことだからです。
地震発生、恐ろしく長い揺れに震えが止まらず感じた恐怖
これを書いているだけでも、色々なことを思い出して涙が勝手に溢れてきます。
とはいえ先に説明しておくと、家族や家を失ってしまったのではありません。
幸いと言っていいのか、同じ県内とはいえ震源の能登半島沖からはだいぶ離れたところで暮らしており、被害は最小限でした。
ただ、あの恐ろしい横揺れ…
その日、私はある感染症にかかっており自主隔離で1人、自宅にいました。
しかしさすがにお正月に1人は寂しすぎるし、病中で料理もできない…ということで、夫が実家から食べ物を運んでくれてほどなく、あの時間がきました。
もし、1人のときにあれが起こっていたら。
そう思うと怖くてたまりません。
家ごと、横にワッサワッサと大きく揺れ、身の危険を感じました。
只事ではないことが起きてしまったと、直感しました。すぐに私は、ベットの下に潜りました。激しく動悸がして、「(揺れ)止まってー」「怖いよー怖いー!」を繰り返しました。
(そんな中、夫は私が身を守れと言ってるのに何をしてたかというと、パソコンの大きいモニターを抑えてました。守るのそれかい!
確かに割れたら困るし、倒れてくるような棚も周りにはなかったけど…良い子は真似しないでくださいの見本です)
話を戻しますが、加えて怖かったのは子どもたちと離れていて、状況がお互いに全く分からなかったことでした。
元日で、子どもたちは同じ市内の夫の実家にいました。さらに夫の実家付近には地元で有名な断層が走っており、古い家なのです。
私の頭の中は「こんなに長く激しく揺れて、子どもたちは無事だろうか。何かあったら…」
そればかりが駆け巡りました。
やっと揺れがおさまっても、次は避難警報。
ニュースでもばんばん「津波逃げて!」のメッセージ。
そして自宅は海に近い地区。
「避難しなきゃ…」とはいうものの、足がガクガクしてすぐには立ち上がれません。
動悸も激しいまま。
幸い電話は繋がったので、実家にいる子どもたちや家族とはすぐ連絡が取れました。
息子は普段から、震災が起こった際の津波に強い恐怖心を持っていました。
とりあえず身の安全は確保されたものの、次の危険はまさしく津波。
海に近い所に両親がいて、亡くなってしまうかもしれないと考えるのは、かなりの恐怖だったようで電話では涙声でした。
「生き延びて…」彼にそう言われました。
避難所には連れていけないペット達を2階の部屋に上げ、避難場所の体育館に行きました。(避難してみるとペットを連れてきている人たちもいました)
大勢の住民が高齢者も含めて集まってきていましたが、車で海から逃れるように飛び出していく光景もいくつか見られました。
ただ東日本大震災のことがあり、車での避難は特別な場合を除いては立ち往生が発生し良くないとされているので、私たちはしませんでした。
家を再び振り返り、もし本当に津波が来てしまったら、我が家を見ることができるのは最後かもしれないと思いました。
津波は幸い起こりませんでしたが、大きめの余震は避難中何度も繰り返し、起こりました。帰ろうとしても揺れるので、また何か起こったときにはここにいた方が安心だし…と迷い、結局自宅に戻れたのは地震発生から4時間くらい経って夜になってからでした。
あの夜は県全体の被害状況も分からず、病中の身で身体が冷えてしまったのと恐怖心で、かなり疲弊してしまいました。自宅に戻って横にはなりましたがやはり余震は続き、輪島市の大規模火災の様子も報道されつつあり、また動揺しました。
眠ることのできない不安な夜を過ごしました。
夜が明け時間が経過して…
自分たちの経験した恐怖を上回る甚大な被害の様子が明らかになりました。
みなさんも知ってのとおり、沢山の尊い命が失われ、建物や道路は激しく損壊しました。断水や避難生活も長く続き、当時は自衛隊のヘリコプターが支援へと能登へ向かう音がひっきりなしに聞こえていたのを覚えています。
私には能登出身の友人や同僚も何人かいて、お正月なので里帰りしていました。
しかし無事を確認できたものの後になって聞いたことは「隣家まで津波がきた」「津波から走って逃げた」「車を運転中で、倒壊した家の横の道にいたら危なかった」「2階が崩れ落ち、ガレージ下にあった新車がダメになってしまったけど、そのぶん隙間ができたから家族を全員救助することができた」「恐怖で震災当時の記憶がない」……
みんな助かったけど、本当に紙一重のところで命を失っていたかもしれなかったんだ。そう考えると、また恐怖ですくみ上がりそうになりました。
そして、恐れていたことが起こりました。
しばらく経って、知人が亡くなったことを知りました。その方は子どもを持つ母親です。
告別式に参列し、喪主であり自身も負傷された姿のご主人から最後の挨拶を聞いた際、
故人その人がその時お子さんを身を守って覆い被さり、亡くなったのだと知りました。お子さん達は無事でした。参列した誰もが涙が止まらず、すすり泣く声が聞こえていました。
どうして、よりにもよって元日の、家族みんなが集まって美味しいものを食べて幸せなときに、こんなことが起こってしまったのか。
冷たくなっていく母親に守られながら、子どもたちはどんな気持ちで救助を待っていたのだろう。
きっと私には想像もつかないような、深い傷を負ってしまっただろう。
考えるだけで、私ですら今もこれを書きながら号泣してしまっているくらいなのに。
あの日から、石川県民はいまだ進まぬ復旧作業の中でいろんな思いを抱えています。
さらに追い打ちをかけるように、先月の豪雨災害もあり、また能登で犠牲になった方もいました。
私も当時はいろんな被害情報に触れてしまうことで気分が落ち込んでしまって、あえて情報をシャットダウンした時期もありました。
自分の生活もうまく立ちいかなくなってしまったからです…。
休職に至った一因でもあったのかもしれません。
いま思えば、新年から心労が大きすぎました…。
でも、思ったことがあります。
これからも災害はどこにいても起こり得えます。
しかし、そのとき自分が何をしているか、どの場所にいるかはまさに「運命」。
誰にも分からないし、誰も助けてくれない。
自然の前には、私たちはただただ無力で、そのたびに胸を痛めるけれど。
できる限りの備えをして、何が起こってもいつかいつか、前を向けるように歩いていく。
そしてもし、何かが我が身に降りかかっても後悔しないように、今やりたいことをできる状況に感謝し、精一杯生きる。
それしかないんだと思います。
長くなってしまいましたが、まだまだ苦しんでおられる震災被害関係者の方に、謹んでお見舞い申し上げます。
私も石川県のために少しでも力になれるよう努めますので、共に頑張っていきましょう!
語り出すと止まらずトーンダウンしてしまいましたが、石川県は歴史ある観光名所もたくさんあり食べ物も美味しく、大変魅力的なところなんです。
この場所や食べ物伝えたいなあ…と思っても今までは伝えられないこともあったので。
出身地言っちゃってもいいか!と思い、この度記事にて公開しました。
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特にこの、新設の石川県立図書館!
たびたび利用していますが蔵書量もさることながら、この建物の建築自体が素晴らしい!
美術大学の横にあり、絵画や工芸品などの展示もあり、設置してある椅子やソファも豊富でおしゃれ!
子どもや大人向けのイベントスペースもあり、もちろん子ども向け図書館のコーナーも充実。カフェも併設しています。
読書なしで建物探訪のみでも、居るだけできっと満足できます。
あなたもぜひ石川県へいらして、身も心も食も満喫してみませんか?
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みなさんの応援お待ちしています!
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