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料理のハードルの下げ方〜白央さん✖️有賀さんトークイベントレポート〜

先日、阿佐ヶ谷ロフトAで開催された料理イベントに行ってきました。

料理がつらいあなたへ
〜料理のハードルを下げるトークナイト〜
<2019.1.15@Asagaya/LoftA

まずは演者の紹介

◉白央篤司さん

フードライター。ライター歴13年。元々は芸能やカルチャーの記事も書いていたが、自分が全方位興味を持って書けるのが「食」だったため、10年前からフードライターに。主軸にローカルフードを置きつつ、料理が好きな人より料理ができなくてつらい人の方が多いことがわかり、その分野もフォロー。著書に「自炊力」がある。趣味と実益を兼ねて料理教室にもよく行っているメガネ男子。まずは白ワイン派。

◉有賀薫さん

スープ作家。元々はライターをしていた。主婦として、朝が弱い受験生の息子を起こすため、美味しいスープを作り始め、作り続けたら、それが仕事になった。現在も356日スープを作り続けている。著書に「スープ・レッスン」がある。実はYoutubeもちょっとやっている(!)料理は好きだが洗い物は苦手なメガネ女子。まずは生ビール派。

双子コーデで息ピッタリな二人のトークショー

イベント当日、奇跡的な双子コーデ(!)をみせた息ピッタリのお二人から、たくさんの目から鱗な話や、Twitterで集まった「 #料理のハードル 」の共有など、笑いの絶えない、終始和やかな3時間。食べながら、飲みながら、たくさんの気づきや学びがありました。

お二人のお話の中から、私が特に印象に残り、知るだけでぐんと料理がラクになる考え方や具体的なワザなど、今日から使える「料理のハードルの下げ方」を、5つずつピックアップしてご紹介します。イベントに参加した人は復習がてら、参加していない人は興味本位で(笑)、ぜひご一読ください!

簡単・難しいというのは主観なので、人によってそのレベルはまちまち。
自分が楽になるな、と思うものをご自身で選びとってください。

白央篤司さん→料理したいけど、今はできない人向けのアドバイス
有賀 薫さん→料理は好きだけど、なんかしんどい人向けのノウハウ

白央篤司流★料理のハードルの下げ方
〜料理したいけど今はできない人篇

買う力も大切!使えるもんはとことん使おう!

①自炊力を高めよう

◉カルボナーラ、ナポリタンといった名前のある定番メニューを作るだけが自炊じゃない。
生活に合わせどう食べ物を調達するか、「買うこと」も含めて自炊力。
◉自炊力を早くから身につければ、よりよく生きられる!

②料理の基準を持とう

栄養、見た目、好き嫌い、ラクさ、食費、全部をクリアしようとしなくていい。
◉自分が何を重視するのか決めたら、料理はもっとラクで楽しくなる!
◉作らない、という選択肢もある。
金曜日はカレーの日、今日は火を使わない日、買ってくる日などを決めることで献立の悩みから解放され、ラクになれることも。

③レシピ本は楽譜だと思え

◉日本語だから誰でもわかる、と思うなかれ。
楽譜を読むには、音符や記号の知識が必要。演奏するには、慣れが必要
◉好きな作曲家の楽譜なら弾きたくなるもの。
好きな料理人を見つけて、そのレシピを作るのが料理がうまくなる近道。
◉今は動画でも調べられる時代。わからなければ料理番組や動画を見よう。

④自分の中の商品知識をアップデートしよう

◉スーパーやコンビニの商品は日々進化している。
自分の中の商品知識をアップデートすべく、一度お店の商品を見直してみよう!
スーパー(特にイオン)でレシピ持ってったら、食材をその通りにカットしてもらえるサービスを待望(笑)
◉ちなみに、ハウスのマカロニグラタン、めちゃうまいよ!

⑤コンビニ・冷食活用術

コンビニ惣菜の組み合わせや、冷凍野菜ちょい足しで「栄養」と「映え」をプラスできる!彩りがよくなると、テンションもあがる。

★カットレタス➕ビーンズ➕サラダチキン➕温泉卵➕ドレッシング
★ドライカレー➕冷凍いんげん➕トマト➕卵
★ドリア➕かぼちゃ(潰してあえる)
★ピラフ・パスタ➕冷凍いんげん
★カレーうどん➕温泉卵
★スープパスタ➕冷凍ほうれん草
★カレーライス➕冷凍グリル野菜

有賀薫流★料理のハードルの下げ方
〜料理は好きだけど、なんかしんどい人篇

家庭料理のコツを覚え、抜ける手は抜こう!

①料理力=知識➕慣れ➕認識➕道具

◉知識:食材や調理法の基礎知識を身につける。
◉慣れ:とにかくある程度作り慣れる。
◉認識:弱めの中火、一口大、少々など料理用語をビジュアル的に理解する
→料理番組やYouTubeなどの料理動画を見てみよう。
◉道具:まな板は大きくて厚いものを使う。包丁を使う時は半身ひいて斜めに立つ。包丁は押すときと引くときに切れる。キッチンばさみやピーラーも活用すべし。

②スープ=「具材」✖️「だし」✖️「オイル」✖️「調味料」

他の料理にも応用できる、料理の組み立て方!

◉具材:栄養、彩り。
*キャベツ、白菜、きのこ、トマト、玉ねぎなどは、だしがたくさん出る。
◉だし:こんぶ、煮干し、ブイヨンなどうまみを何で出すか。
*野菜や肉からだしがでたら不要。
オイル:風味、性格付け、雰囲気を作る
◉調味料:自ずと決まってくる(例 ごま油→しょうゆ オリーブオイル→塩)
*みそは、具材とみそだけで味噌汁ができる万能調味料!

③料理の最大のハードルは洗い物?

◉料理と片付けや洗い物は別の才能。
◉洗い物は片付けが得意な家族にやってもらってもよいのでは?
食洗機を買えるなら買うべし!

④家庭でレストランの味を作らなくていい

◉流通が栄え、食材の調達が自由にできるようになり、料理の選択肢が増えてしまった。
◉レストランの味を知り、ネット社会で他のプロ市民(笑)の家庭料理が見えることで、手の込んだシャレた料理を作らなくてはいけないような気になっているだけ。
家庭では、料理を作る人が一番えらい!
◉にんじんを使い切りたいから、にんじんが多すぎる焼きそばも全然あり!
クックドゥなどの素を使えばよい。エビチリ、バンバンジーがおすすめ♪

⑤カンタン&ラクレシピ

◉レンジで2~3分でできる簡単スープ

★豆乳➕卵➕めんつゆ *Youtube動画こちら
(オプション:油揚げ・豆苗・乾燥わかめ・粉チーズ・カリカリベーコン)
★豆乳➕豆腐➕味噌
(オプション:ねぎ・わかめ・油揚げ・さくらえび)
★キャベツ(カット野菜)➕サラダチキン(ほぐしver)➕だし(ポットにかつおぶしパック1袋とお湯を入れて30秒でかつおだしの出来上がり)➕塩
★なめこ➕ベーコン➕パセリ➕塩
★えのき➕油揚げ➕しょうゆ

◉「追い野菜」カップスープ

★かぼちゃポタージュ➕冷凍かぼちゃ(レンチンして潰して入れ再度温める)
★ほうれん草ポタージュ➕冷凍ほうれん草
(オプション:コショウ・オリーブオイル・粉チーズ)

ていねいに暮らしてばかりもいられない!

最後に、お二人が言われていたのは「生き方や働き方が変わってきた今、食生活だけ維持しなくてもよい」ということ。

「料理をしなきゃいけない、ちゃんと手間ひまかけて作らないといけない、なんていうことは全然ない。」

そんな話を聞いて、料理のハードルをあげていたのは他でもない、自分自身だとハッとなりました。

この記事が、読んでくれたあなたの料理のハードルを、少しでも下げるきっかけになれば幸いです。

ちなみに…前に購入した「スープ・レッスン」を持参してサインしてもらってきました!わーい♪

追記:最後に著書紹介

有賀さんの著書。これを見て一通り作れば、料理の基本が身につく、とのこと。ほうれん草の根元の洗い方や、おろししょうがの加え方など、細かくわかりやすい説明がめちゃ助かります!

白央さんの著書。手売りで買わなかったの後悔。明日、帰りに本屋さん寄ってきます。



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