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小説『イニシエーション・ラブ』読んだ


#イニシエーションラブ

今更ながら『イニシエーション・ラブ』読んでみた。

読み終えて最初に感じた正直な感想。ここに出てくる女性たちはかなりあざとい人達ばかりな気がする。あえていえばぽっちゃりした渡辺さんが頑張ってダイエットするところを読んで、実はこの子が一番純粋で可愛い女子なのかもと思ったりする。

そして主人公を含め男性陣はいい人ばかり。確かに主人公はお酒を飲むと乱暴になるけれど、それくらい。マユを妊娠させて堕胎するように促すけれど、その前に一度は責任を取ろうという態度は見せている。強いていえば本当はマユの方が堕したかったんじゃないかと。結果的に主人公に決めさせたような感じになっているけれど、元はと言えば二人ともの責任だからさ。

実は読み始めがあまりにもフラットすぎてつまらなくなり読むのをやめようと断念しそうになった。(とはいえ、なんだかんだ言いながらいつも完読しようと努力している。)少し前に購入してそのままになっていた本のうちの一冊だったので、なんでこの本を購入したんだっけとあらすじを読み返し、読むなと言われた最後から2つ目のセリフやネタバレも読み漁ってから再度チャレンジ。ネタバレのおかげで二度読みを避けることができ、頭がこんがらがることもなく落ち着いて楽しく読み終わることができた。

だからと言ってこの本が面白くないかといえばそういうことでもない。80年代の話だから家からの固定電話だったりテレホンカードが出てきたりOHPが出てきたりして少しノスタルジックな気分にさせられる。

タイトルがイニシエーションと言うとおり、結局誰が悪いとかいう話ではなく、そういう時代だったよね、そう言うことってあるよねっていうだけのことなんだろう。

最後から2つ目のセリフはネタバレを読んでいなければ確かに『えっ?』と思ったかもしれない。でも最初にマユが夕樹の夕がタでたっくんって言う箇所に「はあ?さすがに無理があるやろ?」と思ってしまっていたのでそうしざるを得なかったのね、と納得がいった。

なんとなく2冊目のセカンド・ラブは読まなくてもいいかなと思っている。

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