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朝礼を創造性の高いアイデアミーティングに生まれ変わらせた5つの方法〜みんなゲーム化プロジェクト15〜

会社員時代、全員参加の会議がとても憂鬱でした。発言する人は決まっていて、新人の話は取り上げられない。結論も決まっていて、最後に「はい」と言わせるためだけのアリバイ工作会議。

そんな会議をなんとかしたいと家業に入って試行錯誤すること10年。ようやく理想の会議を実践できるようになってきました。

このnoteは「朝礼を創造性の高いアイデアミーティングに生まれ変わらせた5つの方法」について書いてみたいと思います。

1.朝礼をやめてみよう!

毎朝、社是唱和や持ち回りスピーチ・ラジオ体操などを20分やって、その後上司からの長い話が10分。それからようやく仕事のミーティングがはじまるというのが毎朝の当たり前という会社もまだ多くあると思います。

社是を口に出すことは社員の一体感を生み、ラジオ体操はケガを防ぐ。もちろん有意義なものです。

しかし、他にもアプローチがあると思います。

たとえば社是は、全員が憩う休憩室を兼ねたミーティングルームに大型ポスターを貼りケガをしそうな箇所には手すりやクッションなど安全対策をする。これでも同様の効果はありそうです。

それならいっそのこと、これらを実施して朝礼を廃止してみよう!

それだけでまだ頭がシャキっとしている朝一番に、毎日30分間も創造性の高い取り組みができます。

みんなの目標A0ポスター


2.YES ANDの精神(否定とアドバイスより肯定と共感を!)

毎朝30分、全員で新たな商品やサービスを生み出す時間を作ろう!

そう決めてスタートした全員参加のアイデアミーティング。しかし、スタートしてみると発言するのは一部だけの相変わらずのしんみり全体会議です。

そこで取り入れたのが「YES ANDの精神」

これは「ぷよぷよ」や「はぁって言うゲーム」など多くのヒットゲームを生み出した米光一成先生の本から取り入れた考え方です。

「YES ANDの精神」は、誰かが発言したら否定やアドバイスをするのではなく、肯定と共感(YES)の精神で一旦受け止めて、その話題がふくらむようにアイデアを加えて(AND)場に返すという、コミュニケーションの手法です。

この考え方を取り入れると、Googleでも実践している精神的安全性が確保でき、ふだん発言が少なかった人でも面白いアイデアを出してくれるようになります。

バレーボール好きのアイデアがカタチになった商品

3.自分マトリクスをやってみよう!

みんな参加のミーティングには、まだ落とし穴があります。それは人の相性です。

わたしたちは十数人ほどの会社ですが、それでも人には合う合わないがあって話が進まないということがありました。

でもあるとき、それは「ほかの部署の人とはあまり喋ったことがないから」ということが大きな理由だと気づきました。

そこで取り入れたのが、先述の米光一成氏の本にあった「自分マトリクス」というワークです。

「自分マトリクス」は、白紙のA4横の紙の真ん中に自分の名前を書いたら、時間を決めてとにかく好きなことや興味があるものなどを書きなぐります。ポイントは出来るだけたくさん書くこと!
(5〜7分程度がオススメ)それができたらチームで見せあって10分程度雑談
します。

そうすると、毎週自分について繰り返し同じようなことを書くことになるのですが、出来るだけたくさん書くことを目標にしていると、今まで書かなかったことなども書くようになって自分の考えの幅が拡がります。

さらに他の人の「自分マトリクス」を見ることで、他人が興味のある話題がひと目でわかって雑談が広がりやすいうえに、自分が知らない話題なら知識の幅も広げられるという一石三鳥なワークです。

発想力のプレゼンでも紹介した「自分マトリクス」


4.「むちゃぶりノート」で先入観の壁を壊す!

アイデアミーティングも同じテーマでやっていると、アイデアが枯れてきます。そんなときにオススメなのが、発想を強制的に広げてくれる「むちゃぶりノート」というツール。

このノートは、先述の米光一成氏とわたしたちが共同製作して完成したクリエイティブ・アシスト文具です。

ブレストやフレームワークをやっても、先入観の壁を超えたアイデアはなかなか出にくい。そのコリ固まった思考を「むちゃぶり」という切り口を使って、強制的に壊して発想するのがこのノートのキモ。

むちゃぶりされて、思ってもいない人から「これは!」というキーワードが飛び出したりします。

そして「YES ANDの精神」があれば、さらに話題をふくらませることができます!

社内でむちゃぶりノートを使っている様子


リモートのアイデアミーティングにも使えます!


5.毎週チームでプロトタイプ発表会

アイデアミーティングもいろんなやり方を試しましたが、現在は1週間1テーマで毎週変わる4人1組のチームでプロトタイピングするというやり方に落ち着きました。

このやり方は、USBメモリやマイナスイオンドライヤーを開発した元パナソニック電工の濱口秀司氏のコラボレーションについての研究を参考にしました。

短時間でも一旦アイデアをチームでカタチにすると、次にカタチにしたときに他のチームのアイデアも刺激になって、もっと面白いアイデアが出やすくなる。

この考え方が「つくる技術」を持つわたしたちにはとてもマッチしました!

こうして毎朝35分行っているアイデアミーティングのスケジュールは、こんなカタチになりました。

  • 月曜・・・先週のプロトタイプ発表とチーム抽選+自分マトリクス+雑談

  • 火曜・・・アイデア出し合い+雑談

  • 水曜・・・「むちゃぶりノート」+雑談

  • 木曜・・・アイデア出し&プロトタイピング

  • 金曜・・・プロトタイピング(試作品完成)

プロトタイプが毎週できてくるので、楽しみながらつづけられています!

ノベルティをテーマにつくられた段ボールのフェリー
実際にamazonで販売されることになった「ちょこっと差し入れカード」

アイデアミーティングやってみませんか?

岡山のさらに地方にある十数人の会社の取り組みですが、もう3年以上試行錯誤を繰り返して今のカタチになりました。

今回書いた5つのコツを実践していただけば、きっと「だんまり朝礼」が「クリエイティブなアイデアミーティング」になるはずです。

もし「自分マトリクス」や「むちゃぶりノート」のやり方などでお困りになったら、会社にお問い合わせください。

リモートなども含め、可能な限りご協力させていただきます!

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アイデアミーティングで発想と共創を😊

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藤井 聡📖発想力で紙モノづくり
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