トレイルワーク、フィールド維持には色々な関わり方がある。

2023年1月5日 06:00

トレイルを長く利用できるようにするためには定期的なメンテナンスが必要だ。

と言っても逗子市内だけでも全てをチェックするのは広大であり、それをコンスタントに行うとなるとかなり骨が折れる。そこで大切になるのが仲間を増やすこと、そして、トレイルの変化に気がつけるようにアンテナを張る力をつけることの2つが特に重要だ。

コンスタントにトレイルをチェックすること

大雨や強風の後は倒木や土砂崩れが起きやすくなる。
こうした天気の後は迅速なチェックと対応が大切で、対応が難しい場合は情報発信が欠かせない。

スズメバチのこと

2020年、葉山でスズメバチが大量に発生した。2021年は逗子でも大量に発生した。それもあって、蜂の発生のチェックも最近はするようになり、2022年は複数のトレイルでスズメバチの罠を設置した。効果はてきめんで、スズメバチ被害は皆無であった。2023年も2月に入ったら罠の準備、3月以降順次罠を設置する予定でいる。

カエンタケ

ナラ枯れの影響からかここ数年、二子山や大楠山山系で発見されている。
*もしも見つけた場合は触らず担当所管へ連絡をしてください！
*といってもわからないと思うので最寄りの消防看板などを参考に位置情報を伝えてください。写真も念のため撮っておいていただくとベストです！

定例活動

久木大池を起点とするやまなみルートでは毎月第2週末目安（土曜日曜隔月入れ替えで実施）にトレイルワークを実施している。ただ、草刈りなどをするのではなく「訪れたくなる場所、楽しめる場所」を作り出すべくここではフィールド作りを三浦半島マウンテンバイククラブの皆さんと実施している。

不定期活動

台風や大雨、強風などの後に随時行っている。
対応できるものはすぐに行うし、対応できずとも行政などへの伝達やSNSを通じた情報発信をすることで、事故のリスクなどを減らすことができる。

地図作り

道迷い防止のための活動の1つ。二子山山系は、二子山山系自然保護協議会の作成した道迷い防止のための主要分岐図があるので、現在、神武寺〜鷹取山ルートエリアの道迷い防止のための主要分岐図を作成している。2023年中には公開できる予定だ。

情報発信

前述のような事態を少しでも多くの方に知ってもらうために「逗子市トレイルランニング協会」のFacebookページを作成し、情報発信をしている。

逗子にトレイルランイングをしにくる際にどうやって検索するか？
「逗子　トレイルランニング」
と検索する方が多くいるであろうことを想定してこの名称を取り入れた。

この記事を公開するにあたり、上記の「逗子　トレイルランニング」でgoogle検索したところ、topページ4番目であった(2,3番目も僕の行うFUJIO PROJECT関連)。

これに加え、FUJIO PROJECTとして参画する京急電鉄グループの三浦半島情報発信サイト、三浦COCOON(三浦コクーン)にも協力をお願いして、昨年秋以降、通行止めになっている神武寺ルートについてwebsiteに掲載していただいている。

余談：気になっていること

現在、逗子市では数年前の崩落事故によって亡くなった方がいるために各所の斜面で伐採や擁壁が進められている。擁壁をすれば、一時的な被害は防げるが、出口を失った雨水（もちろん排水口はある）の行き先やそもそもこの工事は何年先を見据えたものなのか？擁壁によってますます人が近づけなくなり、斜面周辺の木々の間伐やメンテナンスに支障が出ることを危惧している。

間伐はじめ里山や傾斜地の利活用する方法を考え実践すること、その為に何が必要か？緊急対応が必要な箇所以外はそうすべきであって、まさに蓋をしていく今のやり方では根本解決には繋がらないと考えている。この辺り、専門の方がいたら是補アドバイスをいただきたい。

違和感を持つこと、観察すること

話は戻って、トレイルを維持し活用し続けるためには見守ってくれる仲間と変化に気付くことが欠かせない。特に変化に気がつけるようになるにはコンスタントにトレイルに入ることがポイントになる。そして、トレイルランナーである必要は全くない。ハイキングでもマウンテンバイクでも同じトレイルを楽しむ仲間だ。こうした仲間を増やしながら、2023年も活動の輪を広げていきたい。