瓶と缶に詰めて忘れてた思い出パーティクル
最近、爪がよく割れる。爪の周りの皮膚もガビガビしがち。
なのでニベアの青缶を取り出し、気が向いた時に塗るようにした。
あ~このニベアの匂い。良い匂い。
それはさておき、ニベアの青缶がすごく可愛い。
へらべったいバージョンと大容量バージョンがあるけど、とくにへらべったいバージョンが好きだ。
youtubeで青缶をペカペカに磨き上げ銀缶にしてるのを見たが、あれも良かった!
あとクッキーの缶もすごく好き。
クッキーの缶はプレゼントなんかで貰うとテンションが鰻登りだ。いやもちろん中身のクッキーも好きだけどさ。
やっぱ缶に入ってるっていうのがまた良いんだ。
なにはともあれ缶製品が好きなんだよね。
あとは瓶!とくに蓋つきのガラス瓶!蓋つきガラス瓶が大好きだ!
ダイソーに行くと吸い寄せられるように瓶コーナーにフラフラ歩を進めてしまう。
入れるべき物もないのにじっくりと瓶を眺めてしまう。
入れるべきものが特にないのでダイソー製のフェイクグリーンとかを詰めてテラリウム風にしてみた事もある。(テラリウムを最初テラコッタって書いて「なんかおかしいな?」と思ってググったのは秘密だゾ)
お土産で貰ったピンクの岩塩の塊とか子供の頃にお小遣いで買った青いガラスの置物(アレなんて名前なんだろ)とかを入れてインテリアにしてみたりもしている。
何か考え事をする時にはお手製のテラリウムを何とはなしに見てる事が多い。実はこのエッセイを書いてる時もそうしている。
まあそんな訳で、缶やら瓶が好きな私ですが、そういや何でこんなに缶や瓶を好きなんだろうと記憶を手繰ってみた。
う~んあの時に?いやあの時はもう好きだった。
じゃああの時?いや違う。
そんなこんなで、缶については曖昧な記憶の中でランチボックスのようなものがチラチラと脳内で見え隠れした。金属の留め金がついて持ち手の付いたやつだ。
多分子供の時に誰かから貰ったのだと思う。
今思えばそれがランチボックスだと当時は知らなかった。
そもそも「ランチボックス」という名称自体、fallout3というプレイステーション3で遊んだゲームで初めて知ったような気がする。
弁当箱だったのかぁ。サンドイッチとか林檎とか入れるんですかね。可愛い可愛い。まぁfalloutの世界では爆弾に改造して…んんっ、なんでもありません。
とりあえず缶が好きな理由は記憶が若干曖昧だがわかったと思う。
じゃあ瓶は何でだろうという話になる。
それでうんうん唸って脳みその棚をほじくり回したら、ようやく出てきた。
すっかり忘れていた。
子供の頃、当時一番仲の良かった友達が沖縄かどこかのお土産で貰った「星の砂」が詰まった小瓶を見せてくれたんだった。
本当に小さな5センチくらいの子瓶で蓋がコルクだったと思う。
私はコルクの蓋を見るのも、星の砂を見るのも、こんなに小さくて可愛い瓶を見るのも初めてでとても感動した覚えがある。
星の砂は一粒一粒が星の形の砂で当時友達からは「サンゴの欠片なんだって」と聞かされた。
さっきググってみた所、
砂状の海洋性堆積物、あるいはその成因となった生物である。
との事。by Wikipedia
北海道生まれ北海道育ちの道産子の私はサンゴなんて見た事がもちろん無かった。
きっとその時の私は星型の砂粒を、瞳を星のようにキラキラさせて眺めていた事だろう。
私はその時の出来事をついさっきまで忘れていた。多分ほとんど思い出した事もなかった。
私は缶や瓶が好きで、でもその理由は全然思い出していなかった。
普段の私が思い出す事と言えば過去の失敗や未来の不安ばかり。
悶絶したりビクビク怯えたり。頭の中はそんな事でいっぱいだ。
だけど私は缶や瓶が好きだ。
思い出す事のなかったキラキラした思い出を、私の心がそれでも覚えていたのだろう。
好んで日常に取り入れたものを、どうしてそれが好きなのか思い出してみると、記憶の蓋が開いて中に詰められた何かキラキラしたものに、もう一度出会えるかもしれない。
お、なんかいい感じのエッセイの締めくくりっぽくなったな!