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私には価値が無いのかしら? #002

私は幼少期に十分な愛情を受けて育ったとは言えません。その経験が、今の私が家庭を持つことへの大きな不安を抱える原因となっていました。家庭を築くという決断は、私にとって大きな挑戦であり、特に「自分はうまくやれるのだろうか」という恐れが常にありました。実際に家庭を持った今でも、その不安は完全には消えていません。親や家族からの愛情を十分に感じられなかったことで、「自分は愛する方法を知らないのではないか」「親としてうまくやれないのではないか」と頻繁に不安に感じることがあります。

「自分には愛情を与えられないのではないか」という恐怖

子どもの頃、私は親から無条件の愛情を受けたという実感がほとんどありませんでした。親はいつも忙しく、私の感情に寄り添うことが少なく、時には冷たく扱われることもありました。そのため、私は「愛される」という感覚を知らないまま成長しました。

大人になり、自分自身が家庭を持つことを考えたとき、愛情を与えること自体に強い不安を感じるようになりました。「自分には他人を愛する力がないのではないか」「愛し方がわからないのではないか」という恐れが、結婚や子育てに対して非常に大きな壁となりました。結婚し、実際に家庭を持つことができた今でも、「自分はパートナーや子どもに対して本当に愛情を伝えられているのだろうか」と不安に感じることがあります。

失敗への恐怖

家庭を持つことへのもう一つの大きな不安は、「失敗してしまうかもしれない」という恐怖でした。幼少期、親からの愛情を感じることができなかった私は、常に自分に対する評価に敏感で、失敗を恐れる傾向がありました。自分の価値を他者の評価によってのみ感じることが多く、特に大切な人間関係においては失敗を極端に恐れてしまいます。

「良い親になれないかもしれない」「パートナーとの関係がうまくいかなくなるかもしれない」「自分の家庭が不幸になってしまうのではないか」という不安が、家庭を築く際に強く心に浮かびました。結婚して子どもを持った今でも、その恐怖は完全には消えていません。毎日、子どもやパートナーに対しての接し方に敏感で、「失敗したらどうしよう」と考えることがしばしばあります。

自己肯定感の低さによる不安

私の幼少期の経験は、自己肯定感にも大きな影響を与えました。親から愛されなかったと感じた経験が、「自分には価値がない」という思いを私に植え付けてしまいました。そのため、家庭を持つことについても、特に自分の価値を相手にどう感じてもらえるかが不安でした。

家庭を持った今でも、自己肯定感の低さは私の心に影を落としています。「自分は良い親であるのか」「パートナーにとって本当に必要な存在なのか」といった不安は日常的に感じています。特に、子どもとの関係では、「自分は十分に愛情を注げているのだろうか」と自問することが多く、自己評価が低いままではないかと感じることがあります。

コミュニケーションへの不安

愛されなかった経験から、私は愛情表現が非常に苦手でした。幼少期に親から愛情を十分に感じることができなかったため、どのように愛を言葉や行動で示すべきかがわからないまま成長しました。家庭を持つ際、このことは大きな不安として私にのしかかりました。パートナーや子どもに対して、自分の気持ちをどう表現すれば良いのか、そしてそれがちゃんと伝わっているのかを常に気にしてしまうのです。

今でも、愛情を言葉や行動で表現することに苦労しています。特に子どもに対して、「どうやって愛情を伝えるべきか?」という疑問が常に頭に浮かびます。自分が親から愛情を受けなかったため、その不足感が子どもに同じ影響を与えてしまうのではないかという不安が強いです。また、パートナーに対しても、自分の愛情が正しく伝わっていないのではないかと感じることが多く、「本当に愛されているのだろうか」と疑念を抱いてしまうこともあります。

親になることへの強い不安

親としての役割を果たすことへの不安は、私にとって最大のものでした。私は自分が愛されなかったという強い実感を持っているため、自分が親になったときに、子どもに対して同じように愛情を与えられないのではないかという恐怖がありました。「自分は良い親になれない」「子どもをうまく育てられないのではないか」という思いが、私の心を常に重くしていました。

実際に親になってからも、この不安は消えることなく続いています。子どもに対してどう接すれば良いのか、どうやって愛情を示せば良いのかがわからないことが多く、愛情不足の親に育てられた自分が、果たして子どもに対して正しく愛情を注げているのか、自信が持てません。特に、自分が幼少期に感じた孤独や不安を、子どもにも感じさせてしまうのではないかという思いが強く、日々の子育てに不安を感じることがよくあります。

まとめ

幼少期に愛されなかった経験は、私が家庭を持つことに対して非常に大きな不安をもたらしました。愛されること、愛すること、そして親としての役割に対する恐れは、私の中で強く残っています。家庭を持った今でも、その不安は消えることなく、日々の生活の中で何度もその影響を感じています。しかし、家庭を持つという決断は、自分の不安や恐れに向き合う旅のようなものだと感じています。少しずつでも、自分の不安に向き合いながら、家庭を築いていくことこそが、私にとっての成長であり、愛の表現の一つであると信じています。

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