2021.04.03. 遅すぎる『俺の家の話』の話
私は大学の時に“宮藤官九郎作品における家族”的な論文を書こうかなと思ったけど、0を100にするほど熱心に勉学を努めてもなかったので、結局諦めて“武者小路実篤作品における自己の確立”について書いたのですが、要するに『俺の家の話』をみて思った事を書きたいって話です。
ーー・ーー
ってとこまで書いた後に、おかんと電話でこの作品の話や家族の話をめちゃくちゃしてしまい、話たい欲が成仏しました。
私と母でよく言っているのは、
家族はめちゃくちゃ気ぃつかう。
のに、強く言いすぎたりしてまう。
めちゃくちゃ後悔する。
が、なんか謝りたくもない。
そして、気がついたらなんとなく仲直りしてる。
ポイントは、
気ぃつかうからこそ腹立つし仲直りも出来るって所です。
あっ、これは私の家の話ですから。
他の家の方々は知らないですよ。
でも、我が家はこれの繰り返し。
私と母なんか周りから仲良く思われてますしまぁ実際仲良いですが、毎日しゃべれば一回は言い合いが勃発しますからね。
そして、たぶん謝ったことないです。
家族だからこそ、変に頑固になってしまうものです。
言わなくても大体わかるし、言ってくれないとわからない。難しいですよね〜。
クドカン作品で『11人もいる!』という、これまためちゃくちゃ家族のドラマがありますが、そのドラマでは毎話ラストに星野源さんがその話にあった「家族なんです」って歌を歌うんです。
第1話の歌詞が
助け合ったり 励まし合ったり
しなくていい
それが…家族なんです
これまじでその通りだと思います。
言いたいことそのもの。
ーー・ーー
ってとこまで書いた後に、だいぶこの文章を放置して更新するタイミングを失ってました。
けどせっかくなんで更新しました。
まぁ、要するに
「やっぱり私は生活している・していく話が好きなんだなぁ」
って思いました。
家族の話ちゃうんかいって思われたかもしれないですが(誰も思ってない。)
家族を描くとどうしても生活している事を描くことになるわけですよ。
そして、家族の誰かがいなくなっても、のこされた家族の生活は続いていくわけで。
今回、最終回で生活に戻っていく家族が描かれていたのがめっちゃグッときました。
生活していかなきゃですからね、人間。
あと、「俺の家の話」は、私が大好きな「男はつらいよ」にも通ずるものがあると思います。
直接的な所で言えば最初に「寅さんか!」ってセリフもありましたし、戸田恵梨香の役が“さくら”ですしね。
「男はつらいよ」は寅さん版“俺の家の話”だと思うし…ちゃう逆か。
「俺の家の話」はクドカン版“男はつらいよ”か…?
まあ、細かいことはもういいや!
とにかく最高でした!めちゃくちゃ泣きました!
泣くの下手なんで呼吸困難になり途中録画止めて泣いてる時間あるくらい泣きました!
私はつくづく家族のやりとりに弱い!!!
お葬式で周りが泣きすぎで家族の方が全然泣けないとか、もう我が家で想像できすぎて、めっちゃ泣いた!
そして、なかなか褒められない寿一が私と被る被る。
しかも、褒めない理由が「終わっちゃうから」。
いや、我が家と一緒かい!!(それにしても、ドラマにおけるこの台詞の解釈は色々とれて面白いですね)
私の場合は、もはや褒められたくて何かやってるような健気な子供ではなく、親が納得するにはどうしたらいいか策略を立てて行動してた子供なんでね、ちょい違いますが。うん、可愛げ無。
おかげさまで、なんかようわからん性格になりました。
話し出すとキリないのでやめますが、
クドカン作品マニアとしての研究は続けていこうと思います。
その前に、生活しよ。