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好きの強さ


ひとりぼっちだった。

辛いとき、悩んだとき、私は誰かに頼るということをあまりしてこなかった。
というより、頼り方が分からなかった。

迷惑をかけてしまう、
こう思われてしまう、
それなら1人で抱えて無かったことにしたら良い。
そう思っていた。

思春期、友達とも先生とも人間関係が上手く築けず、苦しんだことがあった。

「きっと分かってもらえない」
が常に頭の中にある状態になってしまったのはこの時期の出来事が起因している。

私も色々なことを経験し、大人になった。
あの時はしんどかったなあ、でも周りの人にも理由はあったのだろうなあ、と誰かを責めるような懐古はしていない。

ここまでの人との出会いに恵まれたのもあるのだが、今の私は出会った作品たちで形成されていると思う。

高校生までは小さなコミュニティの中で出会える範囲のものしかなかったが、大学で上京をし自由になった。「1人」ということには変わりはないが、もう「ひとりぼっち」ではなくなった。

演劇を見たり、好きなアーティストのライブを見に行ったり、映画を見たりと、好きなものを好きなだけ摂取できるようになった。もちろんSNSや配信系コンテンツの普及という社会背景も関係している。

その中で色んな感情を持ち、共感できるものを沢山見つけた。
いまだに、「頼る」ことは苦手なのだが、私と同じ悩みを持っている人がいる、可笑しいことではないと教えてくれるものに出会えるようになって、すごく楽だ。

(きっと多くの人はこういった類の出会いを本ですることが多いのだと思う。私は高校生まで本が苦手で読むことができなかった。何かタイミングが違ったということにしておくが、そこは少し勿体無かったと思ってしまう。)


孤独を感じたくないのであれば、人と出会うことが良いかもしれないが、他にも救われる方法はいくらでもあると思う。
時代に感謝、おひとりさまが増える理由もこれなのかもね。(私は賛成派)

自分が好きなものを信じて進んでいったら、何か無敵になった気分じゃない?
これからも新しい出会いを機に、少しずつしがらみから解放できますように。

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