パーソナルトレーナー藤井自伝137
女性500人に聞いた成功・失敗を実感したダイエットランキング
今回はPR TIMESというネット記事で記載されていたダイエットのランキングと、そこからわかる失敗原因などからパーソナルトレーナーとしての見解をお伝えしていく。
まず先に大事なことからお伝えすると、こちらのランキングはあくまで当事者における主観的に成功を実感ないし失敗を実感したものだ。
必ずしも藤井が目指す成功などとは異なるアンケートという点を認識した上で読み進めて頂きたい。
では成功ランキング1位から、
それは炭水化物抜きダイエット。
もはや炭水化物抜きとは言わず糖質抜きまたは糖質制限と表記するほうが正しいのが残念である。
炭水化物=糖質+食物繊維であり、こちらのダイエットが話題になった頃には、炭水化物と呼称されていることがほとんどだったが、食物繊維は必須な栄養素として、今では炭水化物→糖質に置き換えているのがほとんどである。
実感したのは500人中114人で1位。
やはりこちらのダイエットは多くの人が経験し、体重自体の減少については実感を得ている人が多いようである。
2位は間食抜きダイエット。
間食=お菓子やカンタンにつまめるもの、の認識で、小腹が空いたらお菓子などを食べていた人が、それを我慢して痩せたということだろう。
3位は18時以降に固形物を摂らないこと。
こちらも間食の部分が夜食に切り替わったようなものである。
4位に断食、5位に糖質制限、グルテンフリーダイエットとくる。
炭水化物抜きと糖質制限は同義語だと思うが、総じて何か食事を抜く、という安易な行為でダイエットを行っているものがランキング上位である。
たしかに食べない分体重は減ると思うが一時的なものだ。
成功を実感している、との文言通り多くの人が体重が落ちた=成功と考えているのがわかる。
ここでは同時にリバウンドの有無についても聞いているがなんと半数以上がリバウンドしているのだ。
安易なダイエットをしてしまった結果がコレである。
そして失敗を実感したランキング。
1位はなんと炭水化物抜きダイエットである。
成功・失敗ともに1位に入るというのは甚だおかしい。
やはり実質の成功ではなく一時的な減量成果を成功と捉えている事がわかる。
ぜひここから多くの方に本当のダイエットを学んで欲しい。
アンケート参加者の失敗要因がいくつか挙げられている。
食べられないストレス、体調が悪くなった、やつれてきた、エネルギー不足、空腹、イライラ、肌に張りがなくなった
などである。
完全にやり方を間違えていることが明白だ。
すべてのダイエット法で言えることであるが、肥満という不健康な状態から標準体型という健康に向かっている過程で体調が悪くなるというのは普通に考えておかしな話である。
ゴールが健康的な体型であるならば、その過程でも徐々に健康になっていかなくては普通おかしいのだ。
だからこそ、この失敗要因に挙げられたような状態に気づいたら即刻そのダイエットをやめるのが普通だ。
改めて生活習慣を改善し、失敗要因にある状態にならない方法で痩せていくことで失敗はなくなるのである。
女性500人の失敗例から学び、同じ轍を踏まず自身の糧にして正しいダイエットを行うのだ。
これが主観的ダイエットランキングから見えたパーソナルトレーナーとしての見解である。
続く