パーソナルトレーナー藤井自伝164
基礎代謝が下がるのを防ぐ5つの習慣
よく巷では基礎代謝を上げて痩せる、とか、基礎代謝を上げる習慣、筋肉をつけて基礎代謝を上げるといった情報が多い。
しかし基礎代謝自体を底上げすることはかなり難しいし、そこまで大きな変化が起こるほどに大きく上がるかというと時間もかかる。
実は基礎代謝は上げるのではなく、下げないことが大事である。
そもそも多くの人が知らず知らずの内に基礎代謝を下げてしまう習慣をしてしまっていて、痩せにくく太りやすくなっているのが現状です。
そして厄介なことに基礎代謝の下がった今の状態に慣れ、当たり前になってしまっているのだ。
今回は下がってしまいがちな代謝を正常に戻して、痩せやすい体を取り戻す5つの習慣についてお伝えしていく。
まず1つ目が朝の日光浴である。
太陽の光を浴びることによって、脳の体内時計のスイッチが入り、体が起きて正常に機能していくようになるのだ。
夜勤などで起床後に太陽の光を浴びれない人は、強い光を受けることや運動によっても体内時計のスイッチを入れることが可能だ。
ただし、光を浴びても二度寝をしてしまったら、逆に代謝を下げてしまう要因になるので注意が必要だ。
2つ目が、起床後1時間以内の食事である。
起床後になるべく早く食事を摂取することによって、各内臓にある体内時計にスイッチが入り、体の内臓器官が起きて正常に活動をし始めるのだ。
脳や各内臓はそれぞれで体内時計を持っているため、朝の時間帯に同時にスタートさせることが代謝を正常にする上で非常に重要なのだ。
ただし、起きて2時間以上経過してしまうと体内時計のセット効果が薄れてしまい、基礎代謝を下げてしまう原因になるので注意だ。
3つ目が日中の活動量を増やすことである。
日中の活動時間帯にしっかりと体を動かして疲労することによって、夜に睡眠を誘発するホルモンであるメラトニンが増え、質の良い睡眠をとることが可能になる。
睡眠の質が良いことで疲労回復やストレスの緩和、さらには睡眠中の脂肪の分解など代謝と関わる要素が正常に働くのだ。
逆に睡眠の質が悪いと、疲労も抜けにくく代謝も下がってしまう。
メラトニンの分泌は年齢とともに減ってしまうので、年を追うごとに重要になっていくのだ。
4つ目は夕食は軽めにし夜食は避けるようにすることである。
遅い時間の食事は体内時計を遅らせて、体のパフォーマンスを下げる原因になる。
夕食はなるべく負担の少ない低カロリーに抑え、仕事などで時間が遅くなる場合は事前に間食をとっておき、夜食は軽めのおかずだけで済ませることで、代謝を下げる要因を減らすことが出来るのだ。
5つ目は夜のスマホは1時間以内にすることである。
寝る直前まで光を浴びてしまうと、脳が覚醒してしまいなかなか眠れなくなり、その分朝起きれない、そして体内時間もどんどんと後ろにずれ込んでいってしまう。実際の時間と体内時計の時間に乖離が起こることで代謝を下げてしまうので、スマホは1時間以内かつ寝る直前まで見ないこと、そして夜中に目が覚めた時も、すぐに寝付けなくなるためスマホや強い光を避けることが大事である。
このように基礎代謝を下げてしまう要因は身近なところに転がっている。
これを知って基礎代謝を下げてしまうのを防ぐ習慣として日々行うことで、無理に基礎代謝を上げようとしなくても、自然と痩せやすく太りにくい体質が手に入るのである。
続く