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ライバルを見つけ出す

みなさん、こんにちは。

あなたの水先案内人、経営のパーソナル・トレーナー、フジガッキーです!

きょうも引き続き『マーケターのように生きろ』からです。

実はこの本には、「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動という副題がついています。

そうなのです!

この本はマーケティングの点からとても参考になるのですが、それ以上に自分の凝り固まった思考を解きほぐしてくれるのに最適!と感じています。

ということで、きょうのテーマは、ずばり「ライバルを見つけ出す」です!

まずは、前回の投稿

このなかで触れた、「市場を定義する」をもう少し深掘りしてみます。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◆ 切り口は合ってますか?

「市場を定義する」といった場合に、大抵のひとは「性別・年代」という代表的なデモグラフィックと呼ばれる切り口を思い浮かべます。

でも市場、特に人の集団を分類する場合には、普通そうした切り口では分類してはいないといいます。

高校のクラスメートを分類する場合を考えてみましょう。男女でくくる、成績でくくる、出身の中学校でくくる。
でも、生徒たちはそんな表面的な分類では友達を見てはいないはずです。
服や音楽の趣味、恋愛経験、目立っているかどうか、イケてる部活に所属しているかなど、独自の切り口でクラスメートを分類しています。
マーケターは、先生たちより生徒たちに似ています。誰もが思い浮かべる一般的な分類ではなく、独自の切り口でお客さんを分類しようとするのです。

この独自の切り口としては、例えば缶コーヒーを飲む「場面」という切り口で分類し、「朝」に注目した「朝飲むのにぴったりの缶コーヒー」といった例でわかりやすく説明しています。

なるほど!
切り口が売りたい商品と合っているかが重要だということはわかりました。

でも、そんな新しい切り口なんて、どうやって見つけるの?
という疑問にぶつかりました。そこで次に、

◆「ライバルを見つけ出す」という感覚が重要

そうなのです。既存の分類にとらわれない切り口を探す、とっておきのコツ、それが「ライバルを見つけ出す」という視点で考えることだといいます。

缶コーヒーメーカーの商品開発担当は、ライバルを同業の缶コーヒーブランド以外にも、ブレストなどを通じて独自の切り口の観点でさらに見つけ出すといいます。

たとえば、スタバのマキアートやフラペチーノ。こうした商品を購入する人がどんな価値を求めているのかを考え、その価値を自分たちでも提供できそうであれば、新しいライバルを見つけ出したことになるのだと。

自社で売り出す新商品に合った切り口の市場を定義する際などには、まずは「ライバルを見つけ出す」ことから始めるのが近道だというのは、とてもユニークで新鮮、面白いなと感じました。

◆「自分という商品」をどこで売るか

最後にもうひとつ。面白い観点をご紹介します。

自分の価値は「市場」によって変わる
です。

多少の誤差はあれど、自分がもらえる報酬は、結局は「どれだけの人の役に立てるか」によって決まります。
テイラー・スウィフトやレディー・ガガが大きな報酬を手にできるのは、世界中の人が彼女たちを必要としているからです。日本のポップスターの収入が彼女たちと比べると少ないのは、根本的に相手にできるのは日本人に限定されているからです。
ここにあるのは、ミュージシャンとしての才能や美力、努力の差ではありません。選んでいる市場の大きさの差なのです。
年収を高めたいと考える人が、企画やプレゼンなどのスキルを磨いたり、実績を積み上げるべく仕事に打ち込むのはもちろん意味のあることです。
しかし、それより何より重要なのは、適切な「市場を選ぶ」ことなのです。

報酬は役に立った人の多さに比例する、大きな市場のほうが役に立てる可能性が高い。なので、年収を上げたいのであれば、スキルや実績に磨きをかける前に、まずは自分を売り出している市場を見直す視点をもってみる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

いかがだったでしょうか。自分には目からウロコの連続でした✨

そういえば、この本ではターゲットという言葉が意図的に使われていません。もともと射撃などの「標的」を意味する言葉なので、相手ではなく自分本位で、かつ相手をモノと見るような表現で、考え方にそぐわないとの考えからだそうです。徹底しています!

この本には、自分にないという意味で面白い観点が多いので、次回以降ももう少し続けたいと思います。お楽しみに!



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フジガッキー/ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
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