「人的資本」情報開示について思うこと
今朝の日経朝刊一面トップは、
「人的資本」情報開示へ 政府方針
スキルや女性登用 人材に投資
有報記載、23年度義務も
ご覧になった方も多いと思います。
開示が果たして日本企業の成長力を高めることにつながるのか?
実は記事を読んでいて、正直果たして開示を通じて日本企業の成長力を高めることにつながるのか、疑問を持ちました。
いかにその気にさせるかのほうが大事
確かにこれまでは「人件費」、コストという捉え方で、バランスシート上には表示がされず、損益計算書の販管費等費用項目に計上されていました。
今後は「人材への投資」として無形固定資産を積み上げましょう!この借方項目が増加する相手方の貸方では資本の部の当期利益が増加してバランスします!
ということなのかもしれません。
でも、従業員が持つアイデアをいかに創発させて、ひいては利益に結びつけけられるのか?
もっというと、いかに従業員をその気にさせるかのほうが大事ではないか。
これがわたしが今朝の新聞記事を読んだ率直な感想でした。
どこを向いた「人的資本」なのか?
急いては事をし損じる
記事には、こうも書かれていました。
これらの記事からは、「人」を大事にしましょうというよりかは、その先の海外投資家にしか目が向いていないと、思わざるを得ません。
こうしたことが透けて見えてしまうと、「人的資本」対象の、当の従業員たちのエンゲージメントを高めることにつながるのか、やらされ感満載となってしまわないのか、とても心配になりました。
急いては事をし損じる
国は今夏にも開示を企業に求めるようですが、まだまだ議論の余地があるように感じました。
みなさんはどのようにお感じになられましたか?
でも「人的資本」はいまタイムリーな話題であることは間違いありません。
以前にも関連してこんな投稿していますので、よろしければどうぞお読みください。
雨があがり、きょうはこれから暑くなりそうですね。
よい週末を!